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中古マンションを探している人の中には「もう少し安ければ購入したいのに」「値引き交渉ってできないのかな?」と思っている人も多いのではないでしょうか。この記事では、中古マンション購入時に値引き交渉ができるのかどうかを解説します。また、交渉時のポイントや注意点も解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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中古マンションの値引き交渉は可能!どのくらい値引きできる?
中古マンションは、物件にもよりますが値段交渉を行うことができます。詳しくは後述しますが、例えば長い間売れていない物件や売主ができるだけ早くりたい物件などであれば、比較的値段交渉にも応じてもらいやすいでしょう。
では、どのくらいの価格を値引きできるのでしょうか?)こちらは一概には断言できませんが、一般的には、端数分の値引きなら行える可能性があるとされています。例えば、2,590万円のマンションであれば、端数分の90万円を値引きしてもらえるということです。また、価格の10%程度の値引きまでなら行えるケースもあります。先ほどの例であれば、259万円程度の値引きが可能となります。
もちろん全ての中古マンションで値引き交渉ができるわけではなく、売主に交渉を断られる可能性も十分にあります。また、上記の金額はあくまでも目安であり、これよりも値引額が低くなるケースもあると認識しておいてください。
値引き交渉できるケース・できないケース
ここでは、値引き交渉ができるケースとできないケースをそれぞれ具体的にご紹介します。全ての物件で値引き交渉ができるわけではないため、これから中古マンションを購入予定の方はぜひ参考にしてみてください。
値引き交渉できるケース
値引き交渉ができるケースには以下のようなものが挙げられます。
・値引きを想定して価格を設定している
・売り始めてから時間が経っている
・売主がすぐに売りたいと思っている
・相続した中古マンションを売却しようとしている
中古マンションによっては、価格を設定する段階で値引き交渉を想定しているケースも少なくありません。そのような物件であれば、交渉自体は行いやすいですが、交渉後は本来の価格に戻るだけです。そのため、値引き後の価格が相場に対して適正であるか見極める必要があるでしょう。
また、販売し始めてから時間が経っている物件であれば、売主や不動産会社が売るために焦っていると考えられるため、値引き交渉に応じてもらいやすくなります。目安として3~6ヶ月経過しても売れていなければ、交渉に応じてもらえる可能性が高くなるでしょう。
そのほかにも、売主がお金を必要としていて、すぐに売りたいケースや相続した物件を売却するケースなども交渉に応じてもらえる可能性があります。相続に関しては、売主が物件自体に思い入れが特にないケースも多く、早く現金化したいと考えているため、交渉の余地があると言えます。
値引き交渉で失敗するケース
一方で、値引き交渉ができないケースには、以下のようなものが挙げられます。
・値引き交渉を想定して価格を設定していない
・売りに出されたばかり
・値引きしたばかり
・賃貸の募集も行っている
値引きができないケースは、基本的に値引きができるケースとは逆の場合だと考えてください。例えば、すぐに売りたい場合、値引き交渉によって時間が余計にかかる状況を避けるために、値引きを想定した価格設定をしていないケースもあります。そのような場合だと、時間のかかる値引き交渉には応じてもらえないでしょう。
また、売りに出された直後の物件も、交渉はできないと考えてください。開始直後は内覧の数が多く、値引き交渉をしなくても売却できる可能性があるためです。
さらに、すでに値下げされた物件や値下げ直後の物件も交渉には応じてもらえないでしょう。
そのほかにも、物件によっては売却だけでなく賃貸の募集も同時に行っているケースもあります。このような場合、値引き交渉をして安く売るくらいなら賃貸に出した方がいい、と考える売主もいるため、交渉は難しくなります。特に賃貸のニーズが高い人気のエリアだと交渉はできないでしょう。
このように、同じ中古マンションでも値引き交渉ができるケースもあればできないケースもあります。そのため、ご自身が購入を検討しているマンション、興味のあるマンションはどのような状況なのか、一度確認してみてください。
値引き交渉を有利に進めるためのポイント
ここでは、値引き交渉を有利に進めるために押さえておきたいポイントについて解説します。ちょっとしたことで価格に違いが出てくるケースもあるため、参考にしてみてください。
売主の売却理由を聞いてみる
気になる中古マンションが見つかったら、なぜ売りに出されているのか、その理由を聞いてみてください。これは、売却理由から値引き交渉ができるかどうかを予測できるためです。例えば、売主が海外転勤するため売りに出しているといった場合は、すぐに売りたがっていると考えられるため、値引き交渉できる可能性があるでしょう。こちらも、一般的には不動産仲介会社の担当者に聞けば教えてもらえます。
欲を出しすぎない
値引き交渉の際は、欲を出しすぎないことも重要です。例えば、ある程度の値引きができ、相場価格よりも安いにもかかわらず「もっと値引きできるのでは?」と考え、さらなる交渉をしてしまうと、売主からの印象が悪くなり値引きが取り消しになる可能性があります。少しでも値引きができたのであれば、それ以上の交渉を行うことは避けたほうがいいでしょう。
値引き交渉時に注意するポイント
ここでは、値引き交渉を行う際に気をつけたいポイントを解説します。値引きにこだわるあまり、失敗してしまうケースもあるため、ぜひ参考にしてみてください。
交渉途中で他の人が契約してしまう
中古マンションの売買は、基本的に申し込み順となるため、値引き交渉が長引いている間に他の人が契約を結ぶ可能性があります。中には、申し込み順ではなく売主に自由に選んでもらう、といったルールを取り入れている会社もあります。ただ、いずれにしても交渉の長期化によって他の人に奪われてしまう可能性があることを覚えておきましょう。
値引額が大きいからといっていい物件とは限らない
大前提として覚えておきたいのが、値引き額の大きさ=いい物件とは限らない、ということです。「値引きしてもらえるなら購入するべき」と考える人もいるかもしれません。しかし、値引きの背景にはさまざまな理由があります。中にはネガティブな理由から値引き交渉に応じているケースもあるかもしれません。そのため、値引額だけに惑わされることなく、物件全体をしっかりとチェックしたうえで契約を検討するようにしましょう。
まとめ
今回は、中古マンションで値引き交渉ができるのかどうかを解説しました。値引き交渉自体は行えますが、物件によってはできないケースもあります。また、交渉している間に他の人が契約する可能性もあるため、よい物件は値引き交渉せずにストレートに買うのがおすすめです。
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<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。