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夫婦のみからファミリーまで、幅広い世帯がお住まいの70平米のマンション。
現在お住まいのマンションのリノベーションを検討している方や、リノベーションを前提に購入を考えている方に向けて、70平米のマンションの特徴・間取り変更を含めたリノベーションを成功させるポイントなどをご紹介します。
(作成日2023.10.28 更新日2025.4.26)

70平米のマンションの間取りの特徴

70平米のマンションには、以下のような特徴があります。
- ・各部屋の広さは4.5〜7畳
- ・リビングの広さは12〜15畳
- ・収納は必要最低限
- ・田の字プランが多い
70平米のマンションは、2LDK〜3LDKと部屋数は多めです。それぞれの個室は4.5〜7畳ほどとそれほど広くはありませんが、子ども部屋であれば4.5〜7畳ほどの広さでも十分。一方、リビングの広さは12〜15畳ほどであることが多く、やや窮屈な印象を受ける可能性があります。
また、収納スペースは必要最低限で「足りない」と感じるご家庭も多いようです。さらに田の字の型の間取りは、廊下に面している箇所が暗くなりやすい傾向があるため、その点も覚えておきましょう。
70平米の中古マンションの購入がおすすめな人と避けるべき人

70平米の中古マンションは、以下の方におすすめです。
- ・2〜4人家族
- ・部屋の広さにこだわらない
- ・収納は最低限でいいと考えている
広さや部屋数から考えると、70平米のマンションは2〜4人家族におすすめだと言えます。この家族構成であれば、それぞれ子ども部屋を用意してあげられますし、子どもが大きくなるまでの間は夫婦の部屋や書斎などとして使えます。それぞれの部屋はそれほど広くありませんが、子ども部屋としては十分。
収納は充実しているわけではないものの、必要最低限のスペースは確保されているので、それほど荷物が多くないのであれば収納場所に困ることはないでしょう。
一方、以下の条件に該当する方には、70平米の中古マンションの購入はおすすめできません。
- ・5人以上の世帯
- ・荷物が多く収納スペースが必要
- ・個室も広いほうがいい
70平米のマンションは、お子さまが3人以上いる世帯だと少し狭く感じる可能性があります。また、子どもが大きくなったときに部屋数が足りなくなる可能性もあるので、5人以上の世帯は、もう少し広いマンションを検討するべきです。
収納スペースが充実しているわけではないので、荷物が多い方にも不向きだと言えます。
70平米のマンションの間取り変更リノベーションにかかる費用の相場
70平米のマンションを間取り変更を含めてリノベーションするときの費用相場は以下のとおりです。
- ・平米あたり:35万円~(ほぼオーダーメイドの上級グレード)
- ・70平米:2,450万円~
ただし、こちらの金額はあくまでも一例であり、リノベーションの対象となる物件の状態やリノベーションの内容、導入する設備など、さまざまな条件によって異なります。
より正確な費用を把握したいときは、リフォーム会社に見積もりを出してもらうようにしましょう。
事例別!70平米のマンション間取り変更のポイント
CRAFTでリノベーションした70平米のマンションの事例を、間取り変更のポイントをふまえながら紹介します。
事例1:各スペースをつなげてワンルームのような開放感

こちらの事例では、「リモートワーカーの別荘」をテーマに、間取りを大胆に変更。
和室と、独立して配置されていたキッチンをリビングに取り込み、LDKをゆったりとした大空間に。寝室の壁際にはデスクを設置し、海を見ながら作業できるようにしています。洗面室とトイレも一体の空間にしたことで、より視覚的な広さを感じられる部屋になりました。
事例2:部屋数を減らしてLDKを広く

こちらの事例では、ご夫婦と愛犬が心地よく暮らせるゆとりのある空間を実現するため、部屋数を減らして、3LDKから2LDKに間取りを変更しました。
和室を取り込んで広げたLDKには、愛犬のためのスペースも用意。ダイニングにはカウンターを設け、オープンのワークスペースにしました。また、元々それぞれの洋室に設けられていた収納スペースを一つにしてウォークスルークローゼットに変更。これにより、収納スペースも広くなっています。
事例3:室内窓で視線を通して伸びやかに

