デザインリフォーム・リノベーションのクラフト

リフォーム・リノベーションデザイン事例 #20702 渋谷区

物件データ

東京都 渋谷区 / 家族構成:夫婦+子ども1人 / 築年数:22年 / リフォーム面積:120㎡ / 工期:5ヶ月 / 費用:5500万円 / マンション

BEFORE
BEFORE
AFTER
ナラのリブで表情ゆたかに

タワーマンションの分譲賃貸にお住まいだったIさん。売りに出た別住戸を購入し、デザインリフォームをすることにしました。既存はキッチンが独立しており、L字型のリビング・ダイニングは窮屈なイメージ。さらにリビングサイドの小上がりは、Iさんご家族には不要だと感じていました。そこで、キッチンをオープンにして小上がりを取り込み、LDKを拡大。インテリアは明るくナチュラルなテイストがお好みだったことから、ナラのリブパネルを中心に、質感の異なる木を使用しています。木の素朴さよりも「洗練さ」が際立つよう、シャープなシルエットを意識したこともポイントです。別荘とご自宅の半々で過ごされるご予定のIさんに、避暑地と変わらないリラクシングな日常を与えてくれそうです。

電磁波対策やセントラル浄水器
住まいの性能をアップ

リノベーション後の住まいに合わせて家具やカーテンも一新するなど、デザイン性に徹底的にこだわると同時に、住まいの性能も大幅にアップしています。そのひとつが電磁波対策。床下と壁内に特殊シートを敷き、屋内配線の電磁波をできるだけブロックしました。またオール電化マンションのためIHクッキングヒーターが必須でしたが、電磁波数値を測定したうえで影響の少ないものをセレクト。さらに暑さ・寒さ対策として全室にインナーサッシを入れ、家中の水をすべて浄水できるセントラル浄水器を設置しています。ご不安を排除し、安心してお住まいいただけるように計画しました。

リビング前に贅沢な余白を

LDKに入ってすぐの場所は、ワンクッションとなる余白のスペースに。ドアや壁、カウンター収納など随所にナラのリブパネルを使用し、フォーカルポイントとしました。梁から視線をそらし、天井の凹凸の印象をやわらげる効果も。左サイドのリブパネルは左奥のリビングまで連続させ、ゆるやかなつながりを強調していることもポイントです。同様に右のカウンター収納は玄関ホールから連続させ、玄関とLDKの境界線を曖昧に。廊下を独立させるのではなく、あえてLDKに取り込むことで、広々としたイメージを与えました。

自然のテクスチャーに包まれる

小上がりだったスペースを取り込み、リビング・ダイニングを広げました。床は木目の感触をたのしめる栗の木の挽板、壁は珪藻土とやさしいテクスチャーをセレクト。ダイニングの窓際に設けたカウンター収納は、お子さまの学習教材に合わせて内部寸法を細かく設定しています。またたくさんのゲストが訪れることから、ダイニングテーブルは大きな無垢の一枚板でオーダー制作。自然光がたっぷりと注ぐダイニングスペースで、心地よく食事ができるようになりました。

静かにくつろぐリビング

小上がりだったスペースには、リビングをレイアウト。ほどよいこもり感が特徴です。ソファは大人数のゲストが座ることや、TVからの距離を考え、オリジナルで制作することに。部屋の形状に合わせて計画し、空間に美しくフィットさせています。ソファ下には引き出し収納を設けるなど、さりげなく収納量をアップ。TVボードもオリジナルで制作しました。お手持ちのスピーカーを置けるようにサイズを計画し、下部に間接照明を入れて軽やかなイメージに。天井スピーカーから流れる心地よいサウンドをBGMに、静かなくつろぎを感じるリビングです。

多くのゲストをもてなすキッチン

キッチンはオープンにし、テーブルと横並びの一体に。ダイニング側の一枚板のテーブルもそちらに高さを合わせ、大人数のゲストをもてなす際はつなげられるようにしています。kitchenhouseのオーダーキッチンは、扉に個性的な木目をセレクトしてインテリアのアクセントとしました。奥にはパントリーを設け、生活感が出ないように。奥さまの家事をよりスマートにしてくれるキッチン~トイレ・浴室~玄関ホールの裏導線は、デザイナーがマンションの初見時にご提案したアイデアです。キッチン前には仏壇スペースを設け、来客時は扉で目隠しできるようにしました。

自然光が注ぐデスクカウンター

キッチンサイドにはカウンターを造作。奥さまがPCで作業をしたり、自然光でメイクができるスペースです。壁面にはリブパネルを貼り、さりげなくゾーニングすると同時に邸内全体の統一性をアップ。リブのデザイン性を損なわないよう、不要時は折りたたんでフラットに収納できる2面ミラーを制作しました。キッチン側の壁はダークな縦長タイルをランダム貼りにすることで、リブパネルのすっきりとした美しさを引き立てています。

リビング・ダイニングを彩る廊下スペース

玄関や個室へ続く廊下も、リビング・ダイニングから見たときの大事な要素です。個室入り口の壁面は、リビング側から回り込むようにリブパネルを連続させました。ミラーを貼ることで、リブの壁が奥まで続くような伸びやかさを表現。正面には飾り棚となるニッチを設けています。出時や個室に向かうときに、気持ちを切り替えてくれそうです。

L字カウンターが快適な洗面室

シンプルモダンな洗面室には、広く使えるL字型カウンターを設置。洗濯時の作業台にすることも想定しています。広さは以前とほとんど変わっていないものの、視覚的な開放感を感じられるように。入り口ドアは開放したままでも使いやすいよう引き戸に変更。トイレやバスルームといった水回りは、個室からもキッチンからもアクセスしやすいレイアウトとしています。

家全体の広がりをもたらす玄関ホール

邸内全体にゆとりある印象を与えるため、玄関スペースの広さにもこだわりました。正面にあった収納をなくし、軽やかなカウンター収納を設置。LDK入口ドアの両サイドのガラスにより、窓の外に広がる高層階ならではの景色を見せていることもポイントです。素材使いやライティングで視線をコントロールすることで、玄関スペースに、ひいては邸内全体に広がりを感じさせています。

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