マンションリフォーム事例:経年変化を愉しむ空間 #00397
物件データ
築50年のヴィンテージマンションの一室をリフォームしました。この建物の魅力を活かし、「大人が遊びながら暮らせる住まい」をコンセプトにプランニング。リビングは床と天井高を下げ、本棚でダイニング・キッチンからの視線を遮り、こもったようなくつろぎをもたらしています。モルタルをムラが残るようになじませた壁は、職人の手しごとを感じさせます。趣味の本やお酒、レコードなどは、どこに置いてもインテリアの一部となるように。お気に入りのアイテムを、隠すのではなく飾るように配置する。ご自身の世界観を発揮できる空間です。
BEFORE写真
あたたかさと懐かしさ
LDKは窓の外の景色を存分に楽しめる位置にレイアウト。みずみずしいグリーンを借景としました。フローリングは赤褐色のピンカドを採用。無垢そのものの質感が伝わるオイル仕上げに。自然素材を取り入れることで、古い洋館を訪れたような静寂をもたらしています。遠い昔に引き戻されたような、あたたかさと懐かしさを感じる空間です。
さまざまな素材が調和
キッチンは、空間に合わせてオリジナルで製作しました。壁は白いモルタルに亜麻色のモルタルを重ねて塗り、淡くやさしい表情に。シンクの天板と棚はナラで造作。カウンターの引き出しの取っ手は、レザーを使って味わいを感じられるように仕上げています。アイランドキッチンと背面カウンターの天板は、職人による人研ぎ仕上げ。さまざまな素材が調和するオリジナルのキッチンが、まるで家具のように佇んでいます。
こもったようなくつろぎ
リビングは、床と天井をあえて低めに設定しました。天井にはオーク無垢材を使った框組のパネルを張り、書斎のような落ちついた雰囲気と、包まれるようなくつろぎを感じさせています。壁の一部と暖炉は、モルタル塗りで仕上げました。グレーのモルタルに白いモルタルを重ねることで、手しごとのぬくもりを伝えています。
ゆたかな時間を紡ぐ暖炉
リビングの正面には、バイオエタノール暖炉を設置。マントルピースは白いモルタル塗りとし、背面のグレーの壁とのコントラストが際立つように。シンプルモダンなデザインで、軽やかな印象を与えています。
アクセントになる赤い壁
キッチンの横にはバスルームをレイアウト。ドアは設けず、赤い壁でゆるやかに視線を遮っています。床のタイルはダイニングから壁の向こうまで連続させ、「あの壁の先には何があるんだろう」と好奇心を誘う仕掛けに。「ドアは絶対に必要」という固定概念を取り払い、レイアウトを工夫することで、限られたスペースを有効に使いつつ心地よいアクセントを添えました。
静けさが宿る
アンティーク煉瓦の壁
階段ホールはあえて光量を抑え、静けさが宿るように。壁一面のアンティーク煉瓦は質感やボリュームを調整しながら、実際に煉瓦を積み上げたようなリアリティを追求しました。アンティーク煉瓦の間にはボーダーの黒い煉瓦を入れ、凹凸や陰影をつくり、趣を深める工夫も施しています。









