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古い家をリフォームする価値はある?メリット・デメリットからわかること

古い家をリフォームする価値はある?メリット・デメリットからわかること
古い家はホントにリフォームする価値ある?メリット・デメリットからわかること

思い入れのある実家や実家はもちろん、築年数の古い家を購入してリフォームしたい! と考えている方も多いのではないでしょうか。今回は、築40年以上の古い家をリフォームするメリットに触れながら、費用の目安やリフォームのポイント、注意点などについて解説していきます。

フルリフォーム・リノベーション

古い家はあと何年住める?

古い家をリフォームする上で気になるのが、「リフォーム後、何年住み続けることができるのか」について。

具体的な年数は現在の建物の状態によって異なりますが、構造ごとの耐用年数である程度の目安を把握することは可能です。

住宅の構造耐用年数
木造22年
鉄筋コンクリート47年
鉄骨造19〜34年
参考:東京都主税局「減価償却資産の耐用年数表」

鉄骨造の住宅は、用いられている鉄骨の厚さによって耐用年数に幅があります。

ただ、実際はもっと長く住めるケースがほとんどです。鉄骨コンクリート造や鉄骨造の住宅は特に寿命が長く、適切に施行されていれば、定期的にメンテナンスを行うことで、100年近く住み続けられるとされています。築年数が古くてもリフォームする価値は多いにあります。

古い家をリフォームするメリット

古い家はホントにリフォームする価値ある?メリット・デメリットからわかること

古い家をリフォームして住み続ける主なメリットとしては、

・新築よりもコストを抑えやすい(古い家を買ってリフォームする場合)
・思い出のある家に住み続けられる(古いご自宅をリフォームする場合)

などがあげられます。

中古住宅の狙い目の築年数は20〜25年! メリットと注意すべき物件の特徴」でご紹介したように、戸建ての建物の価値は築25年前後でほぼ0になり、土地代だけで物件を購入できます。状態がよい建物ならリフォーム費用も抑えられ、トータルコストは新築よりも安く済むことに。

また幼い頃に過ごした実家など、思い出のつまった住宅に住み続けられるのはならではのメリットだと言えますし、現在住んでいる古い家をリフォームする場合は、生活環境が変化しない点も大きなメリットの一つとしてあげられます。

ただし、上記は「建物の状態がよいこと」が大前提。建物の劣化が進んでいるとリフォーム費用が高額になり、建て替え費用とそれほど変わらなくなってしまいます。

CRAFTでは購入前に、「どのような補修が必要か」「リフォーム費用はどのくらいかかるか」をお伝えし、判断いただいています。

フルリフォーム・リノベーション

古い家のリフォームにかかる費用の相場

リフォームにかかる費用は、住宅の状態やリフォームの内容、広さによって大きく異なります。

ただ、古い家は新しい住宅に比べてある程度劣化が進んでいるのが普通で、リフォームも大掛かりなものになるケースが多いため、平米あたり30万円以上になるケースは珍しくありません。各リフォーム会社の事例から、築年数が近い住まいのリフォーム費用をチェックするのもひとつの方法です。CRAFTの築年数別の事例も、ぜひご覧ください。

デザインリフォーム・リノベーションCRAFT 築30年〜の事例

デザインリフォーム・リノベーションCRAFT 築40年〜の事例

古い家のリフォーム事例

古い戸建てをリフォームした方の事例と古いマンションをリフォームした方の事例をそれぞれ紹介していきます。

〈築42年〉日本を代表する建築家が設計した住宅をリフォーム

古い家はホントにリフォームする価値ある?メリット・デメリットからわかること
リフォーム・リノベーションデザイン事例 #20278

譲り受けた築42年のご実家をリフォームした事例です。吉村順三氏が設計した住宅の趣や持ち味を残しつつ、300㎡以上ある空間をすべて活用できるよう大規模なリフォームを行いました。

玄関と階段室を一体にして伸びやかな空間を演出したり、それぞれ独立していた、リビング・ダイニング・キッチン・家事室をつなげて大空間にするなど、空間を大きく使うことを意識したデザインになっています。

また、LDKの床にヨーロピアンオーク、壁にアクセントタイルを採用するなど、異なる素材の雰囲気や質感が楽しめる空間にもなっています。

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〈築43年〉NYの高級アパート風のインテリアが魅力のヴィンテージマンション

古い家はホントにリフォームする価値ある?メリット・デメリットからわかること
リフォーム・リノベーションデザイン事例 #17068

こちらは、港区にある築43年のヴィンテージマンションをリフォームした事例です。

250㎡近くある大きなマンションでしたが、既存の間取りはその強みを十分に活かせていませんでした。

そこで、和室だったスペースを取り込み、広々としたLDKにするなど間取りを大胆に変更。海外の方に向けた賃貸物件とするため、2方向からアクセスできるシューズインクローゼット、サニタリーを寝室に隣接させるなど、海外の方が使いやすい空間を意識してデザインされています。

また、ヴィンテージ感があふれる邸内も魅力の一つとなっています。

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フルリフォーム・リノベーション事例

古い家をリフォームするときのポイントと注意点

実際に古い家をリフォームする場合、押さえておきたいポイントと注意点がいくつかあります。

主なポイントや注意点としてあげられるのが、以下の4点です。

・希望するリフォームを行えないケースもある
・古い家を購入してリフォームするときの物件選びは慎重に
・必要であれば耐震診断や湿気・カビ対策なども実施する
・利用できる補助金や助成金がないかチェックする

