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今では当然の選択肢となった、中古マンションのリフォーム(リノベーション)。中古マンションリフォームでできること・できないことに触れながら、おすすめの工事や費用、リフォームのポイントなどについて解説していきます。

中古マンションのリフォームでできること・できないこと
中古マンションのリフォーム(リノベーション)には、できることとできないことがあります。購入後に「え、できないの?」とならないように、まずはそこを知っておきましょう。
中古マンションのリフォームでできること
中古マンションのリフォーム(リノベーション)では、
- ・設備の交換
- ・配管の交換
- ・間取りの変更
- ・デザインの一新
- ・断熱工事
など、さまざまなことができます。
古くなったり使いづらくなったキッチンやバスルーム、トイレなどの設備交換はもちろん、劣化が進んでいる配管を新しいものに交換することも可能です。とくに古いマンションは配管内にサビが詰まっていることが多いため、検討したいリフォームです。
また、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて間取りを大きく変更したり、壁や床などの内装材を変えて部屋のデザインを一新したりもできます。「北向きで寒そう」「最上階で暑いかも」という場合は、断熱工事をすることもできます。
中古マンションのリフォームでできないこと
中古マンションのリフォーム(リノベーション)では、共用部分の工事はできません。
マンションには、自分のものであり自由にリフォームできる「専有部分」と、マンションの住民全員が共用する「共用部分」がありますが、共用部分のリフォームはできません。
具体的には、
- ・バルコニー
- ・玄関ドア
- ・サッシ
- ・PS(パイプスペース)
などが共用部分にあたります。
また、マンションの構造や管理規約によってリフォームの内容が制限されることもあるため注意が必要です。
中古マンションのリフォームはどこまでやるべき?優先順位は?
中古マンションのリフォーム(リノベーション)では、可能な限りやりたいこと・できることはすべて行うのがおすすめです。
まとめてリフォームする方が効率が良く、トータルでの費用を抑えやすくなりますし、リフォームに対する満足度も高くなります。
CRAFTではデザイナーが「理想の暮らし」「趣味」「好きなもの」などをじっくりヒアリングし、優先順位を決めていくところからスタートします。「どこを重視したいのかわからない」という方も、安心してご相談ください。

中古マンションリフォームのおすすめな5つの工事
中古マンションのリフォーム(リノベーション)では、以下の工事を検討する方が多い傾向です。
1.設備の交換
たとえばキッチンやバスルーム、トイレなど、住宅設備は消耗品なので、使い続けているうちに劣化していきます。
新しい設備に交換すれば不具合は解消されますし、多機能なものに交換すれば使い勝手も向上します。さらにデザイン性にもこだわってセレクトすることで、住まいのイメージが格段にアップします。

2.配管の交換
中古マンションのリフォームでは、配管の交換もおすすめです。築年数の古いマンションなど、中古マンションの中には、配管の劣化が進み、内部がサビていることがあります。
劣化が進んでいる配管を放置していると水漏れなどの不具合につながる可能性がありますし、サビている配管をそのまま使い続けるのは衛生上よくないので、交換を検討しましょう。
3.間取り変更
家族構成の変化やライフスタイルの変化によって「今の間取りだと暮らしづらい」と感じるときは、間取りの変更をともなうリフォームがおすすめです。
マンションのリフォームでは、
- ・部屋を増やす・部屋を減らす
- ・水まわりの場所を移動する
- ・動線を変更する
など、間取りを変更することもできます。
例えば、子どもが大きくなったときや親と同居するときなど、家族が増えるときには部屋を増やすことも可能です。逆に、子どもの独立などによって必要ない部屋が出てきたときには、部屋を減らして特定のスペースを広くすることもできます。

4.お好きなデザインに一新
今住んでいるマンションの部屋やこれから購入するマンションの部屋のデザインが気に入らないときは、デザインを一新するリフォームがおすすめです。
マンションのリフォーム(リノベーション)では、壁や床、天井の内装材を好みのものに変更して、部屋のデザインを一新することもできます。内装材の劣化が進んでいる物件では、新しいものに変更することで新築のような部屋に生まれ変わらせることも可能です。

5.断熱
築年数の古いマンションの中には断熱性が低いマンションもありますが、そのようなマンションにおすすめなのが断熱工事です。
マンションの断熱性は、断熱材の充填やインナーサッシの設置によって大きく向上します。また、床からくる冷えに対しては、床暖房も効果を発揮します。

中古マンションリフォームの費用相場
中古マンションをこだわりのオーダーメイドでフルリフォームする際の費用相場は、「35万円/㎡~」です。この費用感であれば、内装のデザインにこだわったり、グレードの高い設備を導入することも可能です。
実際の費用はリフォームの内容や導入する設備によって異なるため、詳しくは青山・自由が丘のモデルルーム相談会にてご相談ください。
中古マンションをリフォームするときの期間と流れ

