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玄関がステキだと、帰宅やゲストを招くのがたのしみになりますね。今回は、高級感のある玄関インテリアのつくり方をご紹介。マンション・戸建ての玄関リノベーション事例をご紹介しつつ、色選びや素材の合わせ方など、デザインのポイントを具体的にお伝えします。
（作成日2023.9.23 更新日2023.12.6）
事例1＜マンション＞グレーを基調とした、柔らかなモダンインテリアに
モダンインテリアを作るには、黒と白の無彩色を使うことが基本です。でも、住宅ではコントラストが強く感じられ、冷たい印象になる心配があります。
そこでおすすめしたいのが、こちらの玄関リノベーション事例のように、「グレー」を基調とした色使いです。
グレーをベースにした玄関に、右手のイタリアン漆喰の壁や正面のドアの木目など自然のテクチャーを加えることで、柔らかな印象に仕上げています。さらに照明で質感を際立たせていることもポイントです。
柔らかさのあるモダンインテリアをイメージする方に、おすすめのアイデアです。
事例2＜マンション＞効果的なディスプレイで生活感のないモダンインテリア
モダンな玄関インテリアにするには、アートポスターやオブジェを効果的にディスプレイして、生活感のないギャラリーのような空間を作る方法もおすすめです。
こちらの事例では、玄関正面にディスプレイスペースを設けました。壁の一部を凹ませてグレーのアクセントクロスを貼り、ピクチャーレールを設置。白やグレーなどシンプルな色味を基調とした空間だからこそ、アートや植物のディスプレイが映えるスポットになっています。
ディスプレイには、現代的なモチーフのアートポスターや透明感のあるガラスの花器、アイアンのオブジェなどを選ぶと、モダンインテリアにふさわしい統一感が生まれます。
事例3＜マンション＞ホワイトで統一したミニマルモダンなインテリア
モダンインテリアでは、空間に使う色数を最小限に絞ることが基本です。最もシンプルな方法は、白一色をベースにすることです。
こちらの事例では、マンションの玄関を白だけでまとめ、ミニマルなモダンなインテリアにリノベーションしました。
余分な装飾や生活感がないことで、かえってインパクトが生まれています。白一色ではありますが、床やシューズボックスは鏡面仕上げ、壁はマットな素材、と質感を変えたことで空間に変化が生まれました。さらに、壁をほんのり照らす間接照明の光が、無機質な空間に柔らかさを演出しています。
事例4＜マンション＞シャンデリアが主役のラグジュアリーモダン
今お住まいのマンションをリノベーションする際は、お気に入りの家具や照明からインスピレーションを得て、モダンな玄関インテリアにする方法もあります。
こちらの事例では、もとの住まいでダイニング照明として使っていたNEMOのシャンデリアを、玄関に移設。ゴールドの直線的なデザインが印象的なシャンデリアは、それだけでモダンなインテリアの主役になります。照明が映えるように天井を折り上げ、空間のバランスにも配慮。
モダンインテリアらしい直線を使ったシンプルな空間構成ですが、ラグジュアリーな照明に合わせて、高級感のあるイタリア産のタイルや、コテムラのある塗り壁を採用し表情を感じさせる空間に。
事例5＜マンション＞素材の表情が際立つクラシカルモダン
シンプルで飾り気のないモダンインテリアは、他のインテリアスタイルとも相性がよく、伝統的なデザイン要素を加えたアレンジも楽しめます。
こちらのマンションでは、玄関を「クラシカルモダン」なインテリアにリノベーションしました。ヨーロッパの街角のようなアンティーク煉瓦の壁や、クラシックなシャンデリアが、華やかで高級感のある玄関を演出しています。
クラシカルモダンは、現代的なモダンインテリアに装飾性の高いクラシックな家具や素材を組み合わせるスタイルです。一見、相反するスタイルですが、組み合わせることでそれぞれの魅力が際立ちます。
シンプルモダンなインテリアが物足りない場合や、古さを感じさずに伝統的な要素を取り入れたいケースにおすすめです。
事例6＜マンション＞大谷石があたたかなモダンインテリア