こちらは、室内窓を使って視線の通る空間にリノベーションした事例です。
二人暮らしで「LDKと書斎、寝室があればいい」と希望されていたため、寝室だけを独立させ、その他のスペースはガラスでゆるやかに仕切る形に。それぞれの部屋を完全に仕切るのではなく、連続させることで、部屋のつながりと家全体の広がりを感じられる空間になりました。

70平米のマンションを間取り変更リノベーションするときの注意点
実際に70平米のマンションで間取り変更リノベーションをする際には、以下の3点に注意が必要です。
間取り変更の内容が制限されることがある
マンションのリノベーションでは、構造によって間取りの内容が制限されることがあります。
壁で建物を支える壁式構造のマンションには「耐力壁」と呼ばれる壁がありますが、この壁は動かしたり撤去したりすることができません。また、水まわり設備は排水のために十分な勾配を確保する必要があるため、勾配を確保するのが難しい位置に水まわり設備を移動することもできません。
マンションの間取り変更リノベーションでは、これらの制限をどう回避しながらプランニングするかが需要になります。
住みながら工事するのが難しい
間取り変更を含むマンションのリノベーションは、大掛かりな工事になるため、住みながら工事をするのに不向きです。工事の音や粉塵などの汚れに悩まされることになりますし、さまざまな制限がある不便な暮らしを強いられることになるので、工事期間中は仮の住まいを用意するのが一般的です。
仮の住まいを用意する手間や費用がかかる点は、間取り変更を含む大掛かりなリノベーションならではのデメリットだと言えます。
工期が長くなりやすい
間取り変更をともなうマンションのリノベーションの工期は、3~4ヶ月と長めです。この期間の間、仮の住まいで生活しなければいけませんし、家賃を支払わなくてはいけません。
この点も、間取り変更リノベーションならではのデメリットになります。

70平米のマンションの間取り変更リノベーションを成功させるには
70平米のマンションの間取り変更リノベーションを成功させるには、以下の2点を押さえておくことが大切です。
マンションの間取り変更リノベーションの実績が豊富なリフォーム会社に依頼する
マンションの間取り変更リノベーションは、大掛かりな工事になる上に、構造によって制限が生じることもあるため、難しい工事になりがちです。制限を回避しつつ理想通りの住まいにリノベーションするには、経験と知識が必須になります。
間取りの変更を含めて70平米のマンションをリノベーションする際は、実績が豊富で、ノウハウのあるリフォーム会社を探して依頼するようにしましょう。
そうすることで、理想的な間取りの満足できる住まいにリノベーションできる可能性が高まります。
ワンストップリノベーションのリフォーム会社に依頼する

これから物件を探す場合は、物件のリサーチからリノベーションまで、トータルでお願いできるワンストップリノベーションの会社に依頼するようにしましょう。
物件の購入とリノベーションを別々の会社に依頼してしまうと、「構造的な制限によってやりたいことができない」「希望通りの間取りにできない」などのトラブルが発生する可能性が高くなります。一方、ワンストップリノベーションの会社は、変更後の間取りやリフォーム内容を想定しながら物件を探すため、トラブルを回避できます。
CRAFTではワンストップリノベーションサービスも行っています。お気軽にご相談ください。
〈まとめ〉70平米のマンションは間取り変更リノベーションでより快適に!
70平米のマンションは決して広いとは言えませんが、2〜4人家族の方であればストレスを感じずに生活できる広さを備えています。ただ、既存の間取りによっては「狭い」「生活しづらい」と感じることもあるので、今の間取りに不満があるときはリノベーションを検討しましょう。
今の住まいの間取りに不満を感じている方や理想的な間取りの70平米のマンションをなかなか見つけることができずに悩んでいる方は、ぜひCRAFTにご相談ください。
CRAFTは、間取り変更を含む大規模なマンションのリノベーションを得意としているリフォーム会社です。ワンストップリノベーションのサービスも提供しているので、物件探しからサポートしてもらいたい方にもおすすめです。
青山ショールームでは、費用感なども含めてご相談いただけます。ぜひお気軽にお問い合わせください。



<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。