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重量鉄骨リフォームで何ができる?メリット・デメリットやポイントを解説!

重量鉄骨リフォームで何ができる?メリット・デメリットやポイントを解説!
重量鉄骨リフォームとは?メリット・デメリットやポイントを解説!

重量鉄骨造の住宅は頑丈で、耐震性・耐火性・耐久性に優れており、壁をなくして広々とした空間をつくるなど間取り変更の自由度も高いため、フルリフォームがにぴったりな住宅です。

この記事では、重量鉄骨についてや軽量鉄骨との違い、重量鉄骨リフォームのメリット・デメリットやリフォーム時のポイントなどについて詳しく解説します。

重量鉄骨とは?

重量鉄骨リフォームとは?メリット・デメリットやポイントを解説!

重量鉄骨とは、鉄骨造(S造)の建物に使用される鋼材のことを指します。重量鉄骨を用いて建てた住宅が、重量鉄骨住宅です。

鉄骨造は骨組みに鉄骨を使う鋼材の厚みによって、大きく「重量鉄骨」と「軽量鉄骨」の2つに分けられます。厚みが6mm以上のものが「重量鉄骨」で、6mm以下のものが「軽量鉄骨」です。

重量鉄骨は軽量鉄骨よりも鋼材が厚いため、強度が高く、耐震性や耐久性、耐火性にも優れています。主にマンションやビル、工場など大規模な建物に使用され、一戸建てにはほとんど用いられていません。

イメージしやすい例が、大型のホームセンターです。少ない柱で広々とした空間を確保できるのは、重量鉄骨の特徴です。

軽量鉄骨との違い

鉄骨造の中でも、鋼材の厚みが6mm以下のものが、軽量鉄骨です。

同じ鉄骨造ですが重量鉄骨とは特徴が大きく異なり、重量鉄骨は四隅の柱と梁で建物を支えることができますが、軽量鉄骨の場合は構造自体は木造軸組構造と同じです。

軽量鉄骨は材料が軽く扱いやすく、大和ハウスや積水ハウス、セキスイハイム、パナホーム、ミサワホームといった大手ハウスメーカーの住宅で広く採用されています。

軽量鉄骨リフォームとは?どんなことができるの?リフォームのコツを知りたい!

軽量鉄骨リフォームの事例一覧

鉄骨造(S造)の住まいの耐用年数は?

鉄骨造の住まいの耐用年数は、鉄骨の厚みによって変わってきます。国税庁が公表する「主な減価償却資産の耐用年数(建物/建物附属設備)」によれば、以下のようになっています。

  • ・4mmを超える鉄骨……34年
  • ・3mm以上4mm以下の鉄骨……27年
  • ・3mm以下の鉄骨……19年

重量鉄骨の場合は6mmであるため、耐用年数は34年ということになります。

ただし、耐用年数を過ぎたからといって住めなくなるわけではありません。耐用年数は「建物の資産価値を把握するための基準」という意味合いが強く、建物の寿命や耐久性そのものではないため、適切な対策やリフォームなどのメンテナンスを行うことで、長く快適に住み続けることが可能です。

重量鉄骨の見分け方

自宅がそもそも鉄骨造かどうか、重量鉄骨か軽量鉄骨かは、ある程度であれば外観から推測することができます。

例えば、フラットな屋根で外壁に幅60cmほどのパネルが設置された住宅は重量鉄骨である可能性が高いでしょう。ただし、住宅にはさまざまな種類があり判断は難しいため、正確に見極める場合には専門家に相談する必要があります。

重量鉄骨リフォームのメリット

重量鉄骨リフォームとは?メリット・デメリットやポイントを解説!

ここからは、重量鉄骨リフォームのメリットを見ていきましょう。

広々とした空間を作ることができる

重量鉄骨は、四隅の柱と梁で支えることで広々とした空間を作れることが大きな特徴です。開放的な吹き抜けや大きな窓を作ったり、複数台駐車可能なビルトインガレージなども実現できます。

間取りを自由に変更できる

重量鉄骨は柱や梁が頑丈であるため、間取りを自由に変更できることも魅力です。壁を撤去して広々とした大空間を作る他にも、スケルトン階段を作るなど、比較的自由度の高い間取り設計ができます。

防音性が高い

マンションなどの集合住宅の場合、生活音はストレスの原因になったり、隣人とのトラブルにつながる部分です。重量鉄骨造の住宅は、軽量鉄骨造や木造の住宅に比べて、防音性に優れているという特徴があります。

建て替えと比較すると費用が1/2に

重量鉄骨は鉄骨造の中でも特に頑丈です。

そのため、解体して建て替えを行うと費用がかなり高額になりますが、リフォーム・リノベーションであれば頑丈な構造を活かし、およそ1/2の費用で理想の住まいが実現できます。

重量鉄骨リフォームのデメリット

頑丈で間取りやデザインの自由度が高い重量鉄骨リフォームですが、デメリットもあります。メリット・デメリットの両方を把握した上で、慎重に判断しましょう。

築年数が古い建物はコストがかさむ

築年数の古い建物は、鉄骨の劣化が進んでいる可能性があります。

状態によってはリフォーム前に大掛かりな補強工事が必要となることがあり、プロが詳しく状態を見てみないことには判断できませんが、建て替え費用と変わらないコストがかかるケースもあります。その場合は、CRAFTでは率直にお伝えさせていただきます。

重量鉄骨リフォームのポイント

重量鉄骨リフォームとは?メリット・デメリットやポイントを解説!

