物件データ
アメリカからの移住をきっかけに中古戸建てを購入し、デザインリフォームをしたMさんご一家。以前は2階にあったLDKを1階へ移動。廊下やリビング入口のドアを設けず、大きなワンルームのような空間としています。玄関から階段にかけての通路は格子でゆるやかに間仕切りし、視線を通したこともポイントです。プロジェクターを設置したり、お気に入りの小物をディスプレイできるガラス棚のニッチを設けたりと、暮らしを楽しめるように工夫。床はオーク、天井はナラの突板張りに。格子や壁面収納、キッチンも同じ色で揃えた、木のぬくもりを感じる心地よい空間です。
収納や動線の工夫で家事をズムーズに
玄関サイドにはSICを設け、上着や傘など外出時に必要なものをまとめてしまえるようにしています。2階には家族の服を収納できるファミリークローゼットを設け、洗面室から直接アクセスできる最短の動線に。洗濯物を一か所に素早く収納できるため、家事がラクになったそうです。
暮らしを愉しむアイデアを
大画面でスポーツや映画を鑑賞するため、リビングにプロジェクターを設置。上部にはプロジェクタースクリーンをすっきりと収納できる木のボックスを設けました。デスクの上部までボックスを伸ばし、照明を納めてデスクを照らすライトとしての役割も。さらにボックスの上部は、お気に入りの小物をディスプレイする飾り棚として活用できます。
ゆるやかにつながるキッチン
ダイニングとキッチンの間に設けた壁はモザイクタイル貼りに。くり抜いたようなニッチを設け、空間のアクセントとしました。リビングからダイニングにかけての壁面には、デスクとTVボードを兼ねたカウンター収納を製作。パソコン作業をしたり、テレビを観ながらくつろいだり、家族が思い思いの時間を過ごせます。
トップライトから自然光
トップライトから自然光が入る明るいキッチンは、手前をコンロ、壁側をシンクとしたセパレート型に。コンロカウンター正面と奥の壁はライトグレーのタイルを貼り、やわらかな色でまとめることでやさしい印象に仕上げています。壁面にはオープンの棚を設け、よく使う食器などをディスプレイできるようにしました。
木のぬくもりに包まれて
木のあたたかな雰囲気が好きなMさん。LDKの床はオーク、天井はナラの突板をセレクトしました。天井カセット型エアコンも天井の色に合わせてブラウンをセレクトし、目立たないようにすっきりと収めました。木のぬくもりに包まれているような、心地よい空間です。
玄関とリビングのつながり
アメリカで長く暮らしてきたMさん。これまで「玄関から入ってすぐにリビング」という間取りに慣れ親しんでいたため、同様の開放感ある空間にデザインしました。LDKと階段の間は格子で仕切り、光や視線を通しつつゆるやかにゾーニング。格子や柱は床や天井と同系色にして、空間になじませています。
洗面台と壁面収納を一体に
玄関には、洗面台と一体の壁面収納を製作しました。採光や通風のために既存の小窓を活かし、タイルの壁をくり抜いたようなデザインに。洗面台の正面の壁にはタイルを貼ってアイポイントとしています。壁面収納の下部は浮かせて間接照明を入れ、広がりを感じられるように。
壁も扉もない開放感
廊下やリビング入口のドアをあえて設けず、玄関に入ったらすぐにリビング・ダイニングへアクセスできる間取りとしています。壁で仕切られていない大きなワンルームのような空間は、視線が奥まで抜けて伸びやか。開放的に過ごせるようになりました。
外で使うものをひとまとめに
玄関横の壁面収納にプラスして、SIC(シューズインクローゼット)を設けました。SIC内には可動棚や帽子やバッグをかけるフック、コートかけや枕棚、傘かけなどを設置。スポーツ用品など外で使うアイテムをまとめて収納することで、外出時に持ち出しやすく、いつもすっきりとした玄関をキープできるようになりました。