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全面リフォーム(フルリフォーム)とは?マンション・一戸建て事例や費用相場

全面リフォーム(フルリフォーム)とは?マンション・一戸建て事例や費用相場
一戸建てのフルリフォームはいくらかかる?事例を参考に費用相場や費用を抑えるためのコツを解説

目次

マンションや一戸建てを大胆に一新できる、フルリフォーム(全面リフォーム)。フルリフォームでは、間取りの変更や住宅全体のデザインの変更などさまざまなことができるため、理想の住宅を実現する方法として人気です。今回は一戸建ての大規模リフォームのポイントや、気になる「費用感」をご紹介していきます。

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(作成日2023.11.22 更新日2024.12.6)

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全面リフォーム(フルリフォーム)とは? 建て替えとの違い

「フルリフォーム(全面リフォーム)」とは、建物の基礎部分や構造部分のみを残した上で住宅を全面的に改修する大規模なリフォームです。部分的なリフォームとは異なり、間取りの変更などを含め、住宅全体をリフォームしていきます。

「建て替え」は、既存の住宅を解体し、更地にしてから新しく建て直すことになるため、フルリフォームよりも時間とコストがかかります。ただ、住宅の構造躯体の劣化がひどく、建て替えもフルリフォームも費用があまり変わらないのであれば、建て替えを選ぶ方がよいケースも。CRAFTでは建物の状態を見て、リフォームした場合、建て替えした場合、それぞれのメリットデメリットをお伝えしています。

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全面リフォーム(フルリフォーム)するメリット

マンション・一戸建てを全面リフォーム(フルリフォーム)するメリット

マンション・一戸建ての全面リフォーム(フルリフォーム)には、さまざまなメリットがあります。

1.理想の住まいを実現できる

マンション・一戸建ての全面リフォームは、壁や床を解体し、構造躯体のみの状態にしてから行うため、間取りも自由に変更できます。例えば、あまり使っていない部屋や廊下の一部を取り込んでリビングを拡大したり、独立しているキッチンをオープンにするなどして、理想としているライフスタイルに合う間取りを実現できます。

また、壁や床に用いられる建材や住宅設備の素材、カラー、ディティールなど細部にいたるまで、とことんこだわることも可能です。

2.最新の設備も導入可能

住まいの大規模リフォームでは、既存の住宅設備を最新のものに変更することもできます。CUCINAのオーダーキッチンやMieleの食洗機など、憧れの設備の導入も可能です。

壁や床を解体してから行うため、配管など見えない設備を交換できるというメリットも。築年数の古いマンションや一戸建ては配管の内部にサビが溜まっていることも多いので、それらを一新することで、より快適に暮らせるようになります。

3.建て替えに比べて費用を抑えやすい(一戸建て)

一戸建ては基礎や構造の解体、撤去などの費用がかかる建て替えに比べて費用を抑えやすい点も、フルリフォームならではのメリットの一つです。

フルリフォームでは、既存の構造躯体を活かすため、基礎や構造の解体・撤去などの費用がかかりません。その分の費用を住宅内の改修に回せば、よりグレードの高い住まいにリフォームすることもできます。

限られた予算の中でより理想に近い住まいを実現したいのであれば、断然フルリフォームがおすすめです。

4.物件の状態をしっかりとチェックできる(一戸建て)

一見きれいに見える住宅であっても、「想定していたより内部の劣化が進んでいた」というケースは少なくありません。

全面リフォームでは、壁や床を解体して構造躯体のみの状態にするため、駆体の劣化具合をチェックできます。駆体の劣化が進んでいる場合は補強工事でカバーできますし、断熱材や配線・配管の交換も可能です。

表面的なリフォームだけを行うと、数年後に改めて工事をする必要が出てきてしまい、非効率です。必要であれば、全面リフォームのタイミングでこれらのリフォームもまとめて行うことをおすすめします。

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フルリフォームとは? 費用・メリットとデメリット・できないこと・事例のまとめ

全面リフォーム(フルリフォーム)のデメリット

マンションや一戸建ての全面リフォーム(フルリフォーム)には、メリットだけでなくデメリットもあります。

1.住みながらのリフォームはむずかしい

フルリフォームは、一旦構造躯体の状態にしてから改修を進めていくため、住みながらリフォームすることはできません。住みながらリフォームすると、工期が長くなったり、追加費用が必要になったりする可能性があります。

