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RC造(鉄筋コンクリート造)の8つのデメリット&リフォームを成功させるコツ

RC造(鉄筋コンクリート造)の8つのデメリット&リフォームを成功させるコツ
RC造(鉄筋コンクリート造)の8つのデメリット&リフォームを成功させるコツ

RC造(鉄筋コンクリート造)の戸建ては、耐震性・耐久性に優れていることで知られています。多くのメリットがあるRC造(鉄筋コンクリート造)ですが、リフォーム・リノベーションを行う際は、デメリットに目を向けることも大切です。

この記事ではRC造(鉄筋コンクリート造)のデメリット、リフォームのポイントなどについて解説します。

RC造(鉄筋コンクリート造)とは

RC造(鉄筋コンクリート造)の8つのデメリット&リフォームを成功させるコツ

RC造(鉄筋コンクリート造)とは、柱や梁、床や壁などの主要構造部を鉄筋とコンクリートでつくった建物のことです。RCは「Reinforced Concrete」の頭文字を取った略称で、日本語では「補強されたコンクリート」を意味します。

鉄筋とコンクリートがそれぞれの弱点を補い合い、強みを活かしたRC造(鉄筋コンクリート造)は耐久性・耐震性・耐火性に優れていることが特徴です。

RC造(鉄筋コンクリート造)のデメリット

メリットの多いRC造(鉄筋コンクリート造)ですが、デメリットもあります。リフォーム・リノベーションの際はデメリットに目を向け、それを解消するような対策や工事を行うと、住まいの快適性を高めることができるでしょう。

ここからは、RC造(鉄筋コンクリート造)のデメリットについてご紹介します。

〈1〉重量が大きく強固な地盤が必要

RC造(鉄筋コンクリート造)の構造躯体を構成する鉄筋もコンクリートも、重量がある材料です。S造(鉄骨造)やW造(木造)に比べるとかなり重く、強固な地盤が必要になります。地盤が軟弱なエリアの場合は液状化現象や地盤沈下が起こることがあり、地盤改良工事が必要です。リフォーム・リノベーション時に地盤改良工事をすることもできますが、費用は高額になります。

〈2〉配線や配管の位置変更が難しい

RC造(鉄筋コンクリート造)は、あらかじめ配管を埋めて配線を通す場所を確保してからコンクリートを流し固めてつくります。コンクリートが固まった後で穴を開けて配管を通すことはほぼできないため、コンセントの位置変更などは難しくなります。

〈3〉結露・カビが起こりやすい

RC造(鉄筋コンクリート造)は気密性の高い工法であるため、室内に湿気がこもりやすく、その結果、カビや結露が起こりやすい傾向にあります。リフォーム・リノベーションでは通風のよい間取りにする、窓をペアガラスなどに交換する、高性能の換気設備を導入するなどの対策を行いましょう。

また、コンクリートには水分を吸収する性質があるため、防水処理をしっかり行うことも大切です。

〈4〉遮音性・防音性が高くないケースもある

RC造(鉄筋コンクリート造)の住宅は、鉄筋とコンクリートを組み合わせた堅牢な構造によって遮音性・防音性の面で優れていると言われています。コンクリートの厚みと密度によって外部からの騒音を遮断し、内部の音を他の部屋や隣接する住宅に漏れにくくする性能があるためです。

しかし、中には遮音性や防音性が高くない物件もあり、生活音が気になるケースも。特に、「ラーメン構造」は柱と梁の骨組みで建物を支えているため、壁自体は薄いことがあります。その場合、リフォーム・リノベーションで壁に防音材を入れるなどの対策を検討します。

遮音性を表す「L値」

RC造(鉄筋コンクリート造)の8つのデメリット&リフォームを成功させるコツ
出典:日本複合・防音床材工業会(JAFMA)

上の階で起こる音が下の階にどのくらい聞こえるかの基準に「L値(L等級)」というものがあります。L値は下地のコンクリート(コンクリートスラブ)の厚みによって変わり、L値が小さいほど、遮音性能が高いことを示しています。RC造(鉄筋コンクリート造)は原則として「120mm以上で壁板の内法高さの1/30以上」と定められており、現在主流の壁厚は150mmです。

以下で、建物構造とL値の目安をご紹介します。

  • ・L-50……150mmの鉄筋コンクリート造(RC造)
  • ・L-55……120mmの鉄筋コンクリート造(RC造)
  • ・L-60……重量鉄骨造
  • ・L-65……軽量鉄骨造
  • ・L-75……木造

S造(鉄骨造)やW造(木造)に比べるとRC造(鉄筋コンクリート造)は高い遮音性を有していますが、気になる場合やしっかり対策したい場合は、防音リフォームを検討するのがおすすめです。

〈5〉経年による汚れ・劣化が目立つことがある

RC造(鉄筋コンクリート造)の建物は、コンクリートが水分を吸収しやすく、経年劣化が目立つ傾向にあります。特に、日の当たらない外壁などはコケやカビの黒ずみが発生することがあり、メンテナンスや掃除を定期的に行う必要があります。

〈6〉ラーメン構造は柱や梁が目立つことがある

RC造(鉄筋コンクリート造)には「ラーメン構造」と「壁式構造」という2種類の構造があります。柱や梁で構造を支えるラーメン構造は室内の柱や梁が目立つことがあり、家具の配置に悩んだり、圧迫感を感じるケースも。

