デザインリフォーム・リノベーションのクラフト

リフォーム・リノベーションデザイン事例 #00411 東京都 練馬区

物件データ

所在地:東京都 練馬区 / 家族構成:夫婦+子ども1人+犬+猫 / 築年数:13年 / リフォーム面積:60㎡ / 工期:3ヶ月 / 費用:1920万円

BEFORE
BEFORE
AFTER
西海岸スタイルでリラクシングに

サーフィンがお好きなSさんは、お住まいの戸建てを「西海岸スタイル」にデザインリフォームしたいとお考えでした。一番変えたかったのは、窮屈なリビング・ダイニング。そこで明るいテラス側にLDKを移動し、日当たりのよい大きなLDKを設けています。リビングには大きな窓を2つ設置。ひとつはFIXの大きなガラスで、心地よい日差しが注ぐようになりました。床はどっしりとしてあたたかいヨーロピアンオーク、壁は羽目板を白く塗装、キッチンの腰壁はモルタル塗り、カウンターは黒皮鉄。ざっくりとした素材をミックスし、リラクシングな雰囲気に仕上げています。履き古したジーンズのように体になじむ、理想的な西海岸スタイルの誕生です。

自然光に包まれた広いLDK
補強しつつ柱を撤去

隣家が密接して採光がとれず暗かったリビングは、テラス側に大きく移動。鉄骨合わせ梁で補強しつつ、柱を撤去し、LDKの広さを確保しました。リビングには大きなFIX窓を設置したことで、テラスの空気がダイレクトに伝わるように。つなぎ目のない大きな窓により、開放感が生まれました。羽目板や古材に囲まれた空間には、ラフな心地よさが広がります。ウッドデッキではサーフボードのメンテナンスもでき、週末だけだった趣味を、日常的にたのしめるようになりました。

西海岸の空気が流れる

物置だった和室をなくし、広々としたLDKを新設しました。白をベースに、ヨーロピアンオークや古材、モルタルなどラフな質感をミックスし、お好みの西海岸スタイルに。大幅な間取り変更に伴い、構造計算のもと柱を撤去しています。耐久性を保つため、既存の木梁は鉄骨の合わせ梁で補強。既存の動かせない柱はナラの化粧柱に替え、大空間を設けています。リビングには、テラスに面した大きな2つの窓。玄関からテラス側まで視線が抜けるようになりました。

100年物の古材の味わい

リビングに設けたオープン棚は、北米から取り寄せた古材を使用。築100年以上の古い建物から採取した古材には、年輪や剥がれかけのペンキ、ノコ目跡が刻まれて独特の味わいを放ちます。サイズと方向を検討し、一枚板として使えるように工夫。既存の小窓を活かせるように棚を設置したこともポイントです。集めた小物やグリーンをラフに置くだけで、くつろいだ雰囲気を演出できます。

羽目板がなつかしい

玄関からリビングにかけての壁に、白い羽目板を張りました。表情の出にくい白い壁も、細い羽目板によって奥行きが生まれています。木の節や穴を残しながらざっくりと塗装し、昔ながらの縦張りにすることでなつかしい印象に。TVカウンターはヨーロピアンオークと黒皮鉄でオリジナルで製作しました。どっしりとした木材が軽やかに浮かぶように設置し、バランスをとっています。プロジェクター用スクリーンは、上部のボックスにフラットに納めることができるように。生活感を出さないため、AV機器はサイドの収納にまとめました。

生活感を抑えたキッチン

キッチンの腰壁は手元が見えない高さに設定し、ムラを残しながらモルタルを塗りました。カップボードはマットな黒で塗装し、取っ手をなくしてフラットに。あえて無機質にすることで、生活感をなくしました。ダイニングテーブルを置かない代わりに、カウンターテーブルを設置。移動できないナラの化粧柱は、カウンターを支えるのに活用。エイジング加工を施し、キッチンになじませていることもポイントです。

光に導かれる

玄関ホールは幅を持たせ、ゆとりある印象に。光に満ちたテラスまで視線を通したことで、意識が奥へと導かれるようになりました。大きく開口した窓は、暗くなりがちな玄関へ自然光を届けます。リビングの先のウッドデッキまで室内が続いているような伸びやかさも。リビングまで続く羽目板の壁により、おだやかな時の流れを演出しています。

邸内の空気を伝える

玄関の土間にはメタリックなダークグレーのタイルを使用。框やサイドの立ち上がりにも貼ることで、ゆとりある印象を与えています。右手の収納とトイレは、羽目板の扉を製作しました。ドア枠のない小さな取っ手の扉は壁と一体化し、羽目板が途切れることなく連続しているイメージに。玄関前にはガラスの框の引き戸を設置。リビングの明るさを玄関に届けつつ、冷暖房効果を高めます。

外と内をボーダーレスに

大きな窓を設置するため、外壁を開口。内側にブレースを入れて強度を確保しています。細い鉄筋ブレースで、視線を遮らないように配慮。キッチンや玄関からも、テラスまで視線が通るようになりました。ご主人さまがDIYで設けたウッドデッキは、サーフボードのメンテナンスをしたり、家族でバーベキューをしたりと使い勝手のよいアウトドアリビングに。出入り口をLDKから見えづらい位置に配置したこともポイントです。大きな窓が、内と外をボーダーレスに繋げてくれます。

タイムレスなひととき

LDKを抜けのあるテラス側に移動し、大きな窓を設けたことで、自然光に包まれた明るいリビングに。また、西海岸インテリアがお好きな奥さまもさまざまなアイテムをお持ちだったことから、古材のオープン棚には海をおもわせる小物やグリーンをラフに置いて、リラックスした空気を演出しています。明るい日差しに満たされた表情ゆたかな空間で、タイムレスなひとときを過ごせるようになりました。

飾るようにしまう

カーポートから直接出入りできるスペースに、サーフボードをディスプレイしながら収納。スムーズに車に積めるようになりました。壁掛け木製サーフボードラックは、オリジナルで製作しています。使い込まれたボードとなじむよう、エイジング塗装で趣をプラス。飾るボードの枚数や厚みから角度を設定し、ボードに傷がつかないようコーナーにR(曲線)を持たせています。

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