何より、工事による振動やほこり、作業員の出入りや声に大きなストレスを感じることになるので、仮住まいの準備を進めておくようにしましょう。

2.工期が長くなりやすい

マンションや一戸建ての全面リフォームは、部分リフォームや間取り変更をともなわないリフォームに比べて工期が長めです。

マンション 設計期間2ヶ月~ / 工事期間3~4ヶ月
戸建て  設計期間3ヶ月~ / 工事期間3~6ヶ月

ほどを見ておきましょう。ただしフルリフォームは部分リフォームを何度も行うよりも経済的ですし、気になる点をまとめて解消できるなど、長い目で見るとメリットは多いです。

対応できるリフォーム会社が少ない

住宅を全体的に改修する大規模リフォームには、

  • ・設計力
  • ・施工力
  • ・知識
  • ・経験
  • ・実績

など、さまざまなスキルが求められるため、対応できるところが少なく、リフォーム会社選びで苦労しやすい傾向があります。

仕上がりに満足できるかどうかはリフォーム会社の能力に大きく左右されるので、多少時間と手間がかかったとしても、妥協することなくしっかり探すようにしましょう。

リサーチする際は、各社のHPに掲載されているフルリフォームの事例モデルルーム見学可能かどうかをチェックして、設計力や施工力を確かめながら選ぶことがとても重要になります。

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中古マンションをリフォームするメリットとは?デメリットやリフォーム事例を紹介

全面リフォーム(フルリフォーム)の「部位別」費用相場

マンションや一戸建てのフルリフォームを検討されている方の中には、どういった箇所のどういったリフォームにいくらかかるのか知りたい・把握しておきたいという方もいるかと思います。

そこで、リフォームする箇所別・内容別の費用相場をまとめてみました。

※こちらはあくまでも一般的な価格であり、CRAFTは該当しない場合があります
※CRAFTは部分的なリフォームには対応しておらず、フルリフォームのみ対応しています

キッチンのリフォーム

内容概要費用相場
システムキッチンを交換するキッチンの位置や内装の変更はなし80〜150万円
キッチンを対面式に変更する壁付のキッチンを対面式に変更150〜300万円

浴室のリフォーム

内容概要費用相場
浴室の交換在来工法からユニットバスに変更80〜150万円
浴室の交換ユニットバスから在来工法に変更150〜300万円
浴室の交換在来工法から在来工法に変更180〜350万円

内装のリフォーム

内容概要費用相場
壁・天井のリフォーム壁や天井のクロスの張替え8〜15万円
壁・天井のリフォーム壁や天井のクロスを珪藻土に変更30〜40万円
床のリフォーム複合フローリングの上張り15〜20万円
床のリフォーム床の張替え50〜80万円
収納のリフォーム壁面収納(ユニット)30〜100万円
収納のリフォーム壁面収納(造作)15〜30万円

外壁・屋根のリフォーム

内容概要費用相場
屋根塗替え50〜80万円
屋根重ね張り(カバー工法)100〜200万円
屋根張替え180〜300万円
塗替え50〜100万円
重ね張り(カバー工法)100〜200万円
張替え150〜300万円

マンション・一戸建ての全面リフォーム(フルリフォーム)の「築年数別」「坪数別」費用相場

マンション・一戸建ての全面リフォーム(フルリフォーム)の費用相場を、築年数別と坪数別で紹介していきます。

築年数別の費用相場

以下は、CRAFTのフルリフォーム事例のデータを築年数別にまとめたものです。

●マンション

築年数費用広さ主なリフォーム内容事例詳細
築5年3400万円114㎡・隣室を取り込みリビングを拡大
・セカンドリビングを設け、生活感が出ないように
・壁面収納などで壁面を有効活用
・多様な素材を組み合わせて上質な雰囲気に
#20645
築15年3000万円90㎡・部屋数を減らしてLDKを拡大
・キッチンを窓側に大きく移動
・大きなWICを設けて収納充実
・大谷石や木、タイルで大人の上質な空間に
#18096
築20年4900万円186㎡・キッチンを移動し、オープンに
・リビングを拡大し、ゲストをもてなせるように
・タイルやガラスを使ってクラシックモダンなインテリアに
#21088
築36年2600万円83㎡・リビングを拡大
・バスルームを大きく移動
・既存の大理石の壁はインテリアに活用
・設備を全交換
#21123

