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お客さまインタビューvol.23「NYスタイルの高級賃貸マンション」 | デザインリフォームのクラフト

お客さまインタビューvol.23「NYスタイルの高級賃貸マンション」
お客さまインタビューvol.23「NYスタイルの高級賃貸マンション」

港区・高輪のヴィンテージマンションを購入し、賃貸用にリノベーションしたKさん。約250㎡という広さを活かした開放的なLDK。タイルを使って上品に仕上げたバスルーム。ヴィンテージマンションの魅力を活かしつつも、港区のターゲットにふさわしいラグジュアリーな仕上がりとなっています。

「自分が『住みたい』と思える家じゃないと、誰も借りない」

そう話すKさんに、賃貸マンションリノベーションへのこだわりをうかがいました。

リノベーションが好きだから、趣味と投資をかねて物件を購入

CRAFT(以下C):今回リノベーションされた高輪のヴィンテージマンションは、どこが気に入って購入されたのですか?

Kさん:まず駅近で敷地が広く、全面道路が広い。とてもポテンシャルの高いマンションだと感じました。しかも上層階で、東西南北の全方向に開口があるというのも魅力でしたね。眺めはもちろん、陽当たりも通風もいい。不動産としても資産価値が高いと判断したんです。

とはいえインテリアは昭和的で…。「港区で250㎡」と広すぎることもネックになっていたのか、長い間借り手がつかなかったそうです。そういうこともあり、好条件に対して割安感がありましたね。

C:Kさんは他にも賃貸物件を所有されていることもあり、とても冷静にご判断されていますね。

Kさん:ええ。ただ今回に限っては、投資的というより趣味的なところもありました。リノベーションが好きだから、趣味と実益を兼ねて…という感じでしょうか。

「借り手を満足させられるリノベーションじゃなければ意味がない」

C:”リノベーションすること”がお好きなんですね。過去にも都内のマンション、ハワイのコンドミニアム、軽井沢の別荘をリノベーションされたとうかがいました。リノベーションのご経験が豊富なKさんが、今回はクラフトに声をかけてくださったのはどうしてですか?

Kさん:港区でマンションを借りる方は『ただ広いから借りる』わけじゃないんですよね。間取りやデザインをとても重要視する。「そういう方を満足させられるリノベーションじゃなければ意味がない」と思ったんですよ。

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C:つまり、ふつうのリノベーションじゃ借り手がつかないと?

Kさん:はい。それで建築事務所にも相談してみたけど、ちょっと違っていた。「当面は貸すけど、最終的に住むかもしれない」という僕の目的にフィットしていない気がしたんです。つまり『カッコいい空間をつくりたい』という想いがある一方で、しっかり採算をとらなければいけないんですね。そのバランスを考えたとき、押し出しが強すぎないクラフトさんがいいなと思いました。

C:そのバランスをうまくとりながらプランニングするのは、難しくありませんでしたか? 「自分はこれが好きだけど、借りる人はどうだろう…」のような迷いがでてきそうですよね。

Kさん:いいえ。考え方としては、とてもシンプルでした。結局は自分が「いい」と思うモノでまとめていくのがいいんじゃないかな、と思ったんです。僕はこれまで10件近く引っ越しています。そのなかで「これがよかったな」という要素を取り入れていっただけです。

「どうせやるなら、自分が納得できる家をつくりたい」

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C:ターゲットを、Kさんご自身のような嗜好の方にされたんですね。そういう意味で一番こだわったのはどちらですか?

Kさん:リビングですね。250㎡近くあったにもかかわらず、リビングは25畳くらいしかなかったんです。”LDKを広くとる”というのは、僕にとってはとても重要なことだから、壁を抜いて広くしていただきました。

それと海外の方が借りる想定もあったので、玄関の広さにもこだわりました。かなり広いからゆったりとした気分になるし、意外と便利なんですよ。

お客さまインタビューvol.23「NYスタイルの高級賃貸マンション」 お客さまインタビューvol.23「NYスタイルの高級賃貸マンション」

C:海外の方に…。たしかに都心のマンションなら、その可能性はありますね。デザインにもこだわられていますね。たとえば洗面室ひとつにしても、タイルが大胆に使われていて欧米のハイクラスなホテルみたいです。

