物件データ
お住まいだったマンション内の上層階に住み替えたSさん。ライフスタイルに合った間取り、シックなデザインにリフォーム。独立していたキッチンの壁をなくし、大きなLDKを新設。開放感をぐっと高めることができました。キッチンとダイニングの間には収納を兼ねた軽食用カウンターを設け、キッチン内の生活感を見せないように配慮。また、壁に囲まれて暗い印象だった玄関ホールは、正面の廊下の先にリビングへの入り口を設け、ガラス戸を通じてLDKの自然光が玄関ホールまで行き渡るようにしています。梁で天井が低くなった部分にはアーチのように木を貼り、その先の景色をフレーミングして印象的に見せると同時に、通り抜けた瞬間、窓の景色が鮮やかに広がるように工夫しました。
生活スタイルに合わせた間取り
シンプルモダンなデザインに
何度も話し合いを行ったのが、WICと水廻りの配置。Sさんご自身が抱く理想的な生活スタイルをじっくりと引き出し、「起床後すぐに洗顔やシャワーを浴び、そのままクローゼットで着替えたい」というご要望に沿ってレイアウトを決めました。この間取りに変更したことにより、引き戸を開放して洗面室と浴室に光と風を送ることも可能に。洗面台には足元温風器、リビング・ダイニングや書斎、寝室には床暖房を入れるなどして快適性を高めたこともポイントです。LDKからWICにいたるまで、お好みのシンプルモダンで落ち着いた印象に仕上げています。
リビング・ダイニング
独立型のキッチンの壁を撤去したことにより、広々としたLDKが誕生。梁下のスペースは天井が低くなるため、座って利用するカウンターやダイニングテーブルを配置して圧迫感を感じさせずに利用できるようにしました。さらに、カウンターの下部はキッチン側から利用できる収納になっており、リビング側からキッチンを目隠しする役割も。
廊下
壁に囲まれ暗い印象だった玄関ホール。玄関の廊下の先にリビングの入り口を設け、ガラス戸にしたことで、リビングの自然光が玄関まで真っ直ぐに届くようになりました。また、構造上なくせない梁のせいで低くなった天井を活かし、壁と天井に木を貼ってアーチのように造作。趣のある面持ちでリビングや窓の景色をフレーミングし、その先へ続く空間への期待を高めてくれます。
リビング・ダイニング
キッチンスペースを取り込んで生まれ変わったLDKは、ゆったりとした家具を置いても十分な広さ。構造上なくせなかった太い梁が通り天井が低くなっている部分は、壁にディスプレイスペースを造作するなどして天井の低さに意識が向かないようにしました。また、スポットライトの陰影で天井に奥行きを感じさせています。陰影により落ち着いたムードが漂う大人の空間となっています。
書斎
書斎は、ダークトーンの家具とやわらかな照明で落ち着いた印象に。デスクの横には書類をすっきりと収納できる棚を造作しています。隣接する寝室との間は引き戸で仕切ったため、開放すれば広々としたワンルームのように利用することも可能。籠った雰囲気にしたり、開放的にしたり、気分によって雰囲気を変えられるフレキシブルな空間となっています。
収納
デザインと使い勝手のよさを追求したWIC。中央には衣服を広げたり、引き出しに小物を収納できるアイランドカウンターを設けています。ネクタイを入れる上部の引き出しはSさんお気に入りのショップのインテリアをイメージ。Sさんの持ち物を細かくヒアリングし、それぞれの置き場所を決めているため、どこに何が収まっているかが一目瞭然。整然としたインテリアの中で、落ち着いて着ていく服を選んでいただけます。
洗面所
洗面室・トイレ・浴室を直線上にひと続きにしたことによって、空間に伸びやかさが生まれました。洗面台とトイレの間に置いた洗濯機は、扉で隠して生活感を排除。薄い人工大理石で造作した洗面台の天板と、下部に設けた空間が軽やかさを感じさせています。背面の壁にはキッチンと同じダークトーンの横長のタイルを貼り、白を基調とした空間を引き締めています。
各所に必要量の収納を
ダイニングには軽食をとることができるカウンター収納を造作し、キッチン用品をすっきりとしまえるようにしました。また書斎には収納棚、WICには小物を保管するアイランドカウンターを設けるなどし、必要な場所に必要な物をしまうことができる収納を随所に増やしています。決まった場所に収納することで出し入れがしやすく、またすっきりとした暮らしが可能になりました。
ショップのようなWIC
洗面室を寝室の隣に移動したことで、寝室、洗面室、浴室、WIC間の移動がスムーズになり、効率的に身支度ができるようになりました。WICはSさんのお持ちのネクタイやベルトの本数までヒアリングし、それらがきちんと収まる専用のスペースを設けました。お持ちの衣類が整然と収まるこだわりの空間で、ゆったりとコーディネートをたのしんでいただけます。