物件データ
名古屋市内にメゾネットマンションを購入したYさん。ご自宅で料理教室を開催できるようにデザインリフォームしました。2階は料理教室のサロンを中心としたパブリックスペース、1階は個室とファミリーリビングのあるプライベートスペースに。フロアごとにゾーニングすることで、生活感のないサロンをキープしています。インテリアはご希望の「グレージュなクラシックモダン」とし、飽きのこない上品な雰囲気に。リビングの入り口と階段室にはFIXガラスを採用し、サロンに抜け感をもたらすと同時に、帰宅したお子さまたちの様子が伝わるように工夫しました。「料理教室」と「日常の暮らし」を軽やかに行き来できる住まいを叶えています。デザイン設計はクラフト、施工は愛知県のパートナー企業・KULABOが対応しています。
メールやZoomで打合せ
距離を感じさせないコミュニケーション
「名古屋と東京で離れていても、困ることはありませんでした」とYさん。基本的にお打合せはメールやZoomで行い、サンプルはご自宅へ郵送。Yさんの出張のタイミングで青山モデルルームにお越しいただくこともありましたが、キッチンなどは地元のショールームをご見学いただくなど、ご負担のないように進めました。早い段階でCGを作成してイメージを固められたことも、スムーズに仕様決めができた理由のひとつ。また地元の施工会社とクラフトで密なコミュニケーションをとりつつ、現地調査・中間検査・完了検査など主要な工事のタイミングでは、クラフトの担当者が現地を訪れています。
広々とした料理サロン
独立していたキッチンは、オープンにしてレイアウトを変更。さらに隣接していた洋室と廊下の一部を取り込んで、約33帖の広々としたサロンスペースを設けています。シーズンごとに使い分ける多くの食器を仕舞えるように、キッチン背面にはカップボードとパントリー、さらに窓際にはカウンター収納を計画しました。キッチンの奥にはスタディコーナーをレイアウト。料理の試作やレッスンの準備中にも、お子さまたちの勉強を見ることができるようになっています。
直床ながらもキッチンを移動
框のデザインがクラシカルなキッチンとカップボードはkitchenhouseでオーダー。生徒さんから料理中の手元が見えやすいように、フルフラットのアイランドキッチンをセレクトしています。また直床のため、デザイナーは「配管の関係上キッチンのレイアウトに制約がある」と考え、マンション竣工時の図面から配管ルートを想定し、LDKをゆったりと使える配置を検討しました。一部の配管は柱状にし、床が上がることを回避。ベージュの配管カバーによってキッチンに溶け込ませています。
表情のあるリビングスペース
グレージュのクラシカルモダンなインテリアをご希望だったYさん。ご主人さまのご希望により床はカーペットを採用し、上品なイメージに。ソファ背面の壁には色ムラと模様が優しいセラミックタイルを貼りアクセントとしました。一部の壁は厚みを持たせて間接照明を入れ、夜は奥行きのある表情をたのしめるように。たくさんのゲストが座ることができるTOYO KITCHEN STYLEのソファは、インテリアに合わせてYさんご自身でセレクトしました。
ガラスの間仕切りで開放感
リビングに視覚的な広がりをもたらすため、階段室の間仕切りをFIXガラスに。リビングのニッチから階段室にかけて、他とはテクスチャーの異なるクロスを連続させることでつながりを強調しています。また帰宅したお子さまたちが階段を降りて個室に向かう様子がガラス越しにわかるため、安心してレッスンに集中できているそうです。
ゆったりと過ごせるパウダールーム
十分な広さがあったものの、使い勝手の悪い印象だった1階の洗面室。レイアウトを変えたことでゆったりと使用でき、さらに収納量もアップしました。リビングからアクセスしやすい場所にあった洗面室のスペースには、ファミリークローゼットを配置。間取りを工夫することで、お子さまの個室に加えて収納も増やすことができました。
自然光を導くガラス
玄関ホールに面していた収納やトイレを無駄のないレイアウトとし、広々としたホールを確保。リビング入り口のサイドにはFIXガラスとガラスの親子ドアを採用し、これまで暗かった玄関ホールに明るさを取り込みました。階段室と同様、お子さまの帰宅や外出をガラス越しに伝える役割も。床にはリビング・ダイニングと同じカーペットを張ることで、パブリックスペースに一貫して上質な雰囲気を与えています。
華やかな玄関ホール
既存は正面に飾り棚、その横には収納扉がありメリハリがない印象でした。そこで折り上げ天井に間接照明を入れ、正面の飾り棚と連続するライン状のデザインに。奥行きが生まれ、実面積以上の広がりを感じさせます。サイドの収納扉には角度を設け、飾り棚と同じ面にならないように計画するなど、「飾るところ」と「そうではないところ」を明確にしたことがポイントです。華やかな玄関は、訪れたゲストへのサプライズとなっています。