デザインリフォーム・リノベーションのクラフト

リフォーム・リノベーションデザイン事例 #00208 東京都 品川区

物件データ

所在地:東京都 品川区 / 家族構成:夫婦 / 築年数:16年 / リフォーム面積:122㎡ / 工期:-ヶ月 / 費用:-万円
クラシカルな欧米邸宅のように

リフォームを前提に、中古のタワーマンションを購入しました。窓の外に広がる景色を魅力的に見せつつ、海外生活の長かったご夫婦が落ち着ける雰囲気にリフォーム。自然素材を使って素材の経年をたのしめるようにデザインしました。お持ちのクラシカルな家具に合わせ、リビングの床にはローズウッドの無垢材をヘリンボーン張りに。一方で壁や天井には白いクロスを使い、家具の色や質感を引き立てています。各部屋の既存のドアは上質なチーク材でつくられていたことから、塗装し直してドアノブを交換することで一新。ほかにも、キッチンや浴室の設備は既存を加工するなど、既存を活かしたデザインもポイントです。邸内全体をクラシカルに統一し、古い映画に出てくるような住まいに仕上げています。

無垢材や大理石を使って、
重厚感あふれるクラシカルな邸宅に

欧米の邸宅にあるような重厚な雰囲気を表現するために、本物の素材を散りばめました。リビングにはローズウッドの無垢フローリングを、クラシカルなヘリンボーンで張って、廊下には流れるような模様が印象的な大理石のトラバーチンを敷設。このとき、大理石の模様が最もうつくしく見えるように割り付けるなど、細部も丁寧に仕上げました。経年とともに味わいや趣を増す素材を使いながら、重厚感や落ち着きを感じさせています。タオル掛けやドアノブなど小さな部分もこだわりながら、一つひとつのアイテムを丁寧に決めていきました。

リビング・ダイニング

壁際一面の窓の下には、ビル群の都会的な風景が広がっています。PCスペースの先は独立型のキッチンとなっていますが、間仕切り壁の上部にスペースを設けてリビング・ダイニングとのつながりを感じさせています。間仕切り壁は取り外しやすいように設置し、必要があれば簡単な工事でオープンスタイルに変更できます。

リビング・ダイニング

LDKはご愛用のクラシカルな家具と調和するようにデザインしていきました。家具の木材と同じローズウッドをヘリンボーンの模様に敷設し、自然塗料であるオスモオイルで仕上げています。壁や天井はダークトーンの家具の色合いや質感が引き立つように、白く塗装したクロスを採用。家具が調和し、また魅力が際立つような空間に仕上げています。

廊下

リビングと廊下の間にはアイアンドアをご希望だったことから、そのイメージに合わせ、黒く塗装した細いフレーム材にガラスを組み合わせてデザインしました。アメリカから取り寄せた真鍮のドアノブを取り付けたことでよりクラシカルな印象となり、リビングに広がるヘリンボーンの床に調和しています。

寝室

欧米の邸宅のように、ゆったりとした寝室がご希望。そこで大きなベッドを置けるように、2部屋を使ってスペースを拡大しました。こちらの床にもリビング・ダイニングと同様、ローズウッドの無垢材をヘリンボーンに張り、上質な雰囲気に。片側の壁には壁面収納とWICを設け、たくさんの生活用品を収納できるようにしています。

廊下

玄関ホールから廊下にかけては同一の大理石を敷き、空間が続いているような伸びやかさを演出しています。使用したトラバーチンは、穴埋め処理をしてフラットに仕上げられるのが普通ですが、今回は素材そのものの持つ自然感を重視し、凹凸をそのまま残すことにしました。足裏に感じるささやかな引っかかりが、石の持つ生命力を感じさせています。

トイレ

床には茶系でまとめたモザイクタイル、カウンターには大理石を使用。また、カウンター下の収納扉には赤みを帯びた色合いと、直線的な木目がうつくしいサベリ材を採用するなどして居室と同じような重厚感を与えました。洗面室にも同じ素材を散りばめて、水まわり全体の統一も図っています。

時を重ねるほどに
生まれる素材の趣

欧米の古い邸宅に見られるような味わい深い経年変化。ご自身の住まいもそのように年月を重ねていきたい、と考えていました。そこで床には無垢材を敷き、時を重ねるほどに出てくる傷や色落ちがかえって趣となるようにしています。リビングには深い茶色が落ち着いた印象のローズウッドの無垢材、廊下の床には高級感のある大理石を敷いて、異なる印象の重厚感を与えていることもポイントです。

既存のドアを活用してコストダウン

全てをゼロからつくり替えるのではなく、既存で使える部分はできるだけ活用しています。たとえば、各部屋に使用されていたドアには上質なチーク材が使用されていたため塗装し直し、Hさんご自身がアメリカから輸入したドアノブと取り替えました。イメージを新たにした空間にも、既存のドアがぴったりと馴染んでいます。

都会的な夜景を
うつくしく飾る

タワーマンションの最上階のため、窓の外には都会的な夜景が広がっています。海外で買ったクラシカルな家具とうつくしい夜景を印象的に照らし、外界から切り離されたような空間をつくりました。そう言った意味でダウンライトは、室内に趣を演出するために重要な役割を担っています。天井裏には配管が通っていたため、それとの兼ね合いを考えながら配置しています。

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