●戸建て

築年数  費用 広さ 構造主なリフォーム内容事例詳細
築9年4500万円 140㎡ 鉄筋コンクリート(RC)造・大幅に間取りを変更
・上質な内装材を採用
・設備を全交換
・建具や本棚をオリジナルで製作
#00404
築16年4800万円194㎡鉄筋コンクリート(RC)造・大幅に間取りを変更
・既存のコンクリートを活用しつつデザインを一新
・設備を全交換
・地下に寝室+ドレッシングルーム
・屋上にアウトドアリビング
#21214
築28年3000万円100㎡軽量鉄骨造・1階のみ間取りを変更
・上質な内装材を採用
・設備を交換
・テラスにウッドデッキを新設
-
築45年4650万円119㎡鉄骨造・倉庫だった1階部分を住居スペースに
・上質な内装材を採用
・設備は全て新設
・高級オーダーキッチンを採用
・断熱工事を実施
#17062

このように、「築年数」よりも「リフォーム内容」「リフォーム面積」のほうが費用に影響することがわかります。費用を抑えたい場合は、既存の間取りを活かしたり、既製品をうまく活用するなどしてコストバランスを図るとよいでしょう。

坪数別の費用相場

次は、坪数別にフルリフォーム費用を見てみましょう。下記はCRAFTがフルリフォームした事例のデータです。

●マンション

坪数費用主なリフォーム内容事例詳細
約30坪3500万円・和室、廊下、玄関を取り込みLDKを拡大
・増圧ポンプを設置し、水圧の弱さを補う
・インナーサッシを新設
・左官仕上げや特殊塗装でインパクトのある空間に
#19134
約40坪5200万円・隣室を取り込んでゆとりあるLDKに
・リビングサイドに小上がりを新設
・お持ちのモノに併せて収納計画
・珪藻土や木を使ってくつろいだ雰囲気に
#22062
約50坪5600万円・ダイニングとキッチンを窓側に大きく移動
・浴室も移動し、夜景を眺められるように
・ゲストを意識したホテルライクなインテリア
#17122
約65坪7000万円・回遊できる間取りに変更
・不要なサウナや客間をなくして子供部屋を新設
・キッチンを移動し、ダイニングを見渡せるように
・モールディングでクラシカルな雰囲気に
#16017

●戸建て

坪数費用構造主なリフォーム内容事例詳細
約30坪2800万円軽量鉄骨造・1階を中心に大きく間取り変更
・タイルを使って上品な雰囲気に
・テラスに向けて窓を拡大&開口
・高級オーダーキッチンを採用
#20675
約40坪4500万円鉄筋コンクリート(RC)造・大幅に間取りを変更
・上質な内装材を採用
・設備を全交換
・建具や本棚をオリジナルで製作
#00404
約50坪4900万円木造・二世帯住宅を一世帯用に改装
・基礎や柱を補強し耐震性アップ
・1〜3階を鉄骨のスケルトン階段でつなげる
-
約60坪7900万円鉄筋コンクリート(RC)造・大幅に間取りを変更
・ 外観とエクステリアも一新
・上質な内装材でホテルライクに
・設備を全交換
-

「坪数が大きくなれば価格は高額になりやすい」と言えますが、上記を見ると「リフォーム内容」のほうが費用に大きく影響していることがわかります。また戸建ては鉄筋コンクリートや鉄骨住宅なら既存の構造を活かせますが、古い木造住宅だと耐震補強が必要になるケースも。坪単価が高くなる要因のひとつです。

詳しい費用感を知りたい方は、青山・自由が丘モデルルームの相談会へお申込みください。

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事例で見る一戸建ての全面リフォーム(フルリフォーム)の費用相場

一戸建てのフルリフォーム(全面リフォーム)にかかる費用はそれぞれのケースによって異なります。そこでおすすすめなのが、物件の広さやリフォーム内容が似ている事例の金額を参考にすること。

ここでは、CRAFTが手掛けた一戸建ての全面リフォームの事例を3つ紹介していきます。

事例1. 窓の外に広がる景色との一体になったように感じられる住宅

事例1. 窓の外に広がる景色との一体になったように感じられる住宅
デザインリフォーム・リノベーションCRAFT #20675

こちらは、中古戸建てを購入してフルリフォームした事例です。

もともと一階は和室+LDKという間取りでしたが、和室をなくしてキッチンの場所を移動させ、よりゆったりと過ごせる伸びやかなLDKに変更しました。パティオを中心に回遊できる素敵な間取りはそのままに、住宅の中とデッキ、デッキの先に広がる庭や景色がひと続きに感じられるような開放感のある空間を演出しています。

