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猫と暮らす家づくり。毎日を快適にする5つの間取りの工夫

猫と暮らす家づくり。毎日を快適にする5つの間取りの工夫
猫と暮らす家づくり。毎日を快適にする5つの間取りの工夫

猫はいたずら好き。家具で爪をといだり、花瓶を倒したり…
でも、自由気ままなところが猫の魅力でもあります。

そんな愛すべき猫と暮らす家を、もっと快適な空間に。飼い主さんも猫もストレスなく、心地よく過ごせる住まいづくりの工夫を解説します。

猫と暮らす家の間取りのヒント

〈1〉猫と人でエリアを分ける

猫と暮らす家づくり。毎日を快適にする5つの間取りの工夫
リフォーム・リノベーションデザイン実例 #341

猫の性格や飼い主さんのライフスタイルによっては、猫の出入りを制限するエリアを設けたほうがよいかもしれません。こちらの事例では、飼い主さんが絵を描いたり保管したりするアトリエを、猫が入れない空間としました。

そのほか重要書類を扱う仕事場、大切な衣装をしまうウォークインクローゼット、コレクションルームなど、猫の立入禁止エリアとすることで毛の付着やいたずらを防ぎます。近年はオープンキッチンのLDKが主流ですが、あえて独立キッチンにする選択肢も。軽い引き戸やレバーハンドルのドアは自力で開けてしまう猫もいるため、簡易な鍵を付けるのがおすすめです。

〈2〉ペットドアで自由に出入り

猫と暮らす家づくり。毎日を快適にする5つの間取りの工夫
リフォーム・リノベーションデザイン実例 #20477

猫の閉じ込めや締め出しを防ぐため、引き戸は完全に閉めずに15cmほど開けておいたり、ドアはストッパーで固定していたりする飼い主さんも少なくないのではないでしょうか?エアコンを点けるから、着替えをするからと、扉を閉めるとすぐに「開けて」とドアをカリカリと引っ掻かれること…ありますよね。

猫の動線を制限しない空間には、壁や扉へのキャットドアの設置がおすすめです。こちらの事例では、猫のトイレを設置している洗面室の扉にキャットドアを設けました。扉が閉まっていても自由に出入りできます。

〈3〉キャットウォークでのびのび

猫と暮らす家づくり。毎日を快適にする5つの間取りの工夫
リフォーム・リノベーションデザイン実例 #288

高いところから空間を見渡すのが好きな猫のために、キャットウォークやステップを設けてあげましょう。こちらは、LDKの窓際にキャットウォークと猫階段を設けた事例です。

猫はジャンプ力が高く行動範囲が立体的なため、広さよりも高さを意識してプランニングするとよいでしょう。多頭飼いの場合は、行き止まりがない動線にし、すれ違える幅を確保すると猫同士の衝突を防ぎやすくなります。猫が高齢になったときのことを想定して、無理のない高さ・距離で設置すると安心です。

〈4〉天井にキャットクリアカプセル

猫と暮らす家づくり。毎日を快適にする5つの間取りの工夫
リフォーム・リノベーションデザイン実例 #20477

ときには大好きな飼い主さんから離れてひとりで過ごしたい、来客時には顔を見せたくない、そんなときに猫が安心して過ごせる場所も確保してあげたいもの。

こちらは、リビングに折り上げ天井型のキャットウォークを設置した事例です。ソファでくつろぎながら宇宙船のようなカプセル越しに愛猫の姿を見上げることができ、猫もリビングの様子を伺えるため、お互いに安心できます。

〈5〉日向ぼっこができる場所

猫と暮らす家づくり。毎日を快適にする5つの間取りの工夫
リフォーム・リノベーションデザイン実例 #374

猫は日向ぼっこが大好き。その理由としては「紫外線によって皮脂腺でビタミンDを生成するため」「被毛を殺菌・消毒するため」、と諸説あるそうです。陽当りの良い窓際には、猫の特等席として日向ぼっこスペースを確保してあげたいですね。高窓があるなら、キャットウォークやキャットステップを設置すれば、外を眺めるのが好きな猫のお気に入りの場所になるはずです。

万が一の脱走を防ぐ

猫と暮らす家づくり。毎日を快適にする5つの間取りの工夫
リフォーム・リノベーションデザイン実例 #374

玄関で宅配便を受け取るときや、バルコニーに出て洗濯物を干すとき、するりと猫が外に出てしまうことがあります。すぐに捕まえられれば良いのですが、パニックになって走り出し、迷子になってしまうケースも少なくありません。猫の不意な飛び出しを防ぐために、玄関ホールを区切る扉の設置がおすすめです。ガラスや格子の扉を選べば玄関が暗くならず、猫の様子を伺うこともできます。

バルコニーやテラスは、天井まで届く高さのルーバーでぐるりと囲うことで、脱走対策になります。このとき、格子や横ルーバーは猫の足掛かりとなり登りやすくなってしまうため、縦ルーバーの採用がおすすめです。

ただしマンションのバルコニーの場合は、非常時の避難の妨げとなるため設置できません。玄関と同様に、バルコニーの手前にワンクッションの空間を設けておくと、安心して出入りできます。

猫の習性から、メンテナンスしやすい素材をセレクト

爪とぎはやめられない

猫独特の行動といえば、爪とぎ。バリバリと勢いよく爪をとぐものだから、すぐに壁やソファがボロボロに…猫の飼い主さんに多い悩みです。猫にとっては狩りの武器である鋭い爪を保つための習性ですから、爪とぎ行為自体をやめさせることはできません。

まず行いたい対策は、思う存分爪とぎできる場所をほかに用意してあげること。ダンボール製の爪とぎやキャットタワーを置くのが一般的ですが、リノベーションの際、建物の構造上撤去できない柱に麻ひもを巻きつけて、全体を大きな爪とぎにしてしまうという選択肢もあります。

壁のクロスは、トリムボーダーやモールーディングを境に上下に貼り分けておけば、傷みやすい下部分だけを効率よく貼り替えることができます。そのほか、爪が立たない腰板やタイルを貼るのもおすすめです。

「いたずらする」を前提に

猫はいたずらが大好きです。棚の小物を落としてみたり、ゴミ箱をひっくり返してみたり…。大切なものは、いたずらされることを前提に隠してしまうのが一番。大切なコレクションはガラスケースにしまい、ゴミ箱は蓋つきのものに変えると安心です。

和室に柔らかな光を届けてくれる障子は、猫がよじ登ったり、突き破ったりしてボロボロになりがち。猫と暮らす家の障子には、ワーロンシートの採用がおすすめです。和紙を樹脂加工した素材で、趣ある素材感と強度を両立しています。

<まとめ>間取りの工夫で猫と暮らす家を快適に

猫も人も暮らしやすい家のために、設けたい工夫は下記のとおりです。
・必要に応じた猫立ち入り禁止のエリア
・猫が自由に出入りできるペットドア
・空間を見晴らすキャットタワーや猫階段
・ひとりで過ごせるくつろぎの場所
・日向ぼっこできる場所
・万が一の脱走対策

住まいの工夫で、人も猫も快適でストレスなく暮らせるように。CRAFTでは、飼い主さんのライフスタイルや猫の性格に合わせたオリジナルのリフォームプランをご提案しています。

CRAFT 編集部

<著者>CRAFT 編集部

一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。

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