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今、古い家のリフォームが人気? 知っておきたい費用感とメリット・デメリット

今、古い家のリフォームが人気? 知っておきたい費用感とメリット・デメリット

古い家のリフォームが注目されている理由

近年古い家のリフォームが注目を集めていますが、その主な理由としては以下の5点があげられます。

  • 新築の価格が高騰している
  • 土地が不足している
  • お得な制度の整備が進んだ
  • リフォーム会社が増えた
  • 古い家の価値が見直されている

現在、新築の価格がこれまでにないほど高騰していることもあって、建て替えよりコストを抑えやすいリフォームが選択肢にあがることが多くなってきています。土地不足の影響も強く、「中古戸建て購入+リフォーム」を検討する方が増えてきている点や、補助金や減税などのお得な制度が整い、古家をリフォームするハードルが下がったのも理由の一つです。

また、リフォーム会社が増え、デザイン性と機能性を兼ね備えた質の高い住まいに再生できるようになった点も関係していますし、実家や祖父母の家を「大切に住み継ぐ」という考え方が広がり、古い家のあり方が見直されている点も影響しています。

古い木造住宅は、リフォームしたらあと何年住める?

古い木造住宅は、リフォームしたらあと何年住める?

「木造住宅の寿命は短い」と言われていますが、実際は、適切にリフォームやメンテナンスを行えば50年以上、場合によっては100年以上暮らすことができます。

ただし、あまりにも内部の劣化が進んでいるとリフォームやメンテナンス費用が高額になるため、「建て替えた方が良い」ケースも。古い木造住宅をリフォームする際は、リフォームで対応するべきかどうかをプロにしっかりと見極めてもらうことが重要です。

古家をリフォームした後で何年住み続けられるのかについては、以下の記事でより詳しく解説しています。

※関連記事※
築30年の戸建てをリフォームしたらあと何年住める?事例や費用を紹介

古い木造住宅のリフォーム費用

古い木造住宅のリフォームにかかる費用の相場を、施工内容で分けて紹介します。

※下記はあくまでも一般的な価格です。CRAFTはフルリフォーム専門会社のため、該当しないケースがあります。詳しくは直接お問合せください。

間取り変更リフォームの費用相場

工事内容費用相場
間仕切り壁を設置する9〜25万円(1ヶ所あたり)
既存の壁を撤去する8〜23万円(1ヶ所あたり)

間取り変更リフォームでは、既存の壁を取り除いて複数の部屋を一つの大きな部屋にしたり、新たに間仕切り用の壁を設けて部屋数を増やしたりできます。

耐震補強リフォームの費用相場

耐震補強リフォームの費用相場
工事内容費用相場
住宅の耐震性能を診断する10~35万円
筋交い・金具を設置する5~22万円
耐震パネルを設置する23~65万円
屋根を軽量化する75~150万円

耐震補強リフォームは、住宅の耐震性能を向上させるためのリフォームです。既存の住宅の状態や耐震性能によって必要な工事が異なり、金具を設置する小規模なものもあれば、屋根を軽くして地震が発生したときの揺れによる負担を軽減する大規模な工事もあります。

断熱リフォームの費用相場

断熱リフォームの費用相場
工事内容費用相場
天井の断熱リフォーム3,500〜8,000円(1㎡あたり)
床下の断熱リフォーム3,500〜8,000円(1㎡あたり)
壁の断熱リフォーム3,500〜30,000円(1㎡あたり)
窓の断熱リフォーム10〜30万円(1ヶ所あたり)
外壁や屋根の断熱リフォーム外壁:2,500〜4,500円(1㎡あたり)
屋根:3,000〜5,000円(1㎡あたり)

断熱リフォームは住宅の断熱性能を向上させるために行うリフォーム工事です。天井や床下、壁に断熱材を入れたり、内窓を設置するなど、さまざまな箇所に施工可能で、リフォームの方法も多種多様です。

また、外壁や屋根を断熱塗装するという方法もあります。

シロアリ駆除の費用相場

シロアリ駆除の費用相場
工事内容費用相場
駆除費用1,200〜3,000円(1㎡あたり)
4,000〜10,000円(1坪あたり)
点検口の設置3〜5万円(1ヶ所あたり)

