デザインリフォーム・リノベーションのクラフト

リフォーム・リノベーションデザイン事例 #00246 東京都 大田区

物件データ

所在地:東京都 大田区 / 戸数:8戸→8戸 / 築年数:35年 / リフォーム面積:315㎡ / 工期:6ヶ月 / 費用:-万円
スタイリッシュな賃貸マンションへ

古い社宅を一棟購入したHさん。外観、室内はもちろん、防水機能や配管など性能面もフルリノベーションし、ターゲットの暮らしにマッチした賃貸マンションに生まれ変わりました。
1階が駐車場、2~4階が住居の壁構造となっており、間取りは角部屋と中部屋で2パターン。構造上戸割りを変えられなかったことから、既存の35㎡/戸を活かせるプランをご提案。35㎡という広さはファミリー層には狭すぎることから、ターゲットは広さを求める単身者、カップルを想定。2パターンともに開放感のある1LDKでありながら、寝室サイドは引き戸で大らかに間仕切りしてプライベートも確保できるプランになっています。

事前によくあるニーズを聞き出し、
ターゲットにあったプランを探る

事前にターゲットのニーズを把握すべく、リフォーム後の物件を仲介予定の不動産会社にヒアリング。「1LDKがいい」「ソファを置ける広さがほしい」などといった借り手のニーズを参考に、プランを検討しました。水まわりはコンパクトにし、ソファを置ける広々としたリビングを確保。ニーズの多いピクチャーレールを壁面に設け、入居者が自由にインテリアを楽しめる工夫を施しました。過去にリノベーション済みの一室以外すべてフルリノベーションした結果、外観や間取り、ディテールがターゲットにマッチし、満室となりました。

外観イメージも新しく

外壁のモルタルに生じていた浮きやクラックを補修し、白と黒で塗装。鉄格子だったバルコニーの手すりは黒いアルミフレームと半透明のパネルに替え、スタイリッシュながら周囲の視線が気にならない仕様に変更しました。バルコニーや共用廊下、階段部分の防水をやり替え、配管も一新。さらに、駐車場の床の勾配を調整し車の出し入れをしやすくするなど、デザイン面だけでなく、性能面も向上。一方で、雨樋や共用廊下側の手すりは既存のものを塗装するな、どコストカットできる箇所を見極めてバランスをはかりました。

エントランスを新設

もともとはエントランスがなく、駐車場奥の階段から各住戸へと上がる動線。入口が分かりにくい、導線がわずらわしいという課題を解消するため、階段の手前を掘り下げて導線を短縮。マンションの顔であるエントランスを新設しました。
壁には黒いサイディングを張り、正面性をもたせています。駐車場側にあったポストも移動し、帰宅したら郵便物を取りそのまま階段で居室へスムーズに移動できるようにしました。

〈Aタイプ〉リビング・寝室

〈Aタイプ〉は角部屋ならではの採光と通風を最大限に活かすため、ワンルームのような空間に。普段は広々とした1LDKとして。来客時やパートナーが休むときには引き戸を締めて寝室を独立させるなど、シチュエーションや気分によって間取りを変えられるようにしました。開放時の空間のつながりを重視し、戸は天井まで大きく開口。半透明のパネルを採用し、閉めても窓から入る自然光を共有できるように。

〈Aタイプ〉
ダイニング・キッチン

リビングを広くとる〈Aタイプ〉には、キッチンカウンターをダイニングテーブルとして併用できる対面式のオープンキッチンを採用。限られた空間を有効活用できるだけでなく、忙しい朝でも食事をサッと提供できたり、会話をしながら料理ができたりと、共働きの夫婦やカップルに嬉しいポイントであふれています。

〈Bタイプ〉
ダイニング・キッチン

ベッドスペースのみ独立させられるAタイプに比べ、Bタイプは、ダイニング・キッチンと寝室をゾーニングできるよう引き戸を設置しています。入居希望者が生活スタイルや好みによって選べるようにしました。角部屋に比べ窓が少ないものの、共用廊下側にキッチンを配置し排気を確保。もっとも効率的に換気ができる南北通風を確保しています。

〈Bタイプ〉寝室

広めの寝室はリビングとしても過ごしやすい空間です。3枚の引き戸を開放すると壁に隠れるため、隣の部屋との一体感がより強調されます。引き戸を閉めることで、DKと寝室をしっかりと独立させることも可能。壁にはピクチャーレールを設け、入居者が自由にインテリアを楽しめるよう工夫しました。

大きな開口で、
ワンルームのように

空間を最大限に活用する工夫のひとつとして、1LDKの室内に半透明の引き戸を設置。普段は広々とした1LDKとして。来客時やパートナーが休むときには引き戸を締めて寝室を独立させるなど、シチュエーションや気分によって間取りを変えることができます。開放時の空間のつながりを重視し、戸は天井まで大きく開口。半透明のパネルは、閉めても自然光や気配を共有できるため伸びやかな印象を与えます。

全室にWIC付き

この規模の賃貸マンションにしてはめずらしいことに、全室WIC(ウォークインクロゼット)付きに。大半の入居者が一時的に暮らすため、お手持ちの収納ケースやタンスなどを配置しやすいようにしました。〈Aタイプ〉の部屋はWICと寝室がひと続きで、ドアもなくして使いやすく。収納を一カ所にまとめることで、片付けやすくしています。

快適性をアップ

入居者が長く快適に暮らせるよう、細やかな部分まで配慮しています。トイレには、ヒアリングで要望の多かった温水洗浄便座を導入。古くなった既存のサッシはすべて交換し、居室の気密性をアップしています。もともと和室だったために低く配置されている腰窓には転落防止のアルミの手すりを設置し、玄関には新たにモニター付きインターホンを取り付けるなど、防犯性・安全性にも配慮しています。

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