住宅の構造上撤去できないブレース(筋交い)は、塗装して周りの設備との統一感を演出することでアクセントとしています。

築年数:11年
リフォーム面積:90㎡
リフォーム費用:2,800万円

事例2. 大きなL字のLDKとフリースペースが魅力のモダンな住宅

事例2. 大きなL字のLDKとフリースペースが魅力のモダンな住宅
デザインリフォーム・リノベーションCRAFT #00404

こちらは、目黒区にある一戸建てをフルリフォームした事例です。

築年数は9年と比較的新しい住宅ですが、「天窓から入る直射日光がキツい」「LDKが過ごしづらい」「浴室と寝室が離れすぎている」などの問題を改善するため、クラフトでデザインリフォームすることに。天窓の陽射しは半透明の樹脂板を設置する方法で解消し、過ごしづらいと感じていたLDKは、隣接していた寝室を移動させ大胆に拡大。間延びしているような印象を避けるため、南側の窓の前にL字の壁を設け、スペースをほどよく分けました。

愛犬の様子をいつでも確認できるドッグスペースを設けたり、DVDを3,000枚近く収納できるライブラリーを設けるなど、既存を活かしつつもより豊かな生活を送れる暮らしやすい空間になっています。

築年数:9年
リフォーム面積:140㎡
リフォーム費用:4,500万円

事例3. ゲストとの時間を思う存分楽しめるホテルのような住宅

事例3. ゲストとの時間を思う存分楽しめるホテルのような住宅
デザインリフォーム・リノベーションCRAFT #00402

海外在住のご夫婦は、港区にある中古戸建てを購入し、ハイクラスなホテルのようにフルリフォーム。

一時帰国した際に友人を呼んで楽しめるよう、地下一階にバンド演奏も行えるプレイルームを用意し、地上1階にゲスト用の寝室とバスルームを設けました。2階には広々としたLDKとバーカウンターを設け、地下一階〜地上二階にかけてゲストが自由に行き来できる空間にしています。

ご夫婦の寝室やバスルームは地上3階に設け、プライベートな空間とパブリックな空間をしっかりとゾーニング。過ごしやすさだけでなくデザインにもこだわり、大理石やウォールナットを中心に重厚でモダンに仕上げています。

築年数:17年
リフォーム面積:378㎡
リフォーム費用:1億7,100万円

フルリフォーム・リノベーション

フルリフォームの事例をもっと見る

事例で見るマンションの全面リフォーム(フルリフォーム)の費用相場

CRAFTが手がけたマンションの全面リフォームの事例も、3つ紹介していきます。

事例1.独立していた個室をつなげて大空間のLDKを実現 / 築14年 / 5200万円

独立していた個室をつなげて大空間のLDKを実現 / 築14年 / 5200万円
デザインリフォーム・リノベーションCRAFT #22062

こちらは、築14年のマンションを5200万円で全面リフォームした事例です。「趣味で集めたCDや本、服が家のあちこちにあふれかえっている」という悩みを解消するために購入したマンションの全面リフォームを、CRAFTにお任せいただきました。

住まいをもっと広く使うために廊下をなくし、水回り設備を一箇所にまとめてリビング・ダイニングを大空間に。リビング・ダイニングの隣に小上がりを設けてゆっくり趣味を楽しめる場所にしつつ、壁に大容量の本棚を設置し、CDや本をみせながら収納できるようにしました。

事例2.独立していた個室をつなげて大空間のLDKを実現 / 築12年 / 3500万円

独立していた個室をつなげて大空間のLDKを実現 / 築12年 / 3500万円
デザインリフォーム・リノベーションCRAFT #20355

こちらは、築12年のマンションを3500万円でフルリフォームした事例です。お子さまの進学にあわせて購入されたマンションを、CRAFTでフルリフォームさせていただきました。

もともと独立する形で配置されていたキッチンオープンにして、約30畳の広々としたリビングに。リビングのそばにあった洋室は、リビングとゆるやかにつながるスタディルームに変更しました。

