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マンションや戸建てのリフォームを検討しているものの、「築年数が古いけれど大丈夫?」「かなりボロボロだけど本当にキレイになるの?」など、気になっている方は多いかもしれません。
実際にどれほど変わるのかを確認するには、フルリフォーム・フルリノベーション施工事例を見てみるのがいちばん。CRAFTのビフォーアフター事例をご紹介します。
(作成日2023.2.22 更新日2024.1.19)
マンションリノベーションのビフォーアフター事例10選
まず初めに、リノベーションで驚くほど変わったマンションのビフォーアフター事例から紹介していきます。
<事例1>眺望を楽しむリビング(築10年/神奈川県/マンション)
高層階のマンション。リビングの壁一面のハイサッシから海やビル群の景色が広がる眺望が魅力ですが、内装はお好みのデザインではありませんでした。そこで、「小さなお子さまとの時間を大切にできる住まい」をテーマにリフォームすることに。
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独立タイプだったキッチンをII型の対面タイプに変更し、いつもお子さまを見守れるように。さらに廊下の一部を取り込んだことで、広々としたLDKが生まれました。フローリングはグレーに塗装したオーク材をフレンチヘリンボーン張りにしたことで、緩やかな弧を描く空間の奥行きを強調しています。
<事例2>上品でリュクスな住まい(築13年/港区/タワーマンション)
都心を見晴らすマンション。広さと部屋数は十分でしたが、デッドスペースのある間取りや収納不足が気になっていました。そこで、別荘のようなぬくもりとホテルのようなリュクスな雰囲気を併せ持つ、住みやすい空間にリフォームすることに。
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隣接していた洋室を取り込み、デッドスペースのない広々としたLDKに。奥まっていたキッチンはリビング側に移動し、LDKのどこにいても東京タワーを望むことができるようになりました。
折り上げ天井には間接照明を入れ、オークのあたたかな木目を強調。柱には割肌の石を貼り、インテリアのアクセントに。木と石に囲まれた、上品で贅沢な空間です。
<事例3>エレガントでクラシカル(築33年/新宿区/マンション)
立地がよく広さは十分だったものの、部屋数や収納が不足していたマンション。くさび型の特殊な形状から、キッチンから個室までの距離が遠いという問題もありました。インテリアもお好みではなかったため、クラシカルでありながらモダンな空気も感じられる住まいにリフォームすることに。
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ラフに塗装したレンガの壁が印象的なリビングは、ゆったりとくつろげるシックで落ち着いた雰囲気。床は上質なカーペット張りから、ナラ材のヘリンボーン張りへと切り替わり、明るくカジュアルな雰囲気のダイニングに繋がっていきます。正面にダークブルーのクロスを貼り