ここからは、重量鉄骨リフォームのポイントをご紹介します。

〈1〉サビ防止対策をしっかり行う

鉄骨造の建物に使用される鉄骨には、すべて防錆塗料が塗られています。そのため基本的にはサビ(錆)はほとんど発生しませんが、日常的に水や湿気に晒されると防錆塗料が劣化して、サビが生じてしまうことがあります。

サビが起こると劣化が進むため、防水工事や建物自体の気密性を高める結露対策など、サビの防止対策を行うことが大切です。

気密性を高くすれば、結露だけでなく、カビの発生や外からの花粉・黄砂・PM2.5といったアレルギーの原因物質なども防ぐことができます。断熱性能も高まり、家の中での温度のムラもなくせるため、快適な暮らしのためにもしっかり対策したい部分です。

CRAFTの重量鉄骨リフォームでは、構造躯体にサビがないかどうか、リフォーム前に入念な調査を行った上で工事を行っています。

〈2〉断熱リフォームで断熱性能をカバー

鉄は熱を伝えやすい性質があり、外気の影響を受けやすい傾向にあります。そのため、鉄骨造の断熱性能が気になっている方もいらっしゃるでしょう。

断熱性能は、断熱リフォームを行うことでカバー可能です。断熱リフォームによって外気温の影響を受けにくくすれば、冬は暖かく、夏は涼しい快適な住まいを実現できるでしょう。暮らしが快適になるだけでなく、夏や冬の冷暖房費を抑えることで光熱費が安くなるといった節約効果も期待できます。

実際は、鉄骨造だけが特に断熱性能が低いわけではなく、木造やRC造の場合でも、適切な断熱処理が行われていないと断熱性能は低くなるため、適切な断熱処理を行うことが重要です。断熱リフォームには、「内張り断熱」と「外張り断熱」の2つの工法があり、それぞれメリット・デメリットがあります。断熱リフォームについては以下の記事で詳しく解説していますのでこちらも合わせてご覧ください。

戸建ての断熱リフォームはするべき?メリット・注意点・事例を紹介

重量鉄骨リフォームのQ&A

ここからは、重量鉄骨リフォームのよくある質問をご紹介します。

Q 住みながらでもリフォームは可能?

A 床・壁・天井を取り払い構造躯体のみの状態にするスケルトンリフォームの場合、全面的な解体を行うため住みながらのリフォームはできません。必ず仮住まいが必要です。

Q 増築はできる?

A 重量鉄骨造の住宅は増築も可能です。増築の際は、10㎡以上の建築物の場合、建築確認申請が必要です。

建築確認申請が通った場合でも、日照権を侵害する増築にならないかといった判断を行う必要があるため、事前に専門家に相談することが大切です。

重量鉄骨造リフォームの事例

重量鉄骨リフォームとは?メリット・デメリットやポイントを解説!
デザインリフォーム・リノベーション事例 #00361

これまで賃貸だった3つの住戸をつなげました。空間に余白ができ、リビング・ダイニングはホテルのように広々。ご夫婦と小学生のお子さま2人の4人暮らしのご一家がのびのびと生活できます。天井は吹き抜けとし、露出した水平ブレースは白く塗装して開放感をアップ。

重量鉄骨リフォームとは?メリット・デメリットやポイントを解説!

独立キッチンにするかオープンキッチンにするかじっくりとお悩みの上、いくつかのプランの中から「独立型のキッチンとリビングの間に小窓をつくる」というプランを選択されました。小窓を作ったことで、料理中もご家族の様子を見たり、会話を楽しむことができます。

〈まとめ〉重量鉄骨造のリフォームは、建て替えの約1/2だから経済的!

重量鉄骨造の住宅は頑丈で、耐震性・耐久性・耐火性に優れ、自由度の高いリフォームが行えることが魅力です。建て替えと比較すると、リフォーム費用はおよそ1/2とコスト面でのメリットも多くあります。

鉄骨造で気になる暑さ・寒さは断熱リフォームでカバーできるため、事前に詳しく調査し、対策を行うことで快適な暮らしを実現できるでしょう。

構造によってできること・できることが異なりますが、CRAFTでは専門家が綿密な調査を行い、さまざまなプランをご提案しています。他社に断られてしまった場合でも、ぜひ一度CRAFTまでご相談ください。

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CRAFT 編集部

<著者>CRAFT 編集部

一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。

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