白と木が基調となっている、ナチュラルかつ洗練されたスタイリッシュな住まいで、TVボードやCUCINAのキッチンなど、アクセント的に取り入れられたブラックが目を引きます。

事例3.独立していた個室をつなげて大空間のLDKを実現 / 築55年 / 2400万円

独立していた個室をつなげて大空間のLDKを実現 / 築55年 / 2400万円
デザインリフォーム・リノベーションCRAFT #22028

こちらは、築55年のマンションを2400万円で大規模リフォームした事例です。お子さまが独立したタイミングで購入されたマンションを、CRAFTでデザインリフォームさせていただきました。

もともとは3LDKの物件でしたが、ご夫婦ふたりがゆったり過ごせる空間にするため、大きなワンルームのような間取りに変更。空間すべてをリビング・ダイニングにリフォームしたバルコニー側からは、公園の豊かな緑を眺望できるようになっています。

廊下の幅を広げたり、廊下とトイレの段差を解消するなど、快適なセカンドライフを意識した住まいになっている点もポイントです。

フルリフォーム・リノベーション事例

全面リフォーム(フルリフォーム)の費用に影響する4つの要素

マンションや一戸建ての全面リフォーム(フルリフォーム)にかかる費用はさまざまな条件によって変動しますが、特に影響が大きいのが、

・住宅の状態
・物件の広さ
・リフォームの内容
・導入する設備や用いる建材のグレード

の、4点です。

築年数の古い住宅だと、外観部分や配管・配線、断熱機能などが劣化してしまっていることがあります。そのケースでは外観の修繕や配管・配線の交換、断熱材の交換や補充なども必要になるため費用もかさみがちです。

また、広い物件であればあるほどリフォームの作業範囲も広くなりますし、より多くの職人が必要になったり、リフォームの期間が長くなるため費用も高くなります。

リフォームの内容も費用への影響が大きくなるポイントで、たとえば大きな間取りの変更など大規模なリフォームになればなるほどコストがかさみます。

住まいの大規模リフォームに使用される建材や導入される住宅設備はグレードもさまざまですが、この建材や設備のグレードも費用に大きく影響する要素の一つです。

全面リフォーム(フルリフォーム)の費用を予算内に抑える4つのコツ

一戸建てのフルリフォーム(全面リフォーム)の費用を抑える4つのコツ

住宅を全面リフォーム(フルリフォーム)する際の費用は高額になりがちです。そこで把握しておきたいのが、大規模リフォームの費用を抑えるコツについて。

それぞれを詳しく解説していきます。

1.既存の設備や間取りを活かしたプランを考える

マンションや一戸建てのフルリフォームでは、やりたいことが多くなればなるほどコストがかさみます。

間取りを変更したり入れ替える設備が多くなればなるほどリフォーム費用も高額になっていくので、少しでも費用を抑えたいのであれば、「なるべく既存の設備や間取りを活かす」という考え方が重要になります。

既存の設備や間取りを活かしたプランを考えるには、提案力のあるリフォーム会社やプランニングが上手いリフォーム会社に依頼する必要があるので、その点も意識しながらリフォーム会社を探すようにしましょう。

2.リフォームの優先順位を決めておく

マンションや一戸建てのフルリフォームはできることが多いため、つい色々と手を加えたくなりますが、手を加える箇所が増えれば増えるほど費用も高額になります。ご予算内でおさめたいと考えるのであれば、「リビングは絶対に広くしたい」「キッチンはオープンにしたい」「もし予算が余れば床暖房を入れる」のように、リフォームの優先順位を決めておくことが必要に。

設計担当と話し合いながら、ご自身の理想の暮らしを叶えるために「ゆずれないもの」「ゆずれるもの」を明確にしておきましょう。

3.建材や設備のグレードを見直す

住宅のリフォームに使用する建材や住宅設備にはさまざまなグレードがありますが、当然グレードの高い製品は価格も高いため、そればかりセレクトすると費用はどんどん膨らんでいきます。

リフォームの満足度を高めたいのであればこだわるべきところはこだわるべきですが、「ハイグレードをセレクト=よい住まいになる」とも言えません。それよりも「どこに何を使うか」といったメリハリが大切です。製品のグレードについても優先順位を決め、こだわりたい箇所と妥協しても問題ない箇所を決めておくようにしましょう。

