物件データ
眺めのよいメゾネットマンションを買って、子供たちと伸びやかに暮らせるようにデザインリフォームしました。独立していたキッチンをオープンにするため、防火区画を変更。こちらのマンションの特徴となる約5mの高さの吹き抜けには、FLOSのペンダントライトを設置し、天井高を活かしています。吹き抜けに面した2階は壁とガラスを撤去し、1階とのつながりを感じられるようオープンに。吹き抜けに面したスペースは、お子さまのスタディールームとしました。別々のフロアで過ごしていても、お互いに気配を感じながら過ごすことができます。
※当ページ使用写真の一部置物はCGです。
BEFORE写真
防火区画の制約をクリアしながら
一体感のある伸びやかなLDKに
開放感のあるLDKをご希望だったIさん。そのためにもオープンキッチンにしたいとお考えでしたが、防火区画の制約があり慎重なプランニングが求められていました。そこで消防署に相談しながら、防火戸を交換、消防法の基準をクリアし、防火区画の範囲を変更。リビング・ダイニングとキッチンがつながる広々としたLDKが誕生しました。
吹き抜けを彩るタイルの壁
LDKにはナラの挽板フローリングを貼り、あたたかなイメージに。リビングの吹き抜けのある壁面は、ライトグレーのタイルを貼り天井高を強調。3灯のブラケットライトをランダムに設け、タイルの美しさを際立たせています。オーディオ機器収納は壁面に埋め込み、フラットに仕上げてすっきりと見せることで、より開放感を高めています。
吹き抜けのペンダントライト
ダイナミックな吹き抜けを活かすため、FLOSの「AIM」というペンダントを使用しています。長いコードのバランス、光の方向や明るさを図面化し、もっとも映える場所に設置。さらに、現場で位置を微調整しながら位置を検討しています。LDKを象徴するような美しい空間が誕生しました。
グレイッシュで統一
キッチンは〈kitchenhouse〉でオーダーメイド。鉄釉陶器のような質感が、どっしりとした存在感を放っています。キッチンサイドの壁にはライトグレーの石柄タイルを使用し、アクセントとしました。ダイニング側の壁一面は、ライトグレーのアクセントクロスを。リビングに比べてこもったような落ち着きを感じるダイニングは、グレイッシュトーンで統一し、家族の団らんをたのしめるようにしています。
空を感じるキッチン
独立していたキッチンをオープンにしたことで、料理中も吹き抜けの大きな窓を感じられるようになりました。いつも視界に空が入るため、さわやかな気分で家事ができます。防火区画の範囲を変えることでキッチンの移動を実現しました。
スタイリッシュな階段
2階へ続く階段は、らせん階段からスタイリッシュな階段に変更。黒スチールの手すり、フローリングと同じナラで製作して空間に溶け込ませています。上り口は、これまではリビング入口側を向いていたところをリビング・ダイニング側に向くように計画し、子供たちが家族と必ず顔を合わせられるように。
オープンなスタディルーム
もともと2階の吹き抜けに面した場所は腰壁があり、自然光が届きづらく暗い印象でした。今回のリノベーションでは腰壁を撤去し、LDKとのつながりを感じられるように。スタディルームは、デスクや本棚を造作して3人の子供たちが一緒に勉強をできるように。その様子をLDKからも見守ることが絵できるようになっています。お子さまの個室前にも洗面台を設け、身支度をスムーズに。洗面台にも明るい自然光が届きます。
寝室~シャワーの動線
1階には2つの洋室を合わせて、大きな寝室とWICに。正面奥にパウダールーム・WIC・シャワースペースを設け、ホテルライクに過ごせるベッドルームに。スムーズな生活動線を実現しました。
クラシカルなパウダールーム
寝室サイドの洗面台は、パブリックスペースとはテイストを変えてクラシカルな印象に。ミラーの背面にはグレーのタイルを貼りました。シャワールームの前にあることから、洗面ボウルは片側に寄せて、着替えを置けるように。脱衣所を兼ねたパウダースペースとなっています。
玄関サイドに洗面台
廊下を短縮してLDKを広くしつつ、玄関〜LDKの導線上に洗面台を設けました。お子さまも、帰宅後すぐに手を洗うことができ安心です。玄関のたたき〜廊下にはイタリア産のタイル、LDKにはフローリングと床材でゾーニングしていることもポイントです。玄関サイドは、階段のスペースを活かしたSICとなっています。