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「デザインリノベーション」は、設備や内装をただ新しくするだけでなく、デザイン性にもこだわります。ライフスタイルに合わせて間取りを変え、オーダーキッチンや造作家具を取り入れるなど、新築と同じように自由度の高い家づくりができることから、近年注目を集めています。
そこで、デザインリノベーションのメリットデメリット、東京でデザインリノベーション会社を探すポイントをご紹介します。
デザインリノベーションが注目されているのはなぜ?
デザインリノベーションが注目を集めているのは、主に次の3つの理由があるからです。
理由1.センスのよい住まいにできるから
一般的なリフォームは、古くなった設備や内装を新しくする「原状回復」が中心です。一方、デザイナーが関わるデザインリノベーションでは、機能性が向上するだけでなく、上質な素材を使ったデザイン性の高い住まいづくりができます。
プロの提案を踏まえ、センスのよい住まいにできることが、注目を集める大きな理由です。
理由2.きめ細かな要望に対応できるから
オーナーの要望にきめ細かく対応できるのも、デザインリノベーションの魅力です。
「インテリアに合う家具を造作したい」「CUCINAやkitchenhouseなどのオーダーキッチンを入れたい」といった要望にも、デザイナーが寄り添って提案するため、一般的なリフォームに比べて細部にまでこだわったリフォームが実現します。
理由3.暮らしやすい住まいになるから
デザインリノベーションのこだわりは、見た目のデザインだけではありません。「玄関からパントリーを通ってキッチンに入れる」「洗面室すぐ隣のファミリークローゼットに洗濯物を収納できる」など、生活動線の改善にも力を注ぎます。
デザインだけでなく、暮らしやすさが向上することで、リフォームの満足度が上がります。
デザインリノベーションのメリットとデメリット
デザインリノベーションには、メリットだけでなくデメリットもあります。ただし、デメリットと言っても、あらかじめ知っていれば問題ないことばかり。安心して判断できるよう、メリットデメリットについても見ておきましょう。
デザインリノベーションのメリット
それぞれの中古物件には、築年数の古さ・面積の狭さ・構造による間取りの制限など、何かしら課題があるものです。しかしデザインリノベーションなら、デザインの工夫によりそうした物件のマイナスポイントをカバーできます。
既存住宅や新築分譲マンションでは選べないような、オリジナリティの高い空間にできることが、大きなメリットです。
デザインリノベーションのデメリット
デメリットは、コストに関する点です。デザインリノベーションはデザインの自由度が高いために、より高いグレードを求めて、床や壁の素材、キッチンなどの設備にこだわりすぎてしまうケースがあります。
コストが上がりすぎないよう、こだわるポイントを絞り、資金計画に沿ったリフォームを進めましょう。
デザインリノベーションがおすすめな方
機能性だけでなく、デザインや間取り、生活動線にもこだわったデザインリノベーションは、次のような方におすすめです。
新たに物件を取得する場合におすすめな方
・間取りや内装が好みではない中古物件を取得する方
・新築では、ライフスタイルに合った物件が見つからない方
・希望のエリアで、新築より費用を抑えて住まいを購入したい方
新たに物件を取得する方で、新築では納得する住まいに出会えない方にも、デザインリノベーションはおすすめです。「立地は良くても、間取りや内装が好みではない」「新築の間取りでは住みにくい」といった場合、物件購入と同時にデザインリノベーションを行い、希望の住まいを手に入れることができます。
今住んでいる住まいを、リフォームする場合におすすめな方
・設備や内装を更新するだけでなく、デザイン性にもこだわりたい方
・既存の住まいの使いにくさを改善したい方
もともと住んでいる家をリフォームする際、一般的なリフォームでは物足りない方に、デザインリノベーションがおすすめです。
古くなったキッチンやお風呂を入れ替えるだけでなく、現在のライフスタイルに合う間取りに変えたり、こだわりのオーダーキッチンを採用したりできるデザインリノベーションなら、より満足度の高いリフォームができるでしょう。
デザインリノベーション会社の探し方
納得できるデザインリノベーションを行うためには、それを得意とするリフォーム会社を探しましょう。
そのためには、リフォーム会社それぞれの特徴を知ることが大切です。リフォーム会社には、主に次の4つの種類があります。
〈1〉大手ハウスメーカー系のリフォーム会社
〈2〉リフォーム専門会社(CRAFT)
〈3〉工務店系のリフォーム会社
〈4〉設計事務所系のリフォーム会社
それぞれのリフォーム会社の特徴は、次の通りです。
〈1〉大手ハウスメーカー系のリフォーム会社
三井不動産の「三井のリフォーム」や住友不動産の「新築そっくりさん」など、大手ハウスメーカーが全国展開しているリフォーム会社です。知名度が高く安心感があり、アフターサービスの保証が手厚いことでも知られます。
ただし、業務の中心は新築で、リフォームの設計や工事は外部に任せているケースもあり、こだわりに細やかに対応しづらいといったデメリットもあります。
〈2〉リフォーム専門会社(CRAFT)
リフォームを専門に請け負う、独立したリフォーム会社です。設計施工を一貫して請け負うため、デザイン性と機能性にこだわったデザインリノベーションを得意としています。モダンテイスト、ヨーロピアン、ラグジュアリーなど、好みの施工事例を持つ会社を探してみましょう。
中には物件探しから対応している会社があり、CRAFTもそのひとつです。その場合は、内見にデザイナーが同行し希望のリフォームが可能か判断してくれるため、リフォームに適した物件探しが可能です。
〈3〉工務店系のリフォーム会社