4.補助金や減税を活用する

少しでもお得に住まいをフルリフォームしたいのであれば、補助金や減税についてもチェックしておくとよいでしょう。

大規模リフォームで利用可能な補助金制度や助成金制度は少なくありませんし、減税制度を上手く活用することで税金の額を減らせるようになることもあります。

・耐震リフォーム
・省エネリフォーム
・バリアフリーリフォーム

など、対象となるリフォームが限定されていたりもしますが、それらのリフォームを検討しているのであれば忘れずに利用しておきたいところなので、事前に確認しておくようにしましょう。

全面リフォーム(フルリフォーム)のローン

一戸建てのフルリフォーム(全面リフォーム)するときの注意点とポイント

一戸建てのフルリフォームを検討されている方の中には、これから物件を購入する予定の方もいるかと思います。

その場合、リフォームローンだけでなく住宅ローンも利用できることになります。リフォームローンと住宅ローンはそれぞれ特徴が異なるため、特徴をよく理解した上でどちらを利用するべきか考えましょう。それぞれのローンの概要と特徴は以下のとおりです。

リフォームローン住宅ローン
金利高い低い
借入問題少ない多い
借入期間短い長い

金額が高額になるフルリフォームには、借入期間を長めに設定することが可能で金利が低く設定されている住宅ローンの方が向いています。

これから中古住宅を購入してフルリフォームするつもりであれば、「中古物件購入とリノベーション計画を同時(※)」に行い、住宅ローンを利用することをおすすめします。

※フルリフォーム費用を住宅ローンで借り入れる場合は、中古住宅購入費用とまとめて申請する必要があります。そのためには、早い段階でリフォームの見積書が必要。CRAFTのように物件購入とリノベーションをワンストップで対応している会社に依頼するのがベストです。

*関連記事*
住宅ローンと資金計画のすすめ方。〈CRAFT ESTATE〉でしっかりリード

全面リフォーム(フルリフォーム)の注意点

マンションや一戸建てを全面リフォーム(フルリフォーム)する場合、いくつか注意しなければならないポイントがあります。

1.フルリフォームが得意な会社に依頼する

マンションや一戸建てのフルリフォームは、構造に関わる複雑な工事となるため、

  • ・建築知識
  • ・設計力
  • ・施工力

などを兼ね備えたリフォーム会社に依頼することが大切です。

また、マンションや一戸建てのフルリフォームに関する実績が豊富かどうかも重要なポイントになります。住宅のフルリフォームでは、想定外なことが起こることも少なくありませんが、CRAFTのような自社設計施工の会社であれば、的確かつスピーディーに対応可能です。

モデルルームが用意されている場合、設計力や施工力を目で見てチェックできるので、モデルルームを見学できるかどうかも重要になります。

CRAFTの青山・自由が丘モデルルームでは、完全予約制の相談会を実施中です。ぜひお気軽にお申込みください。

CRAFTモデルルーム(青山・自由が丘)

2.引っ越し希望日から逆算して早めに相談する

フルリフォーム(全面リフォーム)期間は、下記を参考にしてください。

マンション 設計期間2ヶ月~ / 工事期間3~4ヶ月
戸建て 設計期間3ヶ月~ / 工事期間4~6ヶ月

マンションなら管理規約により工事期間が制限されていたり、工事内容が複雑な場合に予定よりも工期が長くなることがあります。戸建てなら雨天続きで外壁・屋根工事ができない、解体後に予期せぬ劣化が見つかり追加工事が必要になる場合などに、工事期間が長くなる可能性も。

「この日までに引っ越したい」という希望がある場合は、リフォーム会社に早めに相談しましょう。

〈まとめ〉マンション・一戸建ての全面リフォーム(フルリフォーム)は実績が豊富なリフォーム会社に任せよう

フルリフォーム費用は、対象となる物件の広さやリフォームの内容などさまざまな条件によって異なります。

住宅を全体的に改修するフルリフォーム(全面リフォーム)では相場や事例の金額との差異も大きくなるので、正確な費用を把握したいのであればリフォーム会社に見積もりを出してもらいましょう。もし「建て替えとリフォームで迷っている」場合は、そのこともお伝えください。建物の状態を見た上で、ベストな選択をしていただけるようにアドバイスしています。

CRAFTでは、既存の住宅のフルリフォームはもちろん、物件の購入からのワンストップリノベーションも行っています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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CRAFT 編集部

<著者>CRAFT 編集部

一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。

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