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ファミリー層に人気で、都心にも多く売られている70㎡のマンション。そんな70㎡のマンションをリフォームするときに気になるのが費用です。
実際に70㎡のマンションをリフォームしたお住まいの事例を交えながら、費用相場や予算内に抑えるポイントについて紹介します。
70㎡のマンションリフォームの費用相場
70㎡のマンションをオーダーメイドでこだわりあるリフォームする場合、費用は「2,400万円前後」をひとつの目安にするとよいでしょう。ただし費用はリフォームの内容や導入する設備、建材のグレードなどさまざまな条件によって大きく変化するため、一概ではありません。
例えば、スケルトンリフォームではなく部分的なリフォームであれば費用は抑えられますし、建材や設備にこだわりつつスケルトンリフォームするのであれば3,000万円以上かかることは珍しくありません。
マンションのデザインリフォーム事例を見て、これからリフォームしたいマンションの広さ・リフォームでやりたいことに近いリフォーム事例を探し、参考にするのもおすすめです。
70㎡マンションのリフォーム事例からわかる費用感
ここでは、CRAFTでリフォームした70㎡のマンションの事例を2つ紹介していきます。
事例1. 和モダンテイストの明るい空間
こちらは、東京にある74㎡のマンションをリフォームした事例です。購入した築23年の中古マンションを、CRAFTでご希望の間取りとデザインに。
もともとの間取りではリビング・ダイニングに和室が隣接し、キッチンが独立して配置されていましたが、和室を取り込み、キッチンをオープンにしたことでよりゆったりすごせる広々としたLDKになりました。デザインはLさまが好きな和モダンで統一しています。
LDKだけでなく廊下や天井、さらにはデスクカウンターやTVボードなどの造作家具にも明るい雰囲気の木材を使用したことで、柔らかく家族でリラックスして過ごせる空間に仕上がっています。
・築年数:23年
・リフォーム面積:74㎡
・リフォーム費用:2,300万円
事例2. ワンルームのような開放感
こちらは、渋谷にある70㎡のマンションをリフォームした事例です。もともと2LDKの間取りでしたが、窮屈に感じていたため、洋室を一つ取り込んで1LDK+WICに。
また、閉塞感を解消するために、キッチン〜洗面室〜バスルーム〜廊下〜リビングといった流れで回遊できる導線を設け、行き止まりのない伸びやかな空間にしました。
ご希望どおりの白いナチュラルな空間は、単純に空間を白で統一するだけでなく、木や石、タイルなど質感の異なる素材を用いたことで、白さの中にも表情を感じられるような住まいになっています。
築年数:14年
リフォーム面積:70㎡
リフォーム費用:2,580万円
70㎡のマンションリフォームの費用を予算内に抑える方法
70㎡のマンションリフォームにはそれなりの費用がかかるため、費用を抑える方法についても押さえておきたいところです。
70㎡のマンションをリフォームする際の費用を抑える具体的な方法としては、
・既存の間取りや設備をなるべく活かす
・建材や設備のグレードにこだわりすぎない
・こだわるポイントと妥協するポイントを明確にしておく
・補助金や減税制度を積極的に活用する
の、4点があげられます。
それぞれ詳しく解説していきます。
既存をなるべく活かす
70㎡のマンションのリフォームにかかる費用はリフォームの内容で変わると紹介してきましたが、間取りをガラッと変えたり、住宅設備を新しいものに変えるとなると費用もふくらんでいきます。
リフォームの費用を少しでも抑えたいと考えるのであれば、既存の間取りや設備をなるべく活かすという考え方が大切です。
費用を節約するためにやりたいことをやらないのは本末転倒ですが、既存のよい部分を活かすことで、コストを抑えられます。
グレードにこだわりすぎない
70㎡のマンションをリフォームする際に選ぶ建材や住宅設備は、さまざまなメーカーからさまざまなグレードのものが販売されています。
無垢材や大理石などの高級素材が用いられた建材や高機能な住宅設備は確かに魅力的でつい選びたくなりますが、そういったグレードの高い製品は価格も高いため注意しなくてはいけません。
グレードの高い製品ばかり選んでいるとあっという間に予算をオーバーしてしまいかねないので、グレードにこだわりすぎず、費用を節約することや予算内に収めることを意識しながら選ぶようにしましょう。
こだわるポイントと妥協するポイントを明確にしておく
