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世田谷区の築33年の戸建てを購入し、リノベーションしたIさんご夫婦。物件探しからリノベーションまでクラフトへご依頼いただきました。「戸建ては一見きれいでも、もし内部が劣化していたら…と思うと購入に踏み切れなかった。プロの目線でアドバイスをいただけたから、安心して購入できました」と振り返ります。
物件やリノベーションのこだわり、暮らしてからの感想などをインタビューしました。
古い家のリノベーションも、選択肢の一つに
CRAFT(以下C):静かな住宅街ですね。小学校も近く、お子さまへの環境もよさそうです。お住み替えのきっかけを教えていただけますか?
Iさん:私が出産してからずっと実家の二世帯住宅に暮らしていたんですが、食洗機がなく不便で…。調べてみると、食洗機を取り付けるにはキッチンをまるごと入れ替えなければいけないこと、さらに、かなりの金額がかかることがわかりました。「それなら住み替えてリノベーションしよう!」と。
C:きっかけはとてもシンプルだったんですね。新築ではなく、中古戸建てを選ばれたのはどうしてでしょう。
Iさん:当初は新築も検討していましたが、建売はしっくりこないし、土地を探して新築すると時間もコストもかかるので、どうしよう…と悩んでいました。
ちょうどその時、クラフトさんのHPを見ていて「古い家のリノベも素敵だな、選択肢の一つになるな」と感じるようになったんです。
建物の「よい部分」は残して、より暮らしやすくなるように
C:クラフトのHPをご覧いただいたことで、中古物件に目を向けられたんですね。中古物件探しにはどのような条件をお持ちでしたか?
Iさん:コロナ禍で子育てがスタートしたので、子どもがちょっと遊べるお庭があって、これまでと同じ保育園に通えて、私の実家からも近いエリアで物件を探しました。クラフトさんと一緒に3件ほど見学して、気に入ったのがこちらです。
ただしこちらの家は、見学したなかでもとくに劣化がひどくて。夫は「買って大丈夫なの?」と心配していました。でもクラフトの営業さんが「構造はしっかりしているから大丈夫です」「こんな風にリノベーションできます」など建築的な視点からアドバイスしてくださったので、購入を決断できました。
それと不動産担当の方のアドバイスも、私たちの気持ちにフィットするものがありました。たとえば2階の床を踏んで「床はきしみがなく状態がいいから、このまま残してもいいんじゃないか」と言ってくださって。私も建物の個性を大切にしたいと思っていたので、既存の床やドアを残す提案にはとても共感できました。
C:営業担当や不動産担当からのアドバイスがあったから、「リノベーションの視点」で物件を見ることができたんですね。
Iさん:そうなんです。「残すものと残さないものを明確にして、より暮らしやすい住まいにしていく」という考え方や、リノベーションのインスピレーションをいただいたような気がします。
デザイナーと一緒に、好きなインテリアテイストを見つけていった
C:リノベーションしたお住まいは、白とブルーのコントラストが印象的です。インテリアにはどのようなご希望があったのでしょうか。
Iさん:私は青が好きで、前に暮らしていたマンションの壁もDIYでブルーのクロスに変えていたんです。だから今回もブルーをアクセントカラーにしました。
はじめは「都会のビーチテラス」をコンセプトにしていたのですが、打合せの際に、デザイナーさんから「もしかして北欧系がお好きなのでは?」と言われて。北欧の事例をたくさん見せていただいたいて、「私のイメージは北欧だったのかも」と気がつきました。
C:デザイナーと話すうちに、本当にお好きなインテリアが見つかったんですね。
Iさん:はい。デザイナーさんが私の好みに合わせてキッチンのタイルや間接照明、レンジフードなどをご提案くださったので、仕様決めではほとんど迷うことはありませんでした。
C:間取りや動線でこだわった部分を教えてください。
Iさん:子どもに自然との接点をつくってあげたかったので、ウッドデッキはマストでした。気軽に外に出られるように、リビングと行き来しやすい動線にもこだわりました。
もうひとつがキッチン~パントリー~玄関の動線です。こちらは青山モデルルームを見学して「いいな」と思って取り入れました。実際に暮らしてみると、買い物をして帰ったらすぐにキッチンに荷物をしまえてすごく助かっています。
C:パントリーの窓際にはデスクカウンターがありますね。どのように使われているのでしょうか。
Iさん:こちらは家の中でも一番日当たりがよいポジションなので、当初は「パントリーにするのはもったいないかな」と悩んでいたんです。そこでデスクカウンターを設けて、ワークスペースとしても活用できるようにしています。
私はリモートワークが中心なので、朝ご飯を食べながらこちらで簡単なPC作業をすることも。オンライン会議や集中したいときは2階の個室へ移動したりと、シーンによって使い分けています。
Iさん:テレビボードのサイドにあるデスクスペースは、夫の書斎兼家事スペースに。将来は子どもの勉強スペースにする予定です。家のさまざまな場所にワークスペースがあるので、いろんな場所で仕事がきて気分転換になっています。
C:ご家族のみなさまは、新しいお住まいでどのように過ごされていますか?
Iさん:主人はいつもリビングで過ごしています。明るいので仕事や読書をするにも、気持ちがいいからでしょうね。
子どもはよくウッドデッキや、屋根裏部屋で遊んでいます。屋根裏部屋は、いつの間にかクラフトさんがクロスと電気交換、掃除もしてくださっていてびっくりしました。普段は物置として使っているのですが、子どもの大好きな遊び場になっています。
私はリビングとキッチンと、パントリーがお気に入りの場所ですね。外の景色が自然と視界に入るので、伸びやかな気分になります。それから2階の和室も好きです。パントリーのちょうど真上なので日当たりがよく、ほっと息抜きできる場所。寝る前にヨガをしたり、TVを観たりと、セカンドリビングのように使っています。お客さまが来たときは客間として使う予定です。
「購入すべきか」を自分たちで判断するのは、きっと難しかった
C:最後になりますが、これから中古戸建てを買ってリノベーションする方にアドバイスをお願いします。
Iさん:中古の戸建ては「買っても大丈夫かどうか」を判断するのがとても難しかったです。どんなに見た目がきれいでも、水漏れや白蟻被害があるかもしれない。一応、オーナーさんに過去のメンテナンス履歴を見せていただきましたが、素人の私たちはそこから何を読み取るべきかもわかりませんでした。
自分で調べて余計な時間を費やしたり、間違った判断をしてしまうくらいなら、はじめからクラフトさんのような専門会社に見ていただいた方が確実だと思います。
*こちらの詳しいプランは、デザインリフォーム・リノベーション事例 #21321をご覧ください。
<著者>中野 瀬里乃
大学卒業後、出版社・フリーライターを経て、2013年リノベーション会社CRAFTへ入社。自社HPやオウンドメディアにてリノベーション・不動産・建築・インテリア関連の事例紹介やコラムを多数執筆。