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3LDKのマンションをリノベーションする上で気になるのが「費用」です。今回は3LDKのマンションをリノベーションした方の参考になる事例も交えながら、費用感や費用を抑えるコツについて解説していきます。
3LDKのマンションリフォームの費用相場はいくら?
リフォームの費用はそれぞれのケースによって異なるため、一概に「〇〇万円かかる」と言い切ることはできません。
例えば、同じキッチンのリフォームであっても、どのメーカーのどのグレードのキッチンを導入するかで費用に数十万円の違いが生じることもあります。間取りをどこまで変えるかによっても異なるでしょう。
リフォームにかかる費用を把握したいのであれば、各社のマンションリフォーム事例を見て費用感を把握するのがおすすめです。リフォームしたい物件の広さや、やりたいことに近い事例からおおよその費用感を早くできます。もし正確に近い金額が知りたいなら、リノベーション会社に問合せて費用感を聞いてみるのがよいでしょう。
【間取り図あり】3LDKのマンションをリノベーションした事例
3LDKのマンションをリフォームする際の費用を把握する上で参考になるのが、実際に3LDKのマンションをリフォームした方の事例です。
マンションリフォームにかかる費用はそれぞれのケースで異なると紹介してきましたが、近い広さの事例や似たような内容の事例の金額を参考にすることはできます。
間取りに関する情報も踏まえつつ、CRAFTでサポートさせていただいた3LDKのマンションリフォームの事例を紹介していきます。
事例1. 子どもと顔を合わせやすいリビングインの個室に
こちらは、港区にある3LDKのヴィンテージマンションをリフォームした事例です。
もともと部分的なリノベーションを検討されていましたが、CRAFTのデザイナーが提案した+αのプランを気に入っていただき、フルリフォームすることに。
独立していたキッチンをオープンにして、より広くて明るいLDKに変更。
キッチンと背面収納には、kitchenhouseでオーダーしたヴィンテージ感のある製品を導入しました。
個室をリビングインの動線に変更して子どもたちが帰宅したときに必ず顔を合わせられるようにするなど、子育てしやすい間取りにしたこともポイントです。
・築年数:29年
・リフォーム面積:211㎡
・リフォーム費用:-万円
事例2. 自然と家族が集まる20畳のLDK
こちらは、東京にある築15年の3LDKのマンションをリフォームした事例です。
家族が長い時間過ごすLDKは、もともとあった和室を取り込んで20畳に拡大。
独立して配置されていたキッチンも対面式にして、より家族がコミュニケーションを取りやすいレイアウトにしています。子ども部屋をコンパクトにすることで、部屋の数を変更せずにLDKの広さを確保しています。
白とグレイッシュを基調とし、ところどころに取り入れたダークな色味の家具をアクセントにしました。
・築年数:15年
・リフォーム面積:90㎡
・リフォーム費用:2,600万円
3LDKのマンションリノベーションの費用に影響する3つの要素
3LDKのマンションリフォームにかかる費用を少しでも抑えたいのであれば、費用に大きく影響する要素を把握しておくことが重要になります。
すべてのケースに当てはまる要素としては、
・物件の広さ
・リフォームの内容
・使用する建材や導入する設備のグレード
などがあげられます。
それぞれの要素について詳しく解説していきます。
1. 物件の広さ
3LDKのマンションのリフォームン費用に大きく影響する要素の1つ目が、物件の広さです。物件が広いとそれだけ施工する箇所が増えますし、時間もかかるため、費用が高くなる傾向があります。
フルリリフォームでは、物件の広さがより金額に影響しやすくなります。
2. リフォームの内容
3LDKのマンションのリフォーム費用に大きく影響する要素の2つ目が、リフォームの内容です。
どこまで間取りを変更するかで金額が大きく異なります。壁を壊してリビングを広くするなど間取りの変更を含むリノベーションは費用が高くなりますし、キッチンやバスルームなど水まわりの移動もコストがかかります。
3. 素材や設備のグレード
3LDKのマンションのリフォーム費用に大きく影響する要素の3つ目が、使用する素材や導入する設備のグレードです。住宅のリフォームに用いられる素材や設備は、グレードによって価格が異なります。
無垢材や天然石、左官仕上げなどは一般的な仕上げよりも高額になります。
新築マンションの購入と中古マンション+リノベーションはどっちがお得?
