デザインリフォーム・リノベーションのクラフト

リフォーム・リノベーションデザイン事例 #00248 神奈川県

物件データ

所在地:神奈川県 / 家族構成:本人 / 築年数:11年 / リフォーム面積:68㎡ / 工期:3ヶ月 / 費用:1812万円
アトリエのある住まい

アートフラワー作家のNさんは、アトリエを兼ねたお住まいにリフォームすることにしました。和室の一部を取り込み、ゆとりのLDKを新設。また作業台の近くに流しが必要だったことから、キッチンと作業台は一体に。背面にはデスクやキッチン用品や仕事道具を仕舞うことができる大きな収納を設け、キッチンで作品づくりに集中できるように設備を完備しました。風通しが悪かった水まわりは一直線上にレイアウト。キッチン横の窓から風が吹き込むようになり、家事動線も短縮されました。玄関の横は、作品の発送をするための納戸に。作品づくりの一連をイメージしながらプランニングしたことで、「スムーズに作業ができて楽です」と暮らし心地にご満足のご様子でした。

仕事のしやすさを優先してプランニング。
これまでよりも作業効率がアップ

ご自宅で仕事をしているため、作業を効率的に行うための間取りをご希望だったNさん。デザインにも明確なイメージがあったため、ご希望の色やデザインでまとめるプランをいくつも提案しました。住まいの中心に水廻りを置くプランや、廊下に一面の収納を設けるプランの中から、キッチンと作業台を一体としたプランを採用。これまでのように、作業中にわざわざ水を汲みに行く必要がなくなりました。さらに、バリアフリーにも配慮。玄関には収納を兼ねたベンチを設け、引き戸の床をフラットに仕上げるなどし、将来の生活を見据えたプランニングを行っています。

リビング・ダイニング

すっきりと見せるため、バルコニーの前には埋め込み式のエアコンを設置し、黒く塗装しました。これにより生じた下がり天井と両サイドの壁には木を貼り、間接照明を入れてLDKのアクセントにしています。木を貼った壁の内側は棚として活用するなど、空いたスペースを無駄なく活用しています。

和室

既存の和室を縮小して小上がりの畳に替え、カジュアルに利用できるようにしました。廊下へ続く引き戸と対になった木の格子が、和の趣をモダンに演出。その裏側に収めた引き戸を閉じれば個室として使用可能です。また、奥に位置する寝室との間にはスリットを設け、開放すればリビングの風が届く仕組みとなっています。

キッチン

作業効率を上げるために、キッチンと作業台を一体にしました。背面の収納は左手にキッチン用品、右手に仕事道具をしまうことができ、デスクも造作。その隣には洗濯機置き場を設けたことで、仕事の合間に洗濯もできるなど家事効率が向上。天井まで届くフラットな収納は、大容量ながらも壁のように空間に溶け込んでいます。

リビング・ダイニング

「グレーを使ってシックな印象にしたい」というNさんのご希望に沿って、グレーのカーペットや木目の建具を用いて落ち着いた雰囲気に。一方で、キッチンカウンターの側面には黒いタイル、ソファの背面には珪藻土を櫛引仕上げ。自然素材を使ってテクスチャーで趣を持たせたことにより、シンプルながらも味わい深い空間が誕生しています。

洗面所

風通しの悪かった水まわり。キッチンと一直線上に配置することで、キッチンの横の窓から風が通り抜けるようになり、家事動線もアップしました。デザインはダークブラウンの木目調の壁、ドア、黒い浴槽。部屋と合わせてシックにまとめ、邸内全体の統一を図っています。

玄関

収納と一体となったクールなデザインのベンチは、飾り棚としても利用できます。玄関の隣に設けた納戸は、Nさんの作品の発送作業を行うスペースに。開放時もフラットさを保つため、あえて吊り戸にし、上部に間接照明を入れて軽やかさを演出。機能性はもちろん、シンプルさを追求した結果、モダンなうつくしさが生まれました。

キッチンと
一体となった作業台。
水廻りを直線上に設けて
家事効率・通風を向上

仕事場を兼ねたLDKは、和室だったスペースを取り込んでゆとりのある空間に。その分、洗面室や寝室、和室を必要最低限の広さにしました。キッチンにはカウンターと一体となった作業台を新設。筆や染料が洗いやすくなり、これまで以上に大胆な創作ができるようになりました。さらに、キッチン・洗濯・洗面・入浴スペースを一直線上に並べたことで家事動線と通風を確保しています。

道具のサイズに
合わせて収納を造作。
デッドスペースを活かしてすっきりとしたLDKに

作業台を兼ねたキッチンスペースは、仕事道具をしまえるよう、壁一面に収納を造作しました。あらかじめ入れるもののサイズを測っているため、特殊な形状の道具もぴたりと収まります。また、リビング・ダイニングの間には書類入れ、小上がりの畳の下に収納と、デッドスペースを無駄なく活用していることもポイントです。

さまざまな素材感で
落ち着きのある雰囲気を演出。
水まわりにもこだわりを

床にはダークグレーで塗装したオーク無垢材や、グレーのカーペット、壁や天井は珪藻土で仕上げました。自然素材を中心に用いたシックなデザイン。また、キッチンカウンターの側面にはさまざまな大きさの黒いタイルを貼って、重厚感を与えています。洗面室や浴室も同じテイストで仕上げるなど全体的に落ち着いた雰囲気でまとめ、どこに居てもうつくしさを感じられるようにしました。

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