物件探し3ヶ月/設計期間2ヶ月~/工事期間3~4ヶ月が一つの目安です。ご希望の物件の条件やリフォーム内容などによって異なりますが、できる限り早めに動き出すのがベターです。
中古マンションのリフォーム事例
CRAFTの中古マンションリフォーム(リノベーション)の事例を、3つ紹介していきます。
陰影を楽しめるミニマルで洗練された住宅(築12年 / 140㎡ / -万円)

こちらは、築12年の中古マンションをリフォームした事例です。白で統一したモダンな空間に仕上げました。
ただ、単純に白一色でまとめるのではなく、光と影や壁同士が重なる箇所を意図的に配置し、陰影を楽しめるようにしています。
カウンターのように配置したキッチンに吊り戸棚を設けずスッキリ見せたり、玄関ホールまで続くミニマルサイズの収納を間接照明で照らし、オブジェのように見せるなど、細部にまでこだわってプランニングしました。
大切なものを身近に感じながら暮らせる住まい(築14年 / 132㎡ / 5200万円)

こちらは、築14年の中古マンションをリフォームした事例です。多趣味なご夫妻が抱えていた「ものが家のあちこちに溢れてしまう」というお悩みを解消できるプランでデザインリフォームしました。
廊下をなくして水まわりの設備を一箇所にまとめることで広くなったLDK。玄関との間には、読書を楽しめる小上がりを設け、そばには大容量の本棚を確保しています。
散らかりがちな大量の本やCDの定位置ができたことで、よりくつろげる住まいに生まれ変わりました。
景色を楽しみながら過ごせる和モダンなセカンドハウス(築14年 / 95㎡ / 4000万円)

こちらは、築14年の中古マンションをリフォームした事例です。海外在住のお客さまがセカンドハウスとして購入したタワーマンションの一室を、和モダンをテーマにデザインリフォームしました。
リビングの横に配置され袖壁で分断されていた元個室の部分を取り込んで、LDKを拡大。キッチンを窓側に移動したことで、壮観な景色を楽しみながら家事を行えるようになりました。
リビングの一角にデイベッドを新設するなど、のんびり過ごすセカウンドハウスとして最高な空間に仕上がっています。

中古マンションのリフォームで失敗したくない! 知っておきたい注意点
中古マンションのリフォームでは、「失敗した…」と感じるようなケースや後悔するケースも少なくありません。後悔や失敗を避けるためには、以下の3点を念頭におきながらリフォームする必要があります。
1.リフォームの対象は専有部分のみ
中古マンションでリフォームできるのは、個人で所有している「専有部分」だけです。玄関ドアやバルコニー、サッシ、PS(パイプスペース)などは専有部分ではなく共用部分にあたるため、リフォームできません。
配管を通すための穴や通気口を設けるような工事も、共用部分である外壁に穴をあけることになるのでNGです。
CRAFTでは、マンションの管理規約に沿ってご希望を叶えるプランニングを行っています。
2.構造によって間取りの変更が制限されてしまうことがある
マンションには「壁式構造」と「ラーメン構造」という2種類の構造がありますが、壁式構造のマンションではリフォームの内容に制限が生じるケースがあります。
壁式構造のマンションは、壁で建物を支えるという性質上、撤去できない壁があるので、間取りを変更する際は工夫が必要になります。一方、梁と柱で建物を支えるラーメン構造は、壁を撤去できるので、壁式構造のマンションよりもスムーズな間取り変更が可能です。
CRAFTでは、リフォームするマンションの構造にあった最適なプランを提供いたします。
3.水まわりの移動をともなるリフォームでは排水・排気ルートが重要になる
中古マンションのリフォームでは水まわり設備の場所を移動することもできますが、その際に注意しなくてはならないのが排水や排気のルートです。
水まわり設備を移動させる距離が長くなればなるほど、排水のための勾配を確保するのが難しくなります。勾配の確保が難しい場合、床のレベルを上げて対処することもありますが、そうなると部屋の天井が低くなり、窮屈に感じられる可能性があるため注意しなくてはいけません。
また、梁が邪魔で排気ダクトの移動が難しくなるケースもあります。
CRAFTでは、こうした制約を考慮しながら、希望通りの間取りを形にしていきます。
CRAFTの青山・自由が丘モデルルームの相談会にご参加いただければ、失敗しないための注意点も含めて中古マンションのフルリフォームについてご相談いただけます。お気軽にご参加ください。
中古マンションをリフォームするときのリフォーム会社の選び方
中古マンションのリフォームでは、リフォーム会社選びも重要になります。
マンションリフォームの実績が豊富な会社を選ぶ
リフォームの満足度や安心感に大きく影響するのが、マンションリフォームの実績です。
マンションリフォームの実績が豊富な会社はマンションのリフォームに長けており、ノウハウがあるので、安心して任せられますし、リフォーム後の満足度も高くなります。
ホームページに記載されている実績や事例をチェックし、中古マンションのリフォームに関する実績が豊富な会社かどうかをチェックしながら選ぶようにしましょう。
理想に近い施工事例が掲載されている会社を選ぶ
リフォーム会社を選ぶ際は、ご自身の理想やイメージに近いデザインリフォーム事例が掲載されているかどうかにも注目しながら選びましょう。
理想に近いデザイン事例があるということは、その会社のセンスとマッチしているということ。担当者とイメージを共有しやすくなり、理想に近い仕上がりで施工してもらえる可能性が高くなるので、より満足できる仕上がりになります。
ワンストップリノベーションの会社を選ぶ
今住んでいるマンションをリフォームするのではなくこれから中古マンションを購入する場合は、ワンストップリノベーションの会社を選ぶのがおすすめです。
中古マンションの仲介からリフォームまでトータルでサポートしてくれるので、お引っ越しまでスムーズ。物件購入とリノベの資金計画も立てやすくなります。
とくにCRAFTの物件仲介では、内見にリノベのプロが同行し、その場で「リノベでできること」「費用感」をお伝えしている点は大きなポイントです。リノベ後をイメージしながら購入を検討できるため、失敗がありません。
CRAFTで中古マンションを買って、リフォームした方のインタビュー

