物件データ
貸併用住宅だった鉄骨造の3階建てを購入したSさん。「1階はペットサロン、2~3階を住居という店舗併用住宅にしたい」とお考えでした。まずはペットサロンをオープンするため、駐車場や人工芝のドッグラン、足洗い場を新設。店舗内には受付やトリミングルーム、バスルームなどを設けています。サロン内からは、愛犬がドッグランで走り回る様子を眺められるように。ご自身も4匹の犬を飼っていることから、自宅部分には犬用階段を設け、愛犬たちが外と内をスムーズに行き来できるようにしています。愛犬も、お客さまの犬も楽しく過ごせるようにプランニングしました。
BEFORE写真
ホテルのようにくつろげるモダン邸宅
1階ペットサロンは明るいデザインを取り入れた一方、2階・3階の住宅はモダンで落ち着いたインテリアを採用しています。たとえばLDKの床はアンティークレンガのように一枚ずつ表情の異なるタイル、壁にはグレーのタイルを使用。ゲストルームとなる和室のまわりには玉砂利を敷き、踏み石を渡るアプローチに。整然とした美しさの中に、遊び心を感じます。
ハイライトになるキッチン
キッチンはCUCINAでオーダー。独立型をオープンにし、広々としたLDKとしました。フルフラットキッチンで視線を通し、より開放的に感じさせています。生活感が出がちなオープンキッチンは、レンジや炊飯器などをしまえる壁面収納設けることで、整頓された状態をキープしやすく。サイドの壁にはグレーのタイルを貼り、壁のボリュームを持たせて重厚なアクセントとしました。
自然光がたっぷりと注ぐLDK
連続窓に囲まれた開放的なスペースにリビングをレイアウト。リビングの広さを確保するため、フルフラットのキッチンカウンターをダイニングスペースに。さわやかな自然光に包まれて食事が出るようになっています。キッチンとダイニング、どちらからも使いやすいよう、キッチン側の床を一段上げて高さを調整しました。
贅沢な余白のホール
2階の階段前には大きなホールを設け、贅沢な余白のスペースに。既存の吹き抜けを活かしたことにより、ホテルのロビーのようなゆとりを感じさせます。奥のLDKとは引き戸で間仕切りできますが、開放すれば30畳を超える大空間。縦横に視線が抜ける、インパクトのあるホールとなりました。
吹き抜けにライブラリー
ホールには、吹き抜けに面したステップフロアのライブラリースペースを新設。背の高い本棚は、既存の窓を活かせるサイズで製作しました。床にはグレーのモダンな縁なし畳を敷いて、座ったり、寝転んだりしながら読書ができるように。日当たりのよい特等席です。床下には4匹分のケージを置けるスペースを設けました。映画に出てきそうなほど開放的なライブラリースペースは、この家の心地よさを象徴しているようです。
ペットサロンは明るく
自然光を取り込むため、賃貸住居の玄関・窓だった部分に大きなFIXガラスを入れました。開口部の多い、明るいペットサロンを実現。床は犬が滑りにくいタイルを使用し、一部壁まで貼ることで水洗いができるように。天井にはスピーカー機能搭載のダウンライトを設置。お気に入りのBGMを聴きながら、リラックスして接客できます。
さわやかで清潔なファサード
外壁を一部セットバックしてカーポートを拡大。大きなワゴン車も駐車できるようにしました。隣には手入れが楽な人工芝を敷いてドッグランに。窓の多い店内からは、愛犬が遊ぶ様子を眺めることができます。外壁は既存を活かしつつ、1階の店舗まわりには煉瓦調の白いタイルを貼りました。さわやかな気分を誘うペットサロンとなっています。
愛犬のための専用階段
1階の玄関から2階のホールへ続く犬用階段。小型犬でも上り下りしやすいよう、段差を小さくしています。段板は人用階段と同じ素材を使用し、統一感を。階段のサイドの収納やリードフックには、散歩のアイテムまとめてしまっておけるようにしました。
景色を望むバスルーム
浴室はバルコニー側にレイアウト。「外の景色が見たい」というご希望があったものの、近隣から浴室が見えてしまうため、FIXガラス越しにインナーテラスを介して景色をたのしめるようにしました。インナーテラスは室内干しスペースも兼ねています。モノトーンでまとめライン照明を入れたシックな浴室では、ホテルのようにリラックスしたバスタイムを過ごせます。
和の趣あるゲストルーム
和室のゲストルームは、意匠にこだわりました。まず小上がりへのアプローチは、玉砂利と踏み石に。縁なし畳とグレーの壁・天井でモダンに仕上げつつ、床板とダウンライト、ピクチャーレールで床の間のようなスペースも設けました。ゲストにサプライズを与える趣ある空間に。右手は広々としたアウトドアリビングとなっています。