物件データ
港区の高台にたたずむマンション。都内屈指の高級住宅街のひとつで、都心ながら緑に囲まれた静かな環境が人気のエリアです。その美しい街なみに呼応する、ナチュラルな空間にデザインリフォームしました。ドアを開けると広がっているのは、ゆたかな暮らしを彷彿させる玄関ホール。堂々たる大空間には伸びやかなタイルを連続させ、贅沢な共有エントランスからの系譜を感じるように計画しました。その先には約45帖のLDKをレイアウト。床は素朴な木目をたのしめるオイル仕上げのフランス産オーク、壁は天然岩のような風合いのジョリパットと自然のテクスチャーを五感で味わうことができるようになっています。プリミティブな素材で構成した空間は、都心にいることを忘れてしまうような心地よさをもたらします。
ラグジュアリーなPP分離
玄関を軸として、LDKへの「パブリック空間」と個室への「プライベート空間」を分けるPP分離としています。同時にLDKから各寝室へ最短でアクセスできる家族専用の動線を設け、広い邸内をスムーズに行き来できるようにしました。また玄関～キッチン～ランドリー室・洗面室の家事動線を設け、ストレスフリーで家事ができるように。キッチンの裏導線が、来客時のパブリックスペースの立ち入りを最小限に抑えてくれます。
大型アートが映える4.3mの壁
広々とした45帖のLDK。LDKの入口の壁はジョリパットの左官で仕上げ、間接照明で美しい陰影を強調しました。大型アートを飾るのにふさわしい約4.3mの壁は、ゲストへのプレゼンテーションに。折り上げ天井には間接照明を入れ、奥行きを演出。同時にダイニング・キッチンとリビングをさりげなくゾーニングしています。
窓のグリーンと響き合う
リビング正面の壁はクランクさせてジョリパットで仕上げ、フォーカルポイントに。間接照明や自然光が当たると、ランダムに入る巣穴に天然岩のような素朴な風合いがあらわれます。床にはフランス産のヨーロピアンオークを使用。伸びやかな木目が窓の外のさわやかな植栽とリンクし、外とつながるような感覚に包まれます。
生活感のないオープンキッチン
クローズキッチンをオープンに変更し 、 LDK一体の広がりを感じるスペースに。L字型のオーダーキッチンで作業スペースを広く確保しました。背面収納にはMieleの電子レンジ付きオーブンをビルトインに。ニッチには間接照明を入れ、生活感のないシックな空間としています。奥の扉の先は玄関ホールへと続いており、ゲストに気兼ねすることなく出入りが可能。スムーズな家事効率にも一役買っています。
ホテルライクなバスルーム
2つの洗面室のうち、家族共有の洗面室には2ボウルのカウンターを設けました。ミラー背面には天然石のように重厚なタイルを貼り、間接照明を入れてラグジュアリーな雰囲気に。浴室はオーダーユニット。床と天井には洗面室と同じタイルを採用し、水回り全体のイメージを統一しています。1820サイズのバスルームは肩までゆったりと浸かることができる広さ。ガラスドアでホテルライクな開放感を演出したこともポイントです。
フレッシュに目覚める寝室
既存はリビングから主寝室へのアプローチが長く、生活しづらい印象でした。そこでリビングの寝室側に入口を設け、最短距離でアクセスできるように。また寝室続きの専用洗面室・トイレ・シャワー室を設け、プライベート性をアップしています。 ヘッドボードを兼ねる壁面にはライン状のニッチに間接照明を配し、シックなアクセントに。また一角には大型の壁面クローゼットを設け、身支度がすべて同一空間で完結するようにしました。カーテンを開けるとやわらかな朝日とともに、フレッシュなグリーンが空間を彩ります。
リビングへのプロローグ
玄関は巾約1.8m、折上げの天井高さ約2.5mとし、ゲストのための迎賓空間としました。玄関～ホール～ダイニングの手前までタイルを連続させ、 折上げ天井を入り口の前まで伸ばすことで、 ゲストの意識を奥へとコントロール。ホールの左手には一息の安らぎを与える飾りスペースを設置しました。エコレザーとスチールで構成した重厚なドア、その横にはFIXガラスを。ドアを閉めていてもリビングの自然光が溢れ、玄関をやわらかな光で満たします。
