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中古住宅の購入と同時にリフォームすれば、リフォーム費用も低金利の住宅ローンで借り入れられるといったメリットがあります。また、条件にもよりますが「住宅ローン減税」や「リフォーム補助金」などの優遇も忘れてはいけません。ここでは、中古住宅購入と同時にリフォームするメリットや注意点をご紹介します。
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(作成日2024.3.1 更新日2024.12.18)

中古住宅購入と同時にリフォームするメリット
中古住宅購入と同時にリフォームする際の主なメリットは以下のとおりです。
リフォーム向きの物件を購入しやすい

「中古物件探し」と「リフォーム」は、それぞれの窓口が別だとうまく足並みがそろわずに計画が難航する可能性も。せっかくお気に入りの物件が見つかっても、あとになって「思い通りのリフォームができない」なんてことは、絶対に避けたいですよね。
「中古物件探し」と「リフォーム」の窓口は、ひとつにまとめるのがおすすめです。物件探しの段階から、リフォームのプロが物件見学に同行し「どのようにリフォームできるか」「物件を買って大丈夫か」などをアドバイスするので、物件購入の失敗がありません。
物件探しやリフォーム、住宅ローンの窓口をひとつにできる

中古物件探し〜リフォーム〜住宅ローン〜節税の相談…。これらをそれぞれ不動産会社、リフォーム会社、銀行、税理士事務所に相談していたら時間も労力もかかってしまい大変です。中古物件購入と同時にリフォームすれば、これらをまとめてひとつの窓口に任せることができます。
ただでさえ、はじめての「物件探し」や「リフォーム」は一人だと不安なものです。これにさらに「住宅ローン」が上乗せされて大きなため息が出る前に、ワンストップで依頼できるプロに任せましょう。
中古物件探しの際にどんなことをするのか気になる方は、ぜひこちらもご覧ください。
中古物件購入+リノベーションの詳細はこちら
低金利の住宅ローンでリフォーム費用を借り入れできる
中古住宅購入と同時にリフォームすると、低金利の住宅ローンでリフォーム費用も借り入れできます。
・「同時に」中古住宅購入とリフォームする場合
→ 住宅購入時の住宅ローンで、リフォーム費用も借りられる(低金利)・「別々に」中古住宅購入とリフォームする場合
→ 住宅購入時の住宅ローンとは別に、新規で「リフォームローン」を借り入れする(高金利)
後者のように中古住宅購入とリフォームを別々にする場合は、高金利の「リフォームローン」でリフォーム費用を借り入れることになります。低金利の住宅ローンでリフォーム費用を借りたければ、中古住宅購入とリフォームは「同時に」進めていきましょう。
節税対策ができる
一定の要件を満たすことで、所得税などの節税対策ができます。次のようなローンを利用すれば、節税効果につながります。
・住宅ローンを利用
→「住宅ローン減税」が適用:10年にわたり〈年末のローン残高×0.7%〉が控除〉・リフォームローンを利用
→「ローン型減税」が適用:5年にわたり〈最大62.5万円〉控除
補助金を活用できることも
購入と同時に住宅をリフォームをする場合、リフォームの内容によっては補助金を活用できることもあります。
すべてのリフォームが対象になるわけではありませんが、以下のようなリフォームを検討しているのであれば、補助金を利用できる可能性があります。
- ・耐震リフォーム(耐震補強など)
- ・バリアフリーリフォーム(段差解消など)
- ・省エネリフォーム(節水型トイレへの交換など)
- ・長期優良住宅化リフォーム(三世代同居に対応へ向けた玄関の増設など)
補助金を活用するには条件があるため、各自治体のHPで調べてみましょう。
中古住宅購入と同時にリフォームするデメリット
中古住宅の購入と同時にリフォームする方法には、「自分でやろうとすると手間と時間がかかる」というデメリットがあります。
決めなければならないことややらなければならないことが多く、大変なので、失敗を避けるためにも、CRAFTのようなワンストップリノベーションの会社に任せるのがおすすめです。
ワンストップリノベーションとは
中古物件の購入からリフォームまで、まとめてお願いできるリフォームの方法。
物件探し、購入、ローンの申し込み、リフォームの設計や施工を一つの会社に相談できるので、中古物件の購入とリフォームをよりスムーズに進めることができます。
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ワンストップリノベーションとは?会社選びの比較ポイント