それぞれ詳しく解説していきます。

1.希望するリフォームができない場合があることを知っておく

住宅の構造的な問題で、希望するリフォームを行えないケースもあります。

代表的な例としてあげられるのが、壁式構造です。これらの住宅は壁が住宅を支える構造となっているため、撤去できない壁があり、その壁が間取りの変更などをともなう大規模なリフォームに制限を与えてしまいます。

また、リフォームする予定の住宅が再建築不可物件に該当する場合は、建築申請が必要になるリフォームを行うことはできないので注意が必要です。

2.古い家を購入してリフォームするときの物件選びは慎重に

「これから古い家を購入してリフォームする」ケースでは物件選びが何よりも重要になります。

築年数の古い家は安く購入できるお得な物件が多い反面、劣化がひどかったり耐震性能が十分でないなどの理由で予想以上にリフォーム費用がかさんでしまうことが多々あります。

また、再建築不可物件や要セットバック物件など購入を避けるべき物件もあるため、新築や築年数の浅い物件を購入するとき以上に物件選びを慎重に進める必要があります。

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3.必要であれば耐震診断や湿気・カビ対策なども実施する

築年数の古い家の中には、耐震性能が低い物件や、気密性・断熱性が低下し、カビが発生しやすくなっているような物件もあります。そのような物件を何の対策もせずにそのままリフォームしてしまうと、後々追加の補修や対策が必要になり、コストがかさんでしまう可能性があります。

何より、リフォーム後の快適性が失われてしまいかねないので、必要であれば、耐震診断や湿気対策、カビ対策などの実施も検討しましょう。

4.利用できる補助金や助成金がないかチェックする

古い家をリフォームする家で忘れずにチェックしておきたいのが、リフォームに活用できる補助金や助成金について。

国や自治体がおこなっている補助金制度や助成金制度の中には、耐震補強に関するものや省エネリフォームに関するものなど、古い家をリフォームする際に活用できるタイプのものもあります。

補助金や助成金は基本的に事前の申し込みが必要となり、リフォームが完了してからでは申し込めないようになっているので、対象となる制度や利用できる制度がないか忘れずにチェックしておくようにしましょう。

古い家のリフォームに関するよくある疑問・質問

古い家はホントにリフォームする価値ある?メリット・デメリットからわかること

最後に、古い家のリフォームに関するよくある疑問や質問をQ&Aの形式でいくつか紹介していきます。

Q1. 古い家をリフォームするのと建て替えるのはどっちがお得?

「古い家は何年住める?」の項目でも紹介したとおり、鉄筋コンクリートや鉄骨造の住宅は構造がしっかりしているため、既存を活かせるリフォームがおすすめです。費用も建て替えの約1/2と経済的です。その分の費用で内装グレードにこだわる方も多くいます。

一方、木造の住宅は建物の状態に左右されます。状態が良いのであればリフォームしても問題ありませんが、劣化が進んでいる住宅をリフォームするとなると建て替えと変わらない額のコストがかかる可能性があります。

Q2. 古い家を自分でリフォームすることはできる?

DIYの人気が年々高まってきていることもあり、古い家を自分でリフォームしたいと考えている方も多いかと思いますが、住宅のリフォームを自分で行うのはおすすめできません。

壁紙やフローリングなどのちょっとした補修程度であればDIYで対応できなくもありませんが、間取り変更は耐震性に関わるため、住宅のリフォームには専門的な知識と高い技術力が求められます。柱を1本抜いただけで建物強度が低下してしまう可能性も。間取り変更を伴う場合は、リフォーム会社に依頼しましょう。

Q3. 古い家をリフォームすると虫が出ることはなくなる?

ゴキブリやシロアリなど害虫の問題を解消するために古い家のリフォームを検討している方もいるかと思います。ただ、断熱工事など住宅の気密性を高める工事で虫が出る頻度や量を減らすことこそできるものの、完全に発生しなくさせることは難しいと考えておいた方がいいでしょう。

また、住宅における害虫の発生は、住宅の古さや構造よりも、立地や環境による影響の方が大きいと言えます。

そのため、リフォームで対策するというよりは、ドアや窓を開けっ放しにしない・(これから住宅を購入するのであれば)森や山、飲食店が近くにある物件を避けるといったことを心がけましょう。

〈まとめ〉古い家のフルリフォームは実績豊富なリフォーム会社に依頼

古い家のリフォームにはならではのメリットや魅力がたくさんあります。思い出のつまった住宅にこれからも住み続けられる点は、古い家をリフォームする上での最大のメリットだと言えるでしょう。

ただ、古い家のリフォームには耐震性能や住宅の劣化などならではの問題や注意点もあるので、リフォームする際は、古い家のリフォーム実績が豊富な会社に依頼しましょう。実績豊富なリフォーム会社なら、古い家の問題点やメリットを熟知しているため、優れたプランを提案してくれます。

また、これから古い家を購入してリフォームしたいと考えているのであれば、家の購入からリフォームまでトータルでサポートするワンストップリノベーションの会社に依頼するのがおすすめです。

CRAFTは、物件探しからリフォームまでのワンストップサポートも承っています。お気軽にお問合せください。

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CRAFT 編集部

<著者>CRAFT 編集部

一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。

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