中古マンション+リノベーションは、新築マンションと比べると
・やりたいことを実現できる
・オリジナルの住まいをつくりやすい
・物件の選択肢が増える
といったメリットがあります。
新築の物件は数が限られてしまいがちですが、その中から価格やデザイン、間取りなどの条件が完璧に合致する物件を探すのは至難の業です。
一方、中古マンション+リノベーションであれば、売りに出されている中古物件すべてが購入の対象となりますし、リノベーションによって不満も解消できます。
新築にも新築ならではの魅力がありますが、予算内で理想の住まいを実現しやすいのは中古マンション+リノベーションの方だと言えるでしょう。
3LDKのマンションリフォーム費用を予算内に抑えるための5つのポイント
3LDKのマンションリフォームにかかる費用を少しでも安く抑えたいのであれば、
・既存の間取りや設備を活かす
・建材や設備のグレードにこだわりすぎない
・やりたいことの優先度を決めておく
・補助金や減税制度を活用する
などのポイントを抑えておかなくてはいけません。
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
1.既存の間取りを活かす
紹介してきたとおり、間取りの変更などの大掛かりなリフォームはコストがかかります。水まわりの移動を伴うようなリノベーションとなればなおさらです。
そこでおすすめなのが、既存の間取りを活かすこと。たとえば個室やバスルームはそのままの位置とし、床・壁の張り替えや設備交換だけに留めておくだけでもコストを抑えることができます。そのぶんリビングを広くしたり、キッチンの設備をグレードアップするなどしてコストバランスを図れば、予算内で満足度の高いリノベーションができるでしょう。
2.素材や設備のグレードにもメリハリを
床や壁に使用する素材や設備のグレードは、リフォーム費用に大きく影響します。
グレこだわりすぎるとコストがかさむため、費用を抑えたいと考えるのであれば「メリハリをつける」という考え方も重要になります。
パブリックスペースの玄関やリビングにはハイグレードなものを選び、寝室のは標準のものを選ぶなど、メリハリを出すと、費用を抑えつつ理想の空間を実現しやすくなります。
3.「ゆずれないこと」の優先度を決めておく
リフォームすると住宅が大きく変化するためつい色々とやりたくなってしまいがちですが、やることが多くなればなるほど費用も高額になっていきます。
そこで「ゆずれないこと」の優先度を決めておくことが大切です。
「オープンキッチンはゆずれないけれど、パントリーはスペースにゆとりがあったら…で大丈夫」など柔軟に対応できるようになりますし、後悔も発生しづらくなります。
4.まとめて工事する(フルリフォーム)
リフォームにかかる費用を少しでも抑えたいのであれば、部分リフォームのように工事を細かく分けて依頼するのではなく、フルリフォームでまとめて依頼するのがおすすめです。
リフォームにはさまざまな費用がかかりますが、細かく分けて依頼すると、養生代や足場代、職人の交通費などでコストがかさんでしまうことになるのでおすすめできません。
まとめて対応することで、費用はもちろん、打ち合わせに費やす時間や手間も省けるようになるので、なるべくまとめて対応するようにしましょう。
5.補助金や減税制度を活用する
リフォーム費用を少しでも節約したいのであれば、補助金制度や減税制度も調べてみましょう。住宅のリノベーションの中には、断熱や省エネ、バリアフリーなど、国や自治体の補助金制度の対象になっているものもあります。
補助金を受け取るには条件を満たしている必要がありますが、数十万円単位の補助金を受け取れることもあるので活用しない手はありません。
また、これから物件を購入する場合、住宅ローンを組めば住宅ローン減税が利用できるようになりますし、特定のリノベーションに対する減税制度もあります。
〈まとめ〉3LDKのマンションリフォームにかかる正確な費用は見積もりで確認
ご紹介してきたとおり、3LDKのマンションをリフォームする際の費用はさまざまな条件によって異なります。
正確な費用を把握するには見積もりの作成が必須になるので、なるべく早いタイミングでリフォーム会社に相談するようにしましょう。またリフォーム会社に「やりたいこと」を伝えるうちに、だんだんイメージの輪郭がはっきりしてくることもメリット。1人で悩むよりは早めに声をかけた方がスムーズに進みます。
3LDKのマンションリフォームを検討されている方は、見積もりの作成も含め、ぜひCRAFTにご相談ください。ご予算に合わせた最適なプランをご提案させていただきます。
<著者>上原 宏介
住宅関連のコンテンツ作成を得意とするライター。専門的な言葉や用語が多くわかりづらくなってしまいがちな建築・リフォーム関連の情報をわかりやすくお伝えしています。さまざまな媒体で建築・リフォーム・不動産関連のコラムを多数執筆中。