デザインリフォーム・リノベーションのクラフト

リフォーム・リノベーションデザイン事例 #00398 神奈川県 鎌倉市

物件データ

所在地: 神奈川県 鎌倉市 / 家族構成:夫婦+子ども2人 / 築年数:25年 / リフォーム面積:150㎡ / 工期:3ヶ月 / 費用:2635万円

BEFORE
BEFORE
AFTER
憧れのカフェのようなキッチンに

4人家族のKさんご一家は、ご両親が暮らしていたマンションに移り住むことになりました。150㎡と広さは十分でしたが、キッチンが狭いことと、収納が少ないこととが気がかりでデザインリフォームをすることに。料理好きの奥さまは長時間キッチンで過ごすことが多く、「たのしく料理ができるカフェのようなキッチン」をご希望。そこでキッチンは奥さまのお好きなテイストに、その他の空間はシンプルに仕上げることしました。玄関やトイレ、リビングなど家族やゲストがくつろぐ空間はすっきりと。一方キッチンは、お気に入りの鍋や食器をディスプレイできるようデザイン。LDKのドアを開けた瞬間目に入るのは、広いリビングとカフェのようなキッチンです。それぞれのお子さまの個室も確保し、家族の誰もが快適に過ごせる住まいとなりました。

BEFORE写真

壁式構造で制約がある中
理想の間取りに一新

マンションは壁式構造で「主要な壁は動かせない」という制約の中、プランニングがスタートしました。もともとダイニング・キッチンだったひと部屋を、すべてキッチンスペースにしています。奥さまのキッチンツールを飾る棚やキッチンカウンター、パントリー、さらにはPCスペースも備えたゆとりあるキッチンに。洗面室と浴室、トイレの位置も変えて廊下の幅を広げ、奥まで見通せるようにするなど、壁式構造でもプランの工夫により理想の間取りにしています。

和室につながるリビングダイニング

リビングの四方向が下がり天井となっていましたが、天井埋め込み式のエアコンを設置した箇所以外をフラットに。ひと続きとなった和室は、開口部の壁に。調湿、消臭効果のある薩摩中霧島を採用。テクスチャーも表情豊かで、光が当たるとリビングに奥行きをもたらします。和室は引き戸を閉めれば、客間としても利用することができます。

大谷石のアクセントウォール

ダイニングのソファ正面には奥さまがお好きな大谷石を貼りました。逆L字型に設けた収納は、大谷石と相性のよいウォールナットを採用し、下部には5つのスポットライトを設置しています。大谷石の壁の左には幅や奥行きが異なる古材の棚板を3枚、ランダムに配置。木と石のテクスチャーと照明で、より印象的なリビングとしています。

ダイニングから眺める
カフェのようなキッチン

もとはダイニングキッチンだった部屋は、ひとつの大きなキッチンに。正面の壁にはカフェをイメージしたサブウェイタイルを貼り、古材を使った飾り棚を設置。ダイニングとおそろいのレトロなペンダントライトを下げ、リラックスできる空気感をつくりました。大きめに設けた棚には、お父さまから受け継いだ銅製の鍋や大切な食器、グリーンなどをディスプレイ。カフェさながらの空間で、奥さまのインテリアのセンスも存分に発揮できるキッチンとなっています。

大きなパントリーを箱のように

キッチンは、奥さまがこれまでに集めた鍋や食器など、キッチンツールを全て収納できるような大きなスペースが必須でした。そこで、ひと部屋を丸ごとキッチンとし、シンクの背面収納の裏側にはパントリーを設置。このパントリーを挟み左右から廊下に抜けるられる動線として、家事効率を高めています。パントリーの壁は天井より低めに設定し、大きな箱のような印象に。

ゆとりあるパウンダールーム

洗面カウンターは位置を見直して従来よりも広くスペースをとり、カウンターの一部をドレッサーに。家族の間で身支度が重なることもあるため、一緒に使えるゆとりあるデザインとしました。また収納の扉はダークブラウンで統一し、間接照明で照らされる壁の天然石モザイクとともに、シンプルで上品な雰囲気に仕上げています。

廊下に小さなギャラリーを

廊下に面していた2つの収納をなくし、洗面台の向きを変えることで廊下の幅を拡大。玄関から奥の窓までが見通せるようにしたことで、明るさが生まれました。既存の梁は正面の壁と位置をそろえることで、存在感を抑えたこともポイントです。正面と右の壁には、奥さまの好きな小物やグリーン飾るニッチを設けてミニギャラリーとしました。リビング・ダイニングの入り口は、木でフレーミング。特別な空間へと誘う演出となっています。またトイレの位置も見直して、新たにSIC(シューズインクローク)も設置しました。

キッチンにリラックスできるスペースを

カウンターの一角にPCスペースを設置。家事の合間に調べ物をしたりレシピを検索したりと、奥さまが最も使いやすい位置にレイアウトしました。キッチン下部の収納もこだわりの一つ。モールディングを施した框組のドアにブライワックスを塗り、アイアンの取っ手を取り付け、アンティーク風に仕上げました。誰かに見せるためではなく、ご自身の心地よさを追求したキッチン。どの部屋で過ごすよりもリラックスできるそうです。

使い勝手のよいパントリー

キッチンの背面収納の裏側は、大きな箱状のパントリー。コの字型に設けた5段の棚にホコリが付かないように天井を設け、開口部からそして照明の光を取り込めるようにしています。ライトを点けると、外からは箱が浮かび上がるような印象になる仕掛けです。ご主人さまのお父さまから譲り受けた食器や、奥さまが趣味で集めたキッチンツールの数々を収納。あえてドアをつけず、出入りのしやすさを優先させました。

シックなゲスト用トイレ

邸内にトイレは2か所。そのうちのひとつでゲストも使うトイレには、手洗いカウンターを設けました。配管を隠ぺいするためL字のカウンターを造作し、すっきりとした雰囲気に。鏡と吊り戸棚の高さをそろえて、戸棚の直線がミラーに映り込むようレイアウト。上部には間接照明を入れ、限られた空間を視覚的に広く感じさせています。床はウォールナットのフローリングとし、モダンであたたかなくつろぎを演出しました。

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