物件データ
お住まいのマンションをデザインリフォームしたAさん。既存は3LDKでしたが、2つの子ども部屋と書斎、夫婦の寝室も必要なため、間取りを見直すことにしました。個々の居室はコンパクトに抑え、LDKは十分な広さを確保。寝室はオープンな畳の小上がりとし、日中はリビング・ダイニングに隣接する空間として活用できるようにデザインしました。また、タワーマンションならではのロケーションを最大限に楽しめるよう、キッチンをバルコニー側に移動し、眺望の開けた窓側をセカンドリビングに。家族がゆったりとくつろげる住まいです。
さまざまな素材感が調和
リビング・ダイニングの床はオークのフローリング、廊下やセカンドリビングの床は大判のタイル貼りに。壁はモールテックスによる左官仕上げとし、間接照明を設置して空間のアクセントに。光が当たることで塗りムラが浮かび上がり、手しごとの質感をたのしめます。木やモノトーンの落ち着いた配色でまとめながら多様な素材を調和させ、目にも心地よい空間としました。
表情豊かなLDK
ソファ背面の壁やキッチンカウンターの正面はモールテックスの左官仕上げに。キッチンカウンターの下部には間接照明を入れ、手しごとならではの表情をたのしめるようになりました。リビングの壁にはニッチを、キッチン背面の壁にはガラス棚を設け、お気に入りの小物などをディスプレイできるようにしています。
グレイッシュなキッチン
バルコニー側に移動したことで、眺望をたのしみながら料理ができるキッチンに。バックカウンター背面の壁はダークグレーのアクセントクロス、シンクカウンター前の壁はライトグレーの大判タイル貼りとしてメリハリを持たせました。モールテックス仕上げの壁やカウンターとともにグレイッシュなカラーで統一し、シックな空間を演出しています。
畳の小上がりを身近に
リビング・ダイニングの一角に、畳の小上がりスペースを設けました。壁面にクローゼットや布団の収納スペースを確保しつつ、壁も天井も黒でまとめてシックな空間をデザイン。夜は夫婦の寝室として、日中はLDKとセカンドリビングをつなぐ多目的スペースとして活躍しています。
LDKとセカンドリビングのつながり
小上がりスペースは、段差部分に間接照明を入れることで奥行きや広がりが感じられるように。また、リビング・ダイニングと畳スペースのどちらからも鑑賞しやすい位置に、TVボードを製作しています。背面の壁にはダークグレーのアクセントクロスを貼り、アイポイントとしました。小上がりのサイドは、タワーマンションならではの眺めを享受できるセカンドリビングとしています。
落ち着いたワークスペース
床はリビング・ダイニングと同じオークのフローリングを張り、ナラ集成材でデスクを製作。正面の壁は木のパネルで仕上げ、木のぬくもりに包まれたワークスペースを設けました。上部に吊戸棚を設けて収納量を確保しつつ、黒の扉とすることで落ち着いた印象に。デスクの下部には可動棚を設け、テレビやLAN、電源のコンセントも設置し、電子機器をすっきりと配線できるよう計画しています。
ガラスドアで開放的に
LDKの入口にはテンパーガラスドアを採用しました。玄関ホールに立った瞬間に視界が開けて開放的な印象に。廊下まで明るさが届き、家族の気配も伝わります。また、床にはLDKの入口まで廊下と同じ大判タイルを貼ることで、ガラス越しに空間のつながりを演出。より伸びやかさを感じられるようになりました。
水回りもモールテックス仕上げに
脱衣室の隣に2ボウルの洗面台を設置しました。正面の壁は、LDKと同色のモールテックスを採用。ミラーキャビネットの上下に間接照明を入れ、おだやかな表情のある空間に仕上げました。洗面台は天板とボウルが一体のタイプに。木目の天板があたたかみを感じさせるとともに、掃除のしやすさにも配慮しています。