工務店がリフォームを行っているケースです。大手ハウスメーカーから設計事務所などの施工を請け負うなど、さまざまな物件を担当しているため、施工技術の信頼性が高いのがメリット。一方で、自社でリフォームプランの作成を行わないことが一般的で、デザイン性の高い提案は難しいことがデメリットです。
〈4〉設計事務所系のリフォーム会社
設計事務所が他の会社と大きく異なるのは、やはりデザイン性の高さやオリジナリティのある提案力です。建築雑誌で見かけるような個性的なプランを期待できるでしょう。ただし、新築とリフォームは異なるため、リフォームに慣れた会社を選ぶことがポイント。また、施工は別会社が行うため、会社によっては設計料が割高になりがちです。
CRAFTの事例をご紹介
ここからは、CRAFTで手がけた「デザインリフォーム」の事例をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
〈マンション〉オーダーキッチンが似合うモダンインテリアに一新
所在地:東京都
リフォーム面積:150㎡
費用:-万円
東京都内のメゾネット式マンションを、モダンテイストにデザインリノベーションしました。独立キッチンをオープンにするため、防火区画を変更。吹き抜けつながる開放的なダイニングが実現しました。
高さ5mの吹き抜けには、FLOSの「AIM」というペンダントを採用。現場で微調整し、最も映えバランスで設置しました。
また、キッチンは、〈kitchenhouse〉でオーダーメイド。鉄釉陶器のような質感が、グレイッシュカラーでまとめたインテリアを引き締めています。
〈マンション〉デザイン性はもちろん、生活動線も大切にしたタワーマンション
所在地:東京都 渋谷区
リフォーム面積:120㎡
費用:5500万円
もともと居住していたタワーマンションの別住戸を購入し、デザインリノベーションした事例です。
こちらで採用したのも〈kitchenhouse〉のオーダーキッチン。リビング側の扉に個性的な木目を選び、インテリアのアクセントにしています。キッチンの奥にあるパントリーを経由して玄関までつながる生活動線は、家事をよりスムーズに。
さらに、リフォームを機に電磁波対策やセントラル浄水器も導入。オーナーのご不安を取り除き、安心して住めるよう性能アップにも取り組んでいます。
〈戸建て〉既存部分と調和したデザインリノベーションで、ホテルライクな別荘
所在地:神奈川県 逗子市
リフォーム面積:-㎡
費用:2320万円
逗子にある戸建てを購入、別荘としてデザインリノベーションしました。
エリアごとに素材を使い分けて、部屋に合った雰囲気を演出しています。リビングでは、趣のある大谷石を選択。大きな窓から見える豊かな緑に溶け込み、リラクシングな空間に仕上げています。
床のフローリングは、既存のまま。デザインリノベーションでは「住まいのよい部分を活かす」ことで、コストバランスを図ります。
〈戸建て〉中庭の光と無垢材で、温かみのある住まいに
所在地:東京都 世田谷区
リフォーム面積:123㎡
費用:-万円
ご実家の戸建てを、デザインリノベーションした事例です。
自然光がたっぷり入る大きな中庭を生かし、木を多用したリラクシングな空間を目指しました。
リビングダイニングは、床にも天井にもオークを使用し、あたたかさを強調。手前の黒い柱は、既存のスチールの円柱を塗装しています。サッシやテレビボードの一部にも黒いスチールを用いて、統一感を出しました。さらに、ダイニングの壁にはダークグレーのタイルを貼り、木の空間をクールに引き締めています。
さまざまな素材感が調和する、心地よく過ごせる空間にデザインリノベーションしました。
デザインリノベーションでよくある質問
デザインリノベーションは、従来のリフォームとの違いが分かりにくいかもしれません。そこで、よくある質問についてまとめました。
Qハウスメーカーの戸建てでも、デザインリノベーションできますか?
→A できます。
独自工法で建てられるハウスメーカーの戸建ては、「新築した会社以外ではリフォームできない」と思われることがあります。しかしCRAFTでは各ハウスメーカーの構造を理解しているため、大胆なデザインリノベーションが可能です。
また、ある程度規格化された資材を使って工場生産されるハウスメーカーの住まいは、品質が安定しているため、「リフォームにぴったりの建物」だと言えるでしょう。
Qデザインリノベーションのデザイン料はどのくらいですか?
→A 基本的にリフォーム会社は総工事費の5~15%です。
デザインリノベーションでは、新築と同じように「設計料」が発生します。
自社で設計施工をするリフォーム会社は、設計料と工事の施工費で収益を得るため、比較的デザイン料の割合が低めです。
Qデザインリノベーションでは家具もオリジナルでつくってもらえますか?
→A もちろんです。空間のデザインに合わせてご提案いたします。
家具ブランドのオーダーや、造作家具も可能です。
家具もトータルコーディネートすると、デザインリノベーションの完成度はさらに高くなります。設計担当にお気軽にご相談ください。
もっとたくさんのデザインリノベーション事例を見たい方は、「デザインリフォーム・デザインリノベーション事例写真」からご覧ください。
〈まとめ〉デザインリノベーションで、機能性もデザイン性もこだわった住まいを実現
古くなった設備や内装を更新するのではなく、デザインや素材にもこだわったリフォームで、住まいにワンランク上の価値を見出すのがデザインリノベーションの魅力。デザイン性はもちろん、住み心地や性能にもこだわって、暮らしやすい住まいを手に入れましょう。
デザインリノベーションを得意とするのは、CRAFTのようなデザインリノベーション専門会社です。また、これから東京都内の中古マンション、中古戸建てを買ってデザインリノベーションする方も、ワンストップでサポートするCRAFTにぜひお気軽にご相談ください。
<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。