目次
中古マンションと新築マンションのどちらを購入しようか迷っている方は多いのではないでしょうか。中古マンションには、価格面や選択肢の多さなど新築マンションにはないさまざまなメリットがあります。また、リノベーションをすることで、自分だけの魅力的な部屋を実現することも可能です。この記事を通してぜひ中古マンションの魅力をお伝えします。
新築マンションと比較した中古マンションのメリット
ここでは、中古マンションのメリットを新築マンションと比較する形で解説します。新築と中古で迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
価格の安さ
中古マンション最大のメリットとも言えるのが、価格の安さです。新築マンションは購入した時点でその価値が下がると言われており、中古マンションを購入すれば、新築マンションの7~8割程度の価格で購入することも十分可能です。場合によってはそれ以上に安い価格で購入することもできるでしょう。
購入価格を抑えることができれば、浮いたお金を使ってリノベーションをすることもできます。中古マンションを購入してリノベーションすることも一つの選択肢となるでしょう。
選択肢が広がる
中古マンションは、新築マンションと比べて市場に出る数が多いため、必然的に選択肢が広がります。新築マンションの場合、自分が希望する立地があるものの、そこに新築物件がないといったケースも珍しくありません。また、新築物件はあるものの、1~2件程度しかなく選択肢が限られるケースも考えられます。
一方で、中古マンションは各地にあるため、新築マンションよりも比較的、販売住戸は多く出やすい傾向です。立地に加えて価格帯や間取りなどの条件にこだわることもできます。
現物確認が可能
新築マンションによっては、購入時点で建設途中のものもあり、そういった物件だと内見ができません。一方で、中古マンションは現物が存在するため、購入前の内見は必ず行えます。いくら外見のいい物件でも、日差しがあまり入ってこない、室内からの眺めが良くない、など部屋の中に入らないとわからないこともあります。さらに、中古マンションの場合、すでに住人がいるため、管理が適切に行われているか、共用部分が汚れていないかなど、実際の生活状況も把握でき、購入時の判断材料とすることができます。購入してから後悔する可能性が低くなるという意味では、現物確認ができる点は中古マンションのメリットだといえるでしょう。
中古マンション購入時の注意点
中古マンションを購入する際には、いくつかの点に注意しなければなりません。ここでは、具体的な注意点を3つ紹介します。
修繕費が高くなる可能性
新築マンションと比べて、中古マンションは建物の劣化が進んでいるため、修繕費が高くなる可能性があります。マンションにもよりますが、修繕費だけで月数万円程度を支払うこととなるケースもあるでしょう。マンションは10年に1回程度で大規模な修繕を行うケースが一般的ですが、築20年近くの中古マンションは、2回目の大規模修繕に備えて修繕費を値上げする可能性も考えられます。そのため、中古マンションを購入する前には、修繕費がどのくらいかかるのか、しっかりとした修繕計画が立てられているかについても確認しておきましょう。
住宅設備が古い
中古マンションの場合、キッチンやトイレ、風呂などの各種住宅設備が古いため、場合によっては引越し直後に壊れ、すぐに交換が必要になる可能性もあります。そのため、購入前には設備の耐久年数や使用年数を確認し、必要に応じて新品に交換しましょう。
リノベーションできない物件もある
リノベーションを前提に中古マンションを購入する方もいますが、物件によっては管理規約によってリノベーション不可のものもあるため注意してください。また、劣化が激しく、修繕しても対応しきれない物件はリノベーション向きではありません。
リノベーションを行うのであれば、それに適したマンションを探す必要があります。そのため、購入時はCRAFTのようにリノベーションに精通している不動産会社に依頼することが大切です。
中古マンション購入時のポイント
ここでは、中古マンションを購入する際に覚えておくと便利なポイントを紹介します。購入前にはどう言った点をチェックすればいいのか気になる方はぜひ参考にしてください。
内見時のチェックポイントを押さえる
購入前に内見を行う場合、チェックポイントを押さえておきましょう。主なチェックポイントは以下の通りです。
・建物を見たときの第一印象
・室内に入った時の第一印象
・エントランス、エレベーターなど共用部分の雰囲気・清潔さ
・ごみ置き場にゴミが散乱していないかどうか
・駐車場、駐輪場が整理されているか
