物件データ
海辺のマンションを購入し、デザインリフォームをしたTさん。クラフトに依頼するのは3回目で、今回は「オーシャンビューを楽しめる魅力的な賃貸マンション」として一新しました。和室のスペースをリビングに取り込み、キッチンをオープンにしてLDKが一体の空間に。廊下とLDK、寝室とダイニングの間をそれぞれガラスで仕切り、どこにいても海を感じながら過ごせる、大きなワンルームのような空間としています。邸内は、石目柄のタイルを貼った床や壁、木目のキッチンやリビング収納など、ベージュをベースとしたシンプルモダンなインテリアで統一。廊下の壁はR(曲線)で仕上げ、キッチンとダイニングの間の柱は円柱とすることで、リラックスできる雰囲気を演出しました。
BEFORE写真




ターゲットは「一人暮らしのリモートワーカー」
ひとり暮らしのリモートワーカーが別荘のように利用できる住まいを想定。そこで、部屋数を減らしてゆったりとしたLDKを設けました。洗面室とトイレを一体の空間とすることで、視覚的に広さを感じさせていることもポイントです。また、大きなWICを設けて十分な収納スペースを確保。表にものを出さずすっきりと過ごせるように配慮しました。思い切った空間構成とすることで、海辺のリゾートホテルのような非日感を演出しています。

TVボードの存在感
TVボードの背面にはベージュの大判タイル、その上に重ねるようにリブ加工の大判セラミックタイルを貼り、間接照明を入れて立体感を出しつつ、モダンな印象にまとめました。窓際の収納はキッチンの背面収納と同じ木目柄で揃え、連続性を感じるデザインとしています。
L・D・Kのつながり
水回りの位置変更に伴い、廊下からキッチンにかけての床を一段アップ。通気配管のため、一部を下がり天井としています。床の段差には間接照明を入れることでデザイン性を高めるとともに、奥行きを演出。また、リビングとダイニング、キッチンと、それぞれの天井に合わせてライン状の照明を入れ、ゆるやかにエリア分けしています。


開放感かつ機能的なキッチン
II型キッチンは、kitchenhouseで製作。リビング側にシンクカウンター、壁側にコンロカウンターをレイアウトしました。シンクカウンターの天板と壁面には同じ大判のセラミックタイルを貼り、統一感のあるデザインに。フルフラットタイプとし、空間を遮らず開放感を高めました。シンクカウンターにはMieleの食洗機やHANSGROHEの水栓を、背面のコンロ側にはMieleのIHクッカーやLIEBHERRのビルトイン冷凍冷蔵庫など、人気の設備を備えています。
海をより間近に感じる
和室をなくし、リビング・ダイニングとキッチンを一体とすることで、ワンルームのような伸びやかで開放的な空間に。目の前に海が広がる眺望をどこにいても楽しめるようになりました。構造上撤去できないパイプスペースを円柱のようにデザインすることで、デザインとして活かし、やわらかな印象をプラスしています。


リモートワークは海を見ながら
寝室の壁際には折り畳み式のデスクカウンターを設置し、ワークスペースに。寝室とダイニングの間を大きなFIXガラスで仕切ることで、海を眺めながら仕事ができるようにしています。サイドには可動棚も設置。コンパクトなスペースながらも開放感があり、気持ちよく過ごせます。
ホテルライクなサニタリー
洗面台とトイレは一箇所にまとめ、ホテルライクな空間に。洗面台の下部をオープンにすることで、限られた空間でもゆったりとした印象を与えています。床や壁には石目柄の大判タイルを貼り、ボウル一体型の洗面台も同系色で製作。水栓はブラックの壁付きタイプを採用し、スタイリッシュな印象に仕上げました。


視線が奥まで抜ける開放感
廊下からキッチンにかけて、床には同じ石目柄のタイルを貼り、ガラス扉で間仕切りしました。また、R(曲線)の壁とすることで、やわらかな雰囲気を演出しつつ、玄関ホール〜LDK〜バルコニーまで視線が抜けるように計画しています。
海を一望できるバルコニー
住戸は最上階で、大きなルーフバルコニー付き。全面コンクリートで無機質な印象でしたが、タイルを敷いて上質感をアップ。入居者の方がより活用しやすいスペースとなっています。


