物件データ
都内に暮らしていたHさんご夫婦。バルコニーから眺める海の景色を気に入って、こちらの別荘を購入することに。ハウスメーカーのしっかりとした物件だったことも決め手でした。ただし築20年のため、キッチンなどの水まわりは劣化。デザインリフォームではできるだけ既存を活かしつつ、ご夫婦のご希望の間取りとインテリアにしています。たとえば、木が貼られていた床・壁・天井はそのまま、壁の一部を白く塗装しシンプルモダンな印象に。またリビングには、奥さまご希望の薪ストーブを設置。別荘地ならではのくつろいだ雰囲気が生まれました。
BEFORE写真
生活動線や収納を見直して
スムーズな日常生活を送れる住まいに
バルコニーからの眺めや露天風呂などが気に入って購入した別荘。しかしログハウス調のデザインが好みではなく、1階を中心にリフォームすることに。リビングの既存の吹き抜けや、木をベースとしたあたたかい雰囲気を残しながら、モダンなイメージに仕上げています。また別荘のため日常生活を送るには適しておらず、それらを改善したこともポイントです。パントリー~キッチン、納戸~浴室~洗面室といった裏導線を設け、邸内をストレスなくに行き来できるように。収納を増やすなどして、スムーズに過ごせる住まいに一新しました。
オーシャンビューのバルコニー
購入の決め手のひとつとなった、広々としたバルコニー。遠くには海を見渡すことができます。こちらで愛犬が走り回ることもあるため、足洗いの水栓を設置。また手すりからの落下防止のために横桟を取り付けています。休日は愛犬と一緒にバルコニーでのブランチをたのしむなど、別荘ライフを満喫しているそうです。
シンプルモダンのリビング
リビング・ダイニングは木が多用されログハウスのようなだったため、壁の一部を白で塗装しました。ダイニング側の天井も白く塗り、明るいイメージに。またダイニングテーブルの上にはダウンライトを設けて陰影のある空間を演出、リビングにはペンダントライトを設けてアクセントにするなど、空間のボリュームに合わせた照明をセレクトしています。
使い勝手のよいキッチン
省スペースで導線が短く、使い勝手のよいⅡ型キッチンを採用しました。シンクカウンターの下部収納を充実させることで、既存の吊り戸棚を撤去し、すっきりとしたキッチンに仕上げています。サイドと背面の壁には白いタイルを貼り、さわやかな印象に。玄関から直接アクセスすることもできるため、買ったものをすぐにしまえて便利です。
収納スペースのある寝室
和室だったスペースを寝室に変更。一角に壁を立ち上げて、その向こうを収納スペースに。可動棚とハンガーパイプを設けて洋服や小物をまとめてしまえるようにしています。あえて扉を取り付けず、使い勝手をよくしながらも、壁によって生活感をカバーしていることがポイントです。床には素足にやさしいコルクタイルを採用。愛犬が滑りにくいことも重視しました。
シンプルなバスルーム
露天風呂への導線となっているバスルーム。床は素足に冷たすぎないタイルをセレクトし、壁にも同じタイルを貼ることでシンプルな印象に。シャンプーボトルなどを置くニッチ部分にはガラスモザイクを貼り、アクセントとしました。シャワーブースとバスルームの間に強化ガラスを入れてほどよくゾーニングしています。
切妻屋根の外観
切妻屋根がノスタルジックな外観。暖炉の煙突をつくるために、屋根を一旦撤去して防水処理を実施。煙突の下地を設け、屋根を復旧しました。煙突囲いには外壁に近いタイルを貼り、もとからあったような自然な雰囲気に仕上げました。
リビングに薪ストーブ
奥さまのご希望の薪ストーブは、リビングで煙突をまっすぐ立てやすいスペースに設置。薪ストーブの扱いがむずかしいことから、スマートフォンで室温をコントロールできるタイプをご提案しています。冬は炎の揺らぎを眺めてお酒を飲んだり、煮込み料理をしたりと、憧れの暮らしを実現しているそうです。
ゆったりと身支度ができる洗面室
壁と天井は白、洗面カウンターとサイドの壁には白のモザイクタイルを貼り、LDKとデザインイメージを統一。カウンターの下部収納棚オープン&十分な広さを確保。タオルや着替え、ゲストのための小物などを置いてもゆとりがあります。また洗面ボウルは愛犬のシャプーができるサイズに。タイルウォーマーや室内物干しなど、日常生活がちょっと楽になるアイテムを取り入れました。
桜を望む露天風呂
既存の露天風呂は広すぎることもあり、お湯がたまりにくいというデメリットがありました。そこで浴槽の底を嵩上げし、既存の石と同系色のモザイクタイルを貼りました。イメージは変えずに浴槽の容量を減らしています。春には海と桜のコラボレーションを楽しみながら湯船に浸かることがでるようになりました。