ただし、ラーメン構造は間取り変更の自由度が高いというメリットがあるため、理想とするデザインを実現しやすいでしょう。

〈7〉壁式構造は間取り変更の制約がある

壁式構造は、壁(面)で建物を支える構造のため、室内がすっきりするのが特徴です。しかし、建物を支えているlコンクリートの耐力壁は動かすことができないため、間取り変更に制約があります。構造をしっかりと理解した上でプランニングすれば理想の間取りを実現できることもあるため、壁式構造のリフォーム・リノベーションの実績豊富な会社に依頼するのがおすすめです。

〈8〉増改築、建て替え(新築)費用が高くなる

RC造(鉄筋コンクリート造)は非常に丈夫な構造をしているため、壁を取り除いたり、建物を壊したりする解体費用が高くなります。部材そのものが高額ということもあり、木造などに比べると増改築や建て替え(新築)の際の費用が高くなる傾向です。

一方、リフォームの場合はRC造も木造も費用に変わりはありません。

RC造(鉄筋コンクリート造)のリフォームを成功させるためのポイント

RC造(鉄筋コンクリート造)の8つのデメリット&リフォームを成功させるコツ

リフォーム・リノベーションを行う際は、間取りやデザインだけでなく、RC造(鉄筋コンクリート造)のデメリットを解消できるような工事を行うと、快適な住まいづくりにつながるでしょう。

〈1〉構造に合った間取りプランを考える

ラーメン構造と壁式構造では、間取り変更でできることが変わってきます。制約が多くなりがちな壁式構造の場合、リフォームプランを工夫する必要があるでしょう。CRAFTではご希望の間取りを実現できるよう、デザイン的・視覚的に最大限の工夫を行っています。ラーメン構造はもちろん、壁式構造のお住まいの方もぜひご相談ください。

〈2〉断熱リフォームを行う

コンクリートは熱伝導率が高いという特徴があり、冬は冷えたコンクリートにより部屋が暖まりにくく、夏は熱されたコンクリートにより部屋が暑くなりがちです。RC造(鉄筋コンクリート造)の住宅で一年中、快適に過ごすためにも、外気温の影響を受けにくくする「断熱リフォーム」がおすすめです。断熱リフォームを行うと室内は外気温の影響を受けにくく、冷暖房費も節約できます。断熱リフォームについては以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければこちらもご覧ください。

断熱リフォームはするべき?メリット・注意点・事例を紹介

〈3〉結露対策をする

断熱材を充填することでも壁と空気の温度差を小さくなり、結露を減らすことができます。また、窓ガラスを断熱性能のあるLow-E複層ガラス、ペアガラスに変更したり、二重サッシに変えるなど、窓の断熱性能を高めるのもおすすめです。高機能な換気システムの導入、防カビ処理も検討するといいでしょう。

〈4〉外壁の汚れが気になる場合は高圧洗浄や塗装

RC造(鉄筋コンクリート造)の住宅は表面のコンクリートに塗装をして仕上げることが多くありますが、この場合は外壁の汚れが気になることも。外壁をきれいに保ちたい場合、リフォーム・リノベーション時に高圧洗浄を行います。さらに気になるようでしたら、お好きなカラーで塗装し直すこともできます。またコンクリート打ちっぱなしの場合は、高圧洗浄をした後に撥水剤を塗れば、汚れがつきにくくなります。

〈5〉RC造のリフォーム実績が豊富な会社に依頼する

建物構造にはRC造(鉄筋コンクリート造)の他にもW造(木造)、S造(鉄骨造)などさまざまな種類があり、構造によって大きな違いがあります。「木造住宅しかやったことがない」「部分リフォームがメイン」などリフォーム会社によって得意分野が異なり、ノウハウが少ない会社に依頼するとトラブルや不満につながる可能性も。RC造(鉄筋コンクリート造)のリフォーム・リノベーションの知識や実績が豊富なところに依頼することが大切です。

RC造(鉄筋コンクリート造)のリフォーム事例

ここからは、CRAFTのRC造(鉄筋コンクリート造)のリフォーム事例をご紹介します。

〈リフォーム事例1〉工夫によって壁式構造の制約をクリア

RC造(鉄筋コンクリート造)の8つのデメリット&リフォームを成功させるコツ
デザインリフォーム・リノベーション事例 #18516

お住まいのRC造(鉄筋コンクリート造)戸建てを、デザインリフォームしました。壁式構造であったため間取り変更には制約がありましたが、プランを工夫することで理想の空間をつくりあげました。アッシュ、珪藻土、サペリなどさまざまなマテリアルに包まれたリゾートライクな住まいの誕生です。

〈リフォーム事例2〉デメリットをメリットに変えて快適な住まいに

RC造(鉄筋コンクリート造)の8つのデメリット&リフォームを成功させるコツ
デザインリフォーム・リノベーション事例 #00393

地下が鉄筋コンクリート造、地上階は木造というお住まい。湿気にお悩みだったことから、地下1階の浴室・洗面室を1階に移動しています。また、既存の階段をスケルトン階段に変更し、湿気の抜け道をつくったこともポイント。換気扇も一新して風通しを高めるなど、湿気対策を行っています。

〈まとめ〉RC造のデメリットはリフォームで解決!

「冬になると寒い」「結露に悩まされている」など、RC造(鉄筋コンクリート造)住宅ならではの悩みはリフォーム・リノベーションで解決できます。間取りやデザイン変更に合わせ、住まいの性能にまでこだわってリフォーム・リノベーションを行うと、快適な住まいを実現できるでしょう。

CRAFTでは、RC造(鉄筋コンクリート造)をはじめとして、数多くのリフォーム・リノベーション実績があります。構造上どうしても変更が難しい部分でも、最大限の工夫で理想の間取りに近づけます。ぜひ一度お気軽にお問合せください。

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CRAFT 編集部

<著者>CRAFT 編集部

一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。

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