シロアリは建物を弱体化させ地震などの際に倒壊するリスクを高める厄介な存在です。古い家は防蟻処理の効果が切れている可能性が高い上に木材が湿気を吸収しやすくなっているため、よりシロアリが発生しやすい傾向があります。

シロアリ駆除の費用は住宅の1階部分の床面積によって算出されます。

屋根・外壁リフォームの費用相場

工事内容費用相場
塗替え屋根:50〜80万円
壁:50〜100万円
重ね張り(カバー工法)屋根:100〜200万円
壁:100〜200万円
張替え屋根:180〜300万円
壁:150〜300万円

屋根や外壁に施されている塗装は10〜20年ほどで大きく劣化し、雨や紫外線から住宅を守るという本来の役割を果たせなくなります。また、屋根や壁に用いられている屋根材や壁材そのものが劣化することも。

屋根・外壁のリフォームでは、塗料の塗替えや屋根材・壁材の張替えによって機能を取り戻します。重ね張り(カバー工法)は、既存の屋根材や壁材を撤去せず、その上から新しいものを設置する工法で、費用を抑えられるメリットがあります。

減築・増築リフォームの費用相場

工事内容費用相場
増築リフォーム200~400万円(8畳)
減築リフォーム100~350万円(7〜9畳)

古い家はそのときどきの家族構成に合わせて増築したり減築したりすることも可能です。ただ、増築や減築リフォームは建築基準法や条例の制限を受ける工事なので、建築確認申請が必要になったり内容を制限されたりすることがあります。リフォーム会社に相談しましょう。

フルリフォームの相場相場

CRAFTで木造住宅をリフォームする場合、下記の費用が目安となります。

工事内容
木造住宅のフルリフォーム30万円/㎡~               

ある程度の品質を求める場合は1㎡あたり30万円ほどはかかります。100㎡の古い木造住宅をフルリフォームする場合、少なくとも3,000万円〜は見ておいた方が安心です。

もちろん既存の建物の状態やどこまで改修するかによるため、正確な金額を知りたい場合は青山ショールーム見学&相談会へご参加ください。間取り図とご希望をお聞きしながら、おおよその費用感をお伝えいたします。

建て替え費用との比較

フルリフォームと建て替えるの費用の違いについては、以下のとおりです。

リフォーム建て替え
木造 30万円/㎡~40万円〜60万円/㎡

リフォームの金額についてはCRAFTでの費用感であり、比較的高品質な住宅設備やグレードの高い建材を取り入れるときの費用相場となっています。同じ条件で建て替える際の費用相場は40万円〜60万円/㎡で、やはりリフォームに比べると割高になります。

リフォームと建て替えの費用面を含めた違いについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

築30年・40年の戸建ては「フルリフォーム」と「建て替え」どちら?デメリットや、迷ったときの判断ポイント

フルリフォームサービスページ

古い家をリフォームするメリット・デメリット

古い家をリフォームするメリット・デメリット

新築を購入したり建て替えたりせずに古い家をリフォームする方法にはメリットとデメリットがあります。実際に古い家をリフォームする際は、メリットとデメリットの両方を把握しておくことが大切です。

古い家をリフォームするメリット

古い家をリフォームするメリットとしては、以下の3点があげられます。



建て替えよりもコストを抑えやすい


古い家のリフォームでは既存の建物や住宅設備をそのまま活用できるので、建て替えの約1/2に費用を抑えられるという大きなメリットがあります。近年価格が上がり続けている新築と比較した場合はもちろん、構造部分を作るのにかかる費用や解体費用がかからないなど、建て替えと比べてもコストを抑えやすい傾向です。



思い入れのある住まいに住み続けられる


実家や祖父母の家などの古い住宅をリフォームする際、建て替えだと既存の建物を一度解体する必要があるので思い入れのある家を残すことができません。一方、構造部分を活かすリフォームなら、思い入れのある床や壁、ドアなどを残しつつ、理想の住まいを実現できます。