・建物周辺の草木は放置されていないか
・部屋からの眺め
・日当たり
上記は基本的な部分であるため、個別に気になる部分は追加して内見してみてください。また、チェック漏れを防ぐためにも、内見前にはチェックリストを作っておくことをおすすめします。
ちなみに、時間に余裕がある場合は、時間を変えて後日1人で周辺の様子を確認してみてください。例えば、内見をした昼は静かでも、夜になるとうるさい、平日の夕方は下校する子供の声が良く聞こえる、街灯が暗く夜になるとちょっと怖い、など時間を変えることでわかることもあるでしょう。
管理状況を把握する
購入前には、必ずマンションの管理状況を確認しておきましょう。例えば、修繕履歴を確認することで、次の大規模修繕がいつ行われるのか把握できるため、修繕費が値上がりしそうかどうか予測することができます。また、ゴミ捨て場や駐車場、エントランスなどの清潔さから管理状況を把握することも可能です。
耐震性を確認する
日本の建築物には、地震が発生しても倒壊・損壊しないように耐震基準が定められています。この耐震基準は大地震の発生に伴い改正されており、最新のものは1978年の宮城県沖地震を受けて1981年6月に施行されました。この1981年6月以降の耐震基準を「新耐震基準」それ以前のものを「旧耐震基準」と言います。
新築マンションの場合、全てが新耐震基準のもとで建設されていますが、中古マンションの中には旧耐震基準のもとで建てられた物件もあります。そのため、中古マンションを購入する際はどの耐震基準下で建てられているのかその耐震性をチェックしてください。もし旧耐震基準下で建てられた物件であれば、メンテナンスによって耐震性を確保しているかどうかも確認しておきましょう。
築年数を確認する
中古マンションは、一般的に築20年を過ぎると価格が横ばいとなるため、物件探しの際は築年数もチェックしましょう。例えば、築15年の中古マンションでは、これから先さらに価格が下がる可能性があるため、購入のタイミングによっては「もう少し待てばよかった」と言ったことになり兼ねません。一方で、価格が横ばいとなる築20年越えの中古マンションであれば、どのタイミングで購入しても価格に差がないため資産価値が大きく下がることはありません。また、中古マンションの固定資産税は、築25年を超えると新築よりも安くなるため、そういった物件を狙うのも1つの選択肢となります。
リノベーションの可否を確認する
マンションによっては規約上リノベーションができないケースもあるため、購入前には必ずリノベーションの可否を確認しておきましょう。また、規約だけでなく建物の特徴的にリノベーションに適していないケースもあります。例えば、築年数が古すぎる物件や水回りが漏水している物件などです。リノベーションを想定している場合は、CRAFTのようにリノベーションを熟知している不動産会社を利用するようにしましょう。
中古マンション+リノベーションで快適な生活を実現
中古マンションは価格面や選択肢の多さなど、新築マンションにはないメリットがありますが、建物自体が劣化していることを気にする方もいるでしょう。しかし、リノベーションでは、建物や住宅設備の劣化という課題を解消することができます。また、リノベーションは自分の理想の空間にできるため、新築のありきたりの間取りやデザインが嫌いといった方にもぴったりです。さらに、資産価値もキープしやすくなるため、将来的な売却を検討している方にも適しています。
今まさにマンションの購入を検討している方は、ぜひ中古マンションのリノベーションを選んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、中古マンションのメリットを新築マンションと比較しました。中古マンションは価格面や選択肢の多さなどさまざまなメリットを持ちます。ただし、建物の劣化が進んでいること、それに伴い修繕費が高くなる可能性があることなどには注意しなければなりません。
中古マンションを購入する場合、リノベーションも選択肢となります。リノベーションを行うことで、新築マンションのようなありきたりなデザインではなく、自分だけのこだわりの部屋を実現することが可能です。
リノベーションを前提として中古マンションの購入を検討されている方は、ぜひ物件探し+リノベーションをCRAFTにご依頼ください。CRAFTはときには他社と連携をとり、たくさんの選択肢の中からご希望に合った中古物件をご紹介しています。「リノベーションしたらどう変わるか?」をイメージしながら購入判断できることも大きなメリットです。
<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。