Kさん:はい。仕事でよく訪れるNYの高級アパートメントのようなイメージもあったかな。もちろん土足でも歩けるように、玄関ホール~ダイニング~ゲスト用のトイレまでタイルで統一しています。

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Kさん:それから冷蔵庫はAmana、食洗機や洗濯機はMieleを入れました。欧米の方が使いやすいし、デザイン性も高い。それに来日してすぐに家電をそろえるのは負担じゃないかな….とも思いましたので。

C:あくまで住まわれる方の目線で、仕様を決めていかれたんですね。

Kさん:でも実は、そうじゃないところもあるんです。たとえばバスルームには、今回あえてコストをかけました。もっと抑えることもできたし、そこまで家賃に影響しない部分です。

だからここが、僕の”趣味の部分”なんですよね。「どうせやるなら、自分が納得できる家をつくりたい」という想いがありました。

C:クラフトとしては、そのあたりの微妙なさじ加減はいかがでしたか?

Kさん:クラフトさんは、僕の考えやイメージを大事にしながら慎重に進めてくださいました。僕が希望したことだけをやるのではなく、それ以上のことを提案してくれた。質感を出したり、美しく納めたり。うるさい施主だったと思うんですよ(笑)。でもそれを根本から理解して、カタチにしてくれたことがとてもうれしかった。とても理想的な仕上がりですね。

「自分がいいと思わないと、借りる人もいいと思わない」

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C:借り手がつくかどうかわからない状態で、リノベーションにコストをかけるのは不安じゃありませんでしたか?

Kさん:もちろん不安はありましたよ。でも立地も環境も素晴らしいし、「センスよくリノベーションすれば、必ず借り手がつく」という自信はありました。それにここまでコストをかけたのは、「いずれは自分が住むかもしれない」という気持ちがあったからです。それを考えると、どうしても妥協したくなかった。

C:ご自身が住む時にあらためて工事をすると、コストも手間も余計にかかってしまいます。このタイミングで一気に…と思われたんですね。結局は、募集して1ヶ月ほどで借り手が決まったとうかがいました。

Kさん:ええ。この広さですから借り手は限られるんですが、それでもすぐにご希望をいただきました。港区や渋谷区は、借りたい人が多いエリアなので賃貸に出しやすい。でも冒頭でお話をしたように、「ただ広ければいい」という方ではありません。

やっぱり、この間取りとデザインが決め手になったんじゃないかなと思います。この物件は、周辺の新築マンションよりもあきらかにグレードが高い。先日内見した方は「すぐにでも借りたい」とおっしゃっていたくらいです。

C:「自分で住む」という気持ちでこだわったことで、借り手がスムーズに見つかったんですね。

Kさん:はい。ターゲットの生活シーンを想像しながらプランすることが大切なんだと思います。

たとえば渋谷のワンルームをやるなら、「自分が20代の独身だったらどんな暮らしをするだろう?」なんて想像してみる。スタジオっぽくしたり、書斎をつくったり。「こんなんでいいだろう」じゃなく、自分なりに生活シーンを想像して、たのしみながらやっていくのがいいと思います。

インタビュー後記

「ターゲットに選ばれる賃貸マンション」と「いずれ自分が住むかもしれない」の間で、自問自答しながらも冷静にリノベーションされたKさん。「こだわり過ぎちゃったところもあります」と笑いますが、結果的にそのこだわりがスムーズな貸し出しにつながりました。

大切なのは、自分が”住みたい”と思える家をつくること。

いくつもの賃貸マンションを所有するKさんは、ご自身の経験から、とても貴重なメッセージを残してくださいました。

※こちらの詳しいプランは、デザインリフォーム・リノベーション事例 #17068をご覧ください。

中野 瀬里乃

<著者>中野 瀬里乃

大学卒業後、出版社・フリーライターを経て、2013年リノベーション会社CRAFTへ入社。自社HPやオウンドメディアにてリノベーション・不動産・建築・インテリア関連の事例紹介やコラムを多数執筆。

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