建て替えが難しい物件でも一新できる


古家の中には現行の建築基準の要件を満たすためのハードルが高く、建て替えられなケースがあります。しかしリフォームであればそのような再建築不可物件でも対応可能です。リフォームでは既存の住宅を活かしながら改修していくため、制限を気にすることなく理想の住まいを実現できます。

古い家をリフォームするデメリット

古い家をリフォームする方法には以下のようなデメリットもあるため注意が必要です。



リフォーム内容が制限されることがある


住宅の構造によってリフォームの内容に制限がかかることもあります。例えば、壁量が不足している、筋交いが無いといった場合には耐震補強を前提に計画する必要があり、希望の間取り変更が難しい場合も。また土台の腐食やシロアリ被害などで大規模な補強が必要になり、間取り変更が制限されることもあります。古い家のリフォームでは、やりたいリフォームを問題なく施工できるかどうかの事前確認がとても重要です。



建て替えと変わらない金額になることがある


「リフォームに建て替えと比べて費用を抑えやすい」というメリットがありますが、建物の状態によっては建て替えと変わらない金額になることがあります。例えば、構造部分の劣化が進んでいたり、耐震性能や断熱性能が十分でなかったりすると、それらの補修工事や耐震工事、断熱工事も行わなくてはいけなくなり、費用がかさむことになります。



地盤の改良はできない


新しく住宅を建設をする際の地盤調査が義務付けられたのは2000年と比較的最近であるため、古い家の中には、地盤が悪い場所に建っているケースがあります。ただ、リフォームは既存の建物をそのまま活用するという性質上、地盤を改良することはできません。地盤の改良が必要な物件については建て替えが必須となり、建て替えるタイミングでの地盤改良工事が必要になります。

古家リフォームの注意点

古家のリフォームにはいくつか注意点もあります。古い家をリフォームする際の注意点を、所有している家をリフォームするケースと古い家を買ってリフォームするケースに分けて紹介していきます。

自宅の古い家をリフォームする場合

自宅の古い家をリフォームする場合

古い家でもリフォームによって新築のような美しさと快適性を叶えられますが、物件の状態によっては、建て替えよりも高額になってしまうことも。

そういった失敗を避けるためにも、専門家に相談しながら、「リフォームと建て替えのどちらで対応するべきか」を見極めることがとても重要になります。

CRAFTでは「新築か建て替えか」で迷っているケースでもご相談を承っています。お気軽にご相談ください。

古い家を買ってリフォームする場合

古い家を買ってリフォームする場合

これから古い家を買ってリフォームする場合は、とにかく「物件選び」が大切です。例えば、構造部分の劣化が進んでいる戸建ては大きな補修が必要になるので、補修が必要ない物件に比べてコストがかさみます。また、移動できない壁があるなど、物件の構造によってリフォームの内容が制限されることも。これらは築年数が古い、新しいに関係なく、あくまで「メンテナンス状況」によるため、専門家以外の判断はむずかしいところです。

「物件の状態」や「やりたいリフォームを問題なく行えるかどうか」の見極めが必要になるので、リノベや建築のプロにサポートしてもらいながら探すことがとても重要になります。

CRAFTの「中古物件探し&リノベーション」のサービス内容を見る

古家リフォームの業者選びのポイント

古家リフォームの業者選びのポイント

古家のリフォームでは業者選びがとても重要になりますが、業者を選ぶ際に意識するべきポイントとしては以下の4点があげられます。

  • 古い木造リフォームの実績が多い
  • 耐震補強や断熱工事にも対応している
  • 自社設計・施工で対応してもらえる
  • デザインが自分の好みに合う

古い木造住宅のリフォームは知識や経験、ノウハウが求められるので、リフォーム実績が多い業者に依頼するのがおすすめです。また、耐震補強や断熱工事が必要になることがあるので、それらの工事にも対応しているかどうかチェックしておきましょう。

古い木造住宅のリフォームは耐震補強などの工事が必要になるケースが多く、工事が複雑になりがちなので、CRAFTのように自社で設計から施工まで一貫して対応している業者がよいかもしれません。「デザインが好みに合うかどうか」も会社選びのポイントに。そのリフォーム会社の施工事例をチェックしておきましょう。