「自分好みの空間で暮らしたい」と考え、CRAFTさんに中古マンションの購入からリフォームまでトータルでサポートしてもらいました。内見では「部屋の形状を活かして、広い寝室とバスルームを設けましょう」など、魅力的な提案をしていただけてとてもありがたかったですし、「配管も新しくするので、古くても大丈夫ですよ」「費用はこのくらいかかります」など、気になっていた部分についてもしっかり説明していただけました。リフォームでできることを確認しながら取り組めたことが、満足できるリフォームにつながったのかなと考えています。(Iさん)
インタビューの全文は、以下よりご覧いただけます。
中古マンションのリフォームに関するよくある質問
中古マンションのリフォームに関するよくある質問を紹介していきます。
Q 中古マンションのリフォームにも住宅ローンは使えますか?
物件の購入と同時にリフォームすれば、リフォーム費用もあわせた金額で住宅ローンの借り入れが可能です。そのためには物件購入時にリノベのお見積りが必要ですが、CRAFTではそのタイミングでご用意させていただきます。CRAFTが一般の不動産会社ではなく、リノベーション会社だからできることです。
Q 中古マンションはリフォームしないで住むのもアリでしょうか
物件の状態によりますが、ある程度築年数が経過している中古マンションの場合はリフォームされる方がほとんどです。
住み始めてからリフォームするとなると、仮住まいを探したり、一時的に引っ越す必要があるなど効率的に進められなくなるので、リフォームしてから住むことをおすすめします。
Q 中古マンションのリフォームで補助金は使えますか?
以下のようなリフォームを検討しているのであれば、補助金を利用できる可能性があります。
- ・断熱リフォーム(内窓の設置など)
- ・バリアフリーリフォーム(段差の解消など)
- ・省エネリフォーム(節水型トイレへの交換など)
お住まいの自治体のホームページなどでご確認ください。
<まとめ>中古マンションはリフォームで理想の空間にできる
中古マンションの問題や不満のほとんどは、リフォームで解消できます。既存のマンションの問題や不満の解消はもちろん、リフォームを前提に中古マンションを購入して理想の空間にすることも可能です。
これから物件を探す予定の方は、ワンストップリノベーションのリフォーム会社に相談するようにしましょう。
CRAFTでは、ワンストップリノベーションのサービスにて、物件の購入からリノベーションまでトータルでサポートしています。物件探しには建築・リノベーションのプロが同行し、建物の状態を丁寧にチェックしながら、
- ・耐震性
- ・実現可能なリノベーションの内容
- ・費用感
- ・期間
などをお伝えさせていただきます。
第三者としてのプロの意見をふまえながら購入するべきかどうか判断できるので、物件選びでの失敗も起きません。また、CRAFTでは自社設計・施工まで対応するので、よりスムーズに理想の住まいを形にできます。



<著者>上原 宏介
住宅関連のコンテンツ作成を得意とするライター。専門的な言葉や用語が多くわかりづらくなってしまいがちな建築・リフォーム関連の情報をわかりやすくお伝えしています。さまざまな媒体で建築・リフォーム・不動産関連のコラムを多数執筆中。