モダンインテリアはシンプルだからこそ、素材選びが重要です。金属や金属やガラスなど光沢ある素材を使うのはもちろん王道ですが、あえて木や石といった重厚な素材を合わせるのもおすすめ。モダンな空間に、ちょっと違った味わいや趣が生まれます。
こちらの玄関は、直線だけを使ったモダンなデザインですが、床や家具は濃い色味のウォールナット、正面の壁には、高級感のある大谷石が使われています。そこに、アルミでできた小さなペンダントライトを合わせました。大谷石の柔らかい石肌に、人工的な影がうつり、より印象的な空間となります。
事例7＜マンション＞ガラスを効果的に使ったモダンインテリア
ガラスや金属など人工的な素材を用いる、ベーシックなモダンインテリアのつくり方の参考になるのが、こちらの事例です。
リビングとの壁を取り払い、ガラスで間仕切りした開放的な玄関ホールです。玄関からリビングの先まで見通せる伸びやかな空間。ガラス扉は黒い金属でフレーミングし、モダンな印象を高めています。さらに、撤去できない配管にはオークの突き板を貼り、空間を引き締めるアクセントに。
黒をアクセントカラーにし、無機質なガラスや金属を用いることで、スタイリッシュな空間に仕上げることができます。
事例8＜マンション＞ブリリアントな素材で高級感のあるモダンインテリア
金属やガラス、鏡面仕上げの大理石など、光沢のある硬質な素材選びは、モダンインテリアに高級感をもたらしてくれます。
こちらの事例では、玄関土間やベンチに光沢のある御影石を使用し、リビングとの間仕切りには大きなガラスドア、メタルの取手を採用しています。天井の照明を反射するツヤ感が、高級感あふれる上質な空気をつくり出しています。
さらに、こちらの玄関では正面の壁には明るい割肌の石を貼っています。質感の異なる石をあえて合わせることでも、互いの特徴が際立ち、より上質な空間とすることができます。
事例9＜戸建て＞白いタイルと木の天井で北欧モダンなインテリア
スタイリッシュな中にも温かみのある「北欧モダン」な玄関にしたい場合は、こちらの事例を参考にしてみましょう。
白い壁や天井に、白木に近い明るい木の素材を合わせるのが北欧モダンの基本的なスタイル。中庭を囲む戸建て住宅をリノベーションしたこちらの事例では、土間からホール、中庭にかけて同じ白の大判タイルを貼り、明るい広がりを演出しています。
天井は明るい木目の木を貼り、居心地のいい暖かさをもたらしました。浮かぶように設置されたシューズボックスは、下から間接照明で照らして浮遊感を強調したデザインです。
長い冬を居心地良く過ごすための知恵が詰まった、北欧モダンインテリアも素敵ですね。
事例10＜戸建て>個性的な木の質感で、堂々たる和モダン
和風の要素を取り入れた「和モダン」なインテリアも人気です。
こちらの邸宅は、吉村順三氏が手掛けた邸宅。和風の意匠と近代建築のモダンなデザインを融合させたことで知られ、そのモダンなインテリアをうまく引き継いでリノベーションした事例です。
玄関は、階段室と一体にしてスペースを広げ、土間からホールまで同じタイルを貼って広がりを持たせています。
天井はレッドシダーを板張り、正面にある収納は、天井に負けない存在感のある木を使ってTime&Styleにオーダー。重厚感を演出しています。奥に見える和風の扉は、クロークへ続く引き戸です。和風の要素もポイントに残し、和と洋が程よくミックスするモダンインテリアな玄関ホールが実現しました。
〈まとめ〉色や素材選びのポイントを知って、モダンな玄関インテリアにリノベーションを
モダンな玄関インテリアを作るポイントをご紹介してきました。シンプルで直線的なデザインをベースにしつつ、色や素材選びの違いで、さまざまなバリエーションが生まれます。
このようなモダンな玄関インテリアにリノベーションするには、デザインのポイントももちろん大切ですが、生活感が出ないように収納や広さを確保することも大切です。
〈CRAFT〉では、マンションや戸建てのフルリノベーションとあわせて、お好みのモダンな玄関インテリアづくりをお手伝いします。ぜひお気軽にお問合せください。
＜著者＞CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。