中古住宅購入と同時にリフォームするときの部位別の費用相場
中古住宅の購入と同時にリフォームする際の部位別の費用相場は以下のとおりです。
- ※こちらはあくまでも一般的な価格であり、CRAFTは該当しない場合があります
- ※CRAFTは部分的なリフォームには対応しておらず、フルリフォームのみ対応しています
キッチンのリフォーム
リフォームの種類 | 内容 | 費用相場 |
---|---|---|
システムキッチンを交換する | キッチンの位置や内装の変更はなし | 80〜150万円 |
キッチンを対面式に変更する | 壁付のキッチンを対面式に変更 | 150〜300万円 |
浴室のリフォーム
リフォームの種類 | 内容 | 費用相場 |
---|---|---|
浴室の交換 | 在来工法からユニットバスに変更 | 80〜150万円 |
浴室の交換 | ユニットバスから在来工法に変更 | 150〜300万円 |
浴室の交換 | 在来工法から在来工法に変更 | 180〜350万円 |
内装のリフォーム
リフォームの種類 | 内容と費用相場 |
---|---|
壁・天井のリフォーム | 塗替え:50〜80万円 重ね張り(カバー工法):100〜200万円 張替え:180〜300万円 |
床のリフォーム | 塗替え:50〜100万円 重ね張り(カバー工法):100〜200万円 張替え:150〜300万円 |
外壁・屋根のリフォーム
リフォームの種類 | 内容と費用相場 |
---|---|
屋根のリフォーム | 塗替え:50〜80万円 重ね張り(カバー工法):100〜200万円 張替え:180〜300万円 |
外壁のリフォーム | 塗替え:50〜100万円 重ね張り(カバー工法):100〜200万円 張替え:150〜300万円 |
中古住宅購入と同時にフルリフォームするときの費用相場
間取りの変更やグレードの高い住宅設備の導入など、購入した中古マンションをこだわりの上級グレードでフルリフォームする際の費用相場は、「35万円〜(㎡)」ほどになります。100㎡のマンションをリフォームするのであれば、3,500万円以上は見ておきましょう。
一方、中古戸建てをこだわってフルリフォームする際の費用相場は、比較的高品質なグレードで「30万円〜(㎡)」です。200㎡の戸建てをフルリフォームするのであれば、最低でも6,000万円はかかります。
ただ、フルリフォームの費用は、以下の条件によって大きく変化します。
- ・フルリフォームの内容
- ・導入する設備のグレード
- ・外壁や屋根など外まわりのリフォームの有無(戸建ての場合)
正確な金額を把握するには、リフォーム会社への相談が必要です。
CRAFTの青山・自由が丘モデルルームの相談会では、リフォームの費用感やできることなどについて、より具体的にお伝えしておりますので、お気軽にご参加ください。
中古住宅購入と同時にリフォームするときに利用できるローンの種類
中古物件の購入と同時にリフォームするときに利用できるローンには、「住宅ローン」と「リフォームローン」の2種類があります。
それぞれの主な違いは、以下のとおりです。
住宅ローン | リフォームローン | |
---|---|---|
金利 | 低い | 高い |
借入期間 | 長い | 短い |
借入金額 | 多い | 少ない |
金利が低くて借入期間を長く設定可能で、なおかつより多くの金額を借り入れできる可能性が高いので、中古物件の購入とリフォームを同時に行うのであれば、断然住宅ローンがおすすめです。
ただし、リフォーム費用を住宅ローンで借り入れるには、住宅の購入費用とまとめて申請する必要があります。そういった意味でも、CRAFTのようなワンストップリノベーションの会社に依頼するのがおすすめです。
住宅ローンで損をしないために
中古住宅購入と同時にリフォームする際、住宅ローンには多くのメリットがあります。その反面で注意することも多いので、損をしないために気を引き締めましょう。
1.スピーディーに進める
中古住宅の購入と同時にリフォームする際のスケジュールは、想像以上にタイトなものになります。
無事に物件探しが終わったら、買付を申し込み、その後あらためて売買契約を締結。じつはこれらに要する期間は、たったの1週間です。ここから物件の引き渡しにいたるまで、短いときはおよそ1ヶ月。過酷なスケジュールに耐えうる覚悟が必要になります。
また売主の都合などもあり、中古住宅の購入における検討期間は、新築のそれに比べて短くなる傾向にあります。住宅ローンを借り入れる金融機関を一人で決めるには、あまりにタイトすぎる期間になります。
2.物件の築年数に注意
中古物件を探す際には、築年数に注目しましょう。物件の築年数は、物件購入で借り入れることになる「住宅ローン」に支障が出るおそれがあります。
〈築年数によって借り入れができないことも〉
中古住宅の購入にあたって、金融機関によっては「築30年以内」など、物件の築年数に制限を設けている場合があります。検討している物件の築年数と、希望する金融機関の借り入れ条件をあらかじめ確認しておくと安心です。
〈住宅ローン減税の対象外になる場合も〉
住宅ローン減税においては、建物の築年数によって対象外となる物件があります。対象外となる物件は、次のとおりです。
・昭和56年以前に建築された住宅
つまり、昭和57年1月1日以降に建築された住宅(新耐震基準適用住宅)であれば、住宅ローン控除の対象になります。
3.希望の条件で借りられないことも
物件の築年数以外にも、希望の条件で借り入れできない場合があります。中古住宅購入における住宅ローンでは、新築に比べて借り入れ額や期間に制限を設けている金融機関も多く見られます。
その理由は、住宅ローンの返済ができなくなった場合における「担保」のちがい。住宅ローンの審査項目では「担保評価」が上位にあり、借り入れ額の決定に大きく影響しています。
なお、住宅ローンでは購入した住宅やその土地が「担保」になります。一般的に、住宅は築年数が経過するほど資産価値が下がるので、中古物件は新築物件に比べて借り入れ可能額が下がる傾向にあるというわけです。
4.諸費用を考慮して借り入れを
住宅の購入には、物件以外にも「諸費用」がかかります。「諸費用」には、具体的に次のようなものが該当します。
・物件の仲介手数料
・ローンの取り扱い手数料
・契約締結時にかかる印紙代
・不動産登記の費用
諸費用の相場は、物件にかかる費用のおおよそ「5~10%」といわれており、諸費用も考慮した借り入れが必須です。
補助金で損をしないために
中古住宅購入のリフォームには、補助金の活用も忘れてはいけません。補助金の制度によって、申請方法・申請期間・補助金額などが異なるので、時間に余裕を持った事前確認が補助金活用のポイントになります。
対象となるリフォーム
対象となるリフォームには、次のようなものがあります。
・耐震リフォーム(耐震補強など)
・バリアフリーリフォーム(段差解消など)
・省エネリフォーム(節水型トイレへの交換など)
・長期優良住宅化リフォーム(三世代同居に対応へ向けた玄関の増設など)
このほかにも、各地方自治体で独自の補助金制度を設けている場合もあります。
住宅ローン減税と併用可能
リフォームの各種補助金は、住宅ローン減税と併用が可能です。しかし、中古住宅の契約や着工前に補助金申請が必要だったり、先着順の補助金制度も多かったりするため、より厳密なスケジュール管理が求められます。
なお、補助金制度どうしの併用はできないので、注意しましょう。
最新情報をチェックする
補助金制度の最新情報には、つねに目を光らせておきましょう。補助金制度は、年度によって補助金の金額や対象となる要件が変わることもザラにあります。前年度に適用されたからといって、今年度も適用になるとは限りません。
また、地方自治体では地方経済活性化の目的で、地域の業者でリフォームを実施することが補助金制度の条件になる場合もあるので、注意が必要です。
「中古物件購入〜リノベーション」の流れ
これから中古物件を買ってリノベーションする方は、全体像をしっかり把握しておきましょう。CRAFTでは下記をしっかりとリードしますので、安心してお任せください。

中古住宅購入と同時にリフォームした事例
CRAFTで中古住宅の購入とリフォームを同時にされた方の事例を紹介していきます。
子どもとの時間を大切にできる住まい

こちらは、築10年の中古マンションを、購入と同時にリフォームした事例です。
デザインリフォームすることを前提にタワーマンションの一室を購入。いずれは住み替える予定ということで、大きな間取りの変更はせず、既存の間取りを活かしながらリフォームしました。
共働きで忙しいため、家にいる間はなるべく子どもと過ごせるよう、「子どもと一緒に過ごせる住まい」をテーマにプランを作成。
もともとサービスルームとなっていた箇所をキッズスペースに変更しつつ、独立していたキッチンをオープンにしたことで、リビングやキッチンからお子さまの様子を見守れるようになりました。
コンクリート打ち放しが映えるスタイリッシュな戸建て

こちらは、築16年の中古戸建てを購入と同時にリフォームした事例です。以前のオーナーのこだわりが感じられる部分をうまく残しつつ、既存の構造を活かしながらリフォームしました。
倉庫とWIC、書斎が配置されていた地下はドレッシングルームと寝室に。ダイニングと横並びに配置したキッチンは、向きを見直すことで北側のトップライトからの柔らかな光を感じながら調理できるようになりました。
全体的にコンクリート打ち放しのクールな印象が強いスタイリッシュな住宅ですが、ヨーロピアンオークの挽板フローリングを張ることであたたかみもプラスしています。
中古住宅購入+リフォームを成功させるには
リフォームを前提に中古住宅を購入するのであれば、ワンストップリノベーションに対応しているリフォーム会社を選ぶのがおすすめです。
住宅のリサーチからリフォームまでトータルでサポートしてくれるワンストップリノベーションの会社に依頼すれば、窓口を1本化できるので、業者とのやりとりがスムーズになります。また、リフォームの内容を加味しながら物件を探すので、「構造的にやりたいリフォームができない物件だった」などのトラブルも発生しづらくなっています。
中古住宅の購入と同時にリフォームしたいと考えている方は、ワンストップリノベーションについても相談できるCRAFTにご相談ください。
〈まとめ〉物件探し〜アフターサービスまで〈CRAFT〉が全力サポート
今回は、中古住宅購入と同時にリフォームするメリットにくわえ、住宅ローンやリフォーム補助金制度についてご紹介しました。
もはや、中古住宅購入とリフォームは「セット商品」。セット商品がゆえメリットも多くありますが、逆にタイトなスケジュールの中でやるべきタスクも多く、これを全部一人でこなすのは至難の業です。
「中古住宅購入を同時にリフォーム」をする際は、良きパートナーを見つけることが「スタート地点」です。CRAFTなら、物件探しからお引っ越し後のアフターサービスまで、全力であなたをサポートします。中古住宅購入のことなら、まずはCRAFTにお声がけください。
CRAFTのモデルルームで「中古物件購入+リノベーション」について相談する
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ワンストップリノベーションとは?会社選びの比較ポイント



<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。