戸建てリフォーム事例:五感に響くラグジュアリーな空間 #21174
物件データ


企業保有物件として購入した、RC造の戸建て。「オフィス兼ゲストハウス」として建物全体をデザインリフォームしました。地下1階にオフィス、1階にミーティングスペース、2階にダイニングキッチン、3階にゲストスペースをレイアウトし、各フロアを用途ごとにゾーニング。階段室の壁には錆色の大判タイルを貼り、どのフロアにいても視界に入る印象的なアクセントとしています。スチール階段でシャープな印象を与えつつも、床や家具には木を使用し、温もりも感じられるように。白河石や栗の木など味わいある素材を多用し、社員やゲストがリラックスして過ごせる空間に一新しました。
さまざまな素材感が調和する
オーナー様のお好きな内装の茶房に足を運び、ご希望のイメージを把握。1階の茶室は、その茶房と同様に銅板の壁や水盤のある空間に仕上げています。また、1階の床は白河石や鉄媒染仕上げの栗の木フローリング、壁や天井は珪藻土で仕上げ、さまざまな素材感が調和するように計画。上質なぬくもりを感じられる空間となっています。

オブジェのような階段
2階の階段にはスチールの蹴込板を入れ、1階の商談中の声や音が伝わらないように配慮。側面とともに黒で塗装し、オブジェのような趣に仕上げました。ダイニングと階段の間は、デザインガラスのパーテーションでゆるやかに間仕切り。空間に一体感をもたらしつつ、木の細いフレームと組み合せてぬくもりを演出しています。
キッチンは美しく機能的に
キッチンは壁に沿ったL字型とし、手前にカウンターテーブルを設けてコの字型にレイアウトしました。壁にはレリーフ形状のタイルを貼り、イタリア・Bertazzoni社のガスレンジやMieleの食洗機、ワインセラーも備えて美しく機能的な空間に。カップボードは無垢の細いフレームで構成し、側面までガラスとすることで、コンロ側からもゲストの様子を確認できるようにしています。


木目が美しい壁面収納
ダイニングルームの壁一面にキャビネットを製作しました。エアコンをビルトインし、窓のサイズに合わせてデザイン。収納扉の木目をランダムにすることで、表情豊かに仕上げています。また、ダイニングの照明に採用したのは、バルセロナの照明ブランドVibiaのペンダントライト。球体が宙に浮いているようなデザインでハンギングプランツも楽しめます。
お気に入りの茶房にいる心地よさ
1階の茶室は、お施主さまがお気に入りの茶房からヒントを得てデザイン。側面の壁には銅板を貼り、水盤を作りました。カウンターの天板はモールテックスを塗り、風合いを活かしたマットな仕上げに。背面には茶器などをディスプレイできる横長の飾り棚を、向かいの壁にはニッチを設け、実面積以上の奥行きを感じさせています。


階段ホールはシックで開放的に
壁で仕切られていた階段ホールは、下段部分をオープンにして鉄骨部や手すりを黒で塗装。段板を交換し、開放感のある空間としました。床にはCRAFTの青山ショールームでも採用している白河石を貼り、落ち着きのある上質な空間に。ゆるやかなカーブを描く壁の裏側は、ゲスト用のクロークやスタッフ用の靴入れとして有効活用しています。
タイル壁がアクセント
階段ホールの壁面には、錆びたような色と石や木を思わせる柄が印象的な大判タイルを貼り、空間のアクセントに。どのフロアにいてもタイル壁が視界に入るように計画しました。床に張った栗の木のフローリングは鉄媒染仕上げ。階段の段板も同系色に着色しています。


くつろぎのゲストルーム
最上階は、ゲストや親族などが宿泊できるゲストルームに。ミニキッチンや浴室、サニタリーも設け、長期滞在も快適です。壁はR(曲線)に、ミニキッチンの出入り口はアーチ型の開口とし、シンプルな中にやわらかさやあたたかみを感じる空間としています。
シンプルで機能的なサニタリー
ゲストルームのサニタリーは、床にはイタリア製の石目柄の大判タイルを、全面の壁にライトグレーの大判タイルを貼り、洗面カウンターは石目柄の人工大理石で製作。洗面ボウルはVILLEROY & BOCHのハーフベッセル型を採用。洗面台の下部にはMieleのドラム式洗濯乾燥機を備え、美しく機能的な空間に仕上げています。


モノトーンのトイレ
2階ダイニングルーム奥のトイレは、CRAFTの青山ショールームをイメージ。床にイタリア製のグレーの大判タイルを、壁には横長の同じタイルを貼り、手洗いカウンターは黒で製作。手洗いボウルもマットな黒を採用し、シックな雰囲気に仕上げました。ミラー照明がタイルの壁を照らし、ラグジュアリーな印象を与えています。