マンションのリフォームではこだわるポイントと妥協するポイントを明確にしておくことも大切です。
例えば、「LDKは理想通りにリフォームしたいけど、寝室や個室はそこまでこだわらなくてもいい」など、リフォームの対象となる箇所やリフォームの内容に優先順位をつけると、予算をオーバーしづらくなります。
やりたいリフォームをざっと洗い出し、優先順位をまとめておくとよいでしょう。ご希望の洗い出し〜優先順位決めも含めて、CRAFTのデザイナーにご相談いただけます。
補助金や減税制度も活用する
マンションのリフォームでは、内容によっては補助金や減税の対象となることもあります。
例えば、住宅の機能を向上させて省エネにつながるようなリフォームやバリアフリーのためのリフォームは補助金や助成金の対象になりやすく、リフォーム費用の一部を助成金や補助金として受け取ることが可能です。
省エネリフォームやバリアフリーリフォームは、所得税の控除など減税制度の対象にもなります。また、住宅ローンを組んでマンションを購入するのであれば住宅ローン減税も適用されます。
ただ、いずれも自動的に適用されるようなものではなく申請が必要になるので、必ず前もって確認し、申請をおこなうようにしてください。
70㎡のマンションをリフォームするときの注意点
70㎡のマンションリフォームでは注意するべき点もいくつかあります。
主な注意点としてあげられるのが、以下の2点です。
・全面リフォームは仮住まいの費用も考慮する
・マンションの構造や規約によってやりたいリフォームができないこともある
それぞれの注意点について解説していきます。
全面リフォームは仮住まいの費用も考慮する
スケルトンリフォームのような住宅を全面的に改修するリフォームでは、住みながらのリフォームができません。仮の住まいを用意し、工事期間中はそこで生活することになります。
マンションの全面リフォームには2〜5ヶ月ほどかかるため、全面リフォームするときは仮住まいの費用も含めた上で資金計画を立てましょう。また、荷物の量によってはレンタルスペースが必要になることもありますし、2回分の引越し費用も考慮する必要があります。
リフォーム費用以外に数十万円単位の費用がかかることになるので、これらの費用も資金計画に含めておくと安心です。
マンションの構造や規約によってやりたいリフォームができないこともある
マンションには、専有部分と共用部分があり、リフォームできるのは専有部分のみです。部屋の中はある程度自由にリフォームできますが、窓やサッシ、ベランダなどの専有部分に手を加えることはできません。
また、マンションにはラーメン構造と壁式構造という2種類の構造がありますが、建物を壁で支える壁式構造のマンションには撤去できない壁があるため、間取りの変更に制限が生じてしまうこともあります。
さらに、部屋の床材を別の素材に変更することを禁止するなど、規約によってリフォームの内容が制限されるようなこともあるため注意が必要です。
マンションのリフォームを検討している方の中にはこれから物件を探す予定の方もいるかと思いますが、物件の購入とリフォームを別々の会社に任せてしまうとリフォームの内容の制限によるトラブルが発生しやすくなります。
そのためCRAFTのように、物件の購入からリフォームまで一貫して任せられる会社に依頼するのがおすすめです。
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〈まとめ〉70㎡のマンションのリフォーム費用は見積もりで確認しよう
ひとくちに「70㎡のマンションのリフォーム」といっても、それぞれのケースによってリフォームの内容が異なりますし、選ぶ建材や導入する設備も異なります。
リフォームの内容や建材、導入する設備が変わると、当然ですが費用にも違いが生じるので、正確な費用が知りたいのであればリフォーム会社に見積もりを作成してもらうしかありません。
マンションのリフォームは、リフォーム会社に相談するところからがスタートとなるので、なるべく早いタイミングで相談しましょう。
CRAFTは事例として紹介したとおり、70㎡規模のマンションのリフォーム実績も豊富。予算と希望の内容やイメージを加味しながら最適なプランを提出させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
<著者>上原 宏介
住宅関連のコンテンツ作成を得意とするライター。専門的な言葉や用語が多くわかりづらくなってしまいがちな建築・リフォーム関連の情報をわかりやすくお伝えしています。さまざまな媒体で建築・リフォーム・不動産関連のコラムを多数執筆中。