古い木造住宅のリフォームビフォーアフター事例

古い木造住宅リフォームのビフォーアフター事例を3つ紹介していきます。

ダイニングとの一体感を高めるL字型キッチンとFIX窓で開放的な空間に

ダイニングとの一体感を高めるL字型キッチンとFIX窓で開放的な空間に
デザインリフォーム・リノベーション事例 #17218

こちらは、中庭を活かす形でリフォームした古い木造住宅のビフォーアフター事例です。

中庭が魅力的な物件ではあるものの、既存の窓や間取りでは開放感が感じられずにいました。そこで、閉鎖的だったキッチンをフルフラットのL字型に、ダイニングの腰壁もFIX窓に変更しています。

家のどこにいても中庭を感じることができる、開放的で魅力的な空間に生まれ変わりました。

<物件データ>
築年数:31年
金額:-円
広さ:123㎡

和室を取り込みつつ階段と壁を移動して大空間を実現

和室を取り込みつつ階段と壁を移動して大空間を実現
デザインリフォーム・リノベーション事例 #00409

こちらは、海の近くの古い木造住宅を購入し、セカンドハウスとしてリフォームした事例です。

既存のLDKはゆったりとくつろいで過ごすには広さが不十分だったため、既存の和室を取り込みつつ、階段や壁を移動させてスペースを拡大。日常の忙しさを忘れてゆったりとくつろげる、理想のセカンドハウスに生まれ変わりました。

また、古い物件ということもあって耐震性能の懸念もあり、一部の窓を塞いで壁量を向上させています。

<物件データ>
築年数:28年
金額:-円
広さ:130㎡

現行の建築基準に合わせてセットバック

スケルトンにして基礎を補強して外観も一新
デザインリフォーム・リノベーション事例 #00301

こちらは、劣化や老朽化が進んでいた古い木造住宅をリフォームした事例です。築40年のため劣化が目立つ状態だったのに加え、構造躯体も老朽化が進んでいました。

そこで、一旦スケルトンの状態にし、基礎部分を補強。外観も一新し、築40年の物件とは思えない仕上がりに。

現行の建築基準に合わせて塀を撤去し、ややセットバックしたことで、駐車スペースとバルコニーを設置できるようになり、暮らしやすさも向上しています。

<物件データ>

  • 築年数:40年
    金額:-円
    広さ:100㎡

  • ※関連記事※
    築40年以上のリフォーム ・リノベーション事例
    築50年以上のリフォーム ・リノベーション事例一覧

    <まとめ>古い家のリフォームは、実績豊富なCRAFTへ

    <まとめ>古い家のリフォームは、実績豊富なCRAFTへ

    古家はリフォームによって暮らしやすく理想的な住まいになります。ただ、古ければ古いほど工事が複雑になりやすく、対応できる経験豊富なリフォーム会社に依頼することが大切です。また場合によっては建て替えたほうがよいこともあり、慎重な判断も大切です。。

    CRAFTは古家のリフォーム実績が豊富なリフォーム会社です。耐震補強や断熱工事、防水工事はもちろん、間取り変更やデザインの一新など、お任せいただけます。

    青山のショールームでは、ご見学とともに古家のリフォームについての相談も可能です。

    <青山ショールームでできること>

    • ・建築のプロが、お悩みを丁寧にヒアリング
    • ・間取り図があれば、その場で可能なプランや費用感をお伝え
    • ・建て替えとリフォームの比較
    • ・ショールーム見学
    • など

    古い家のリフォームについて何でも相談できる機会となっておりますので、ぜひお気軽にご相談下さい。

    フルリフォームサービスページ 青山ショールーム相談会
    上原 宏介

    <著者>上原 宏介

    住宅関連のコンテンツ作成を得意とするライター。専門的な言葉や用語が多くわかりづらくなってしまいがちな建築・リフォーム関連の情報をわかりやすくお伝えしています。さまざまな媒体で建築・リフォーム・不動産関連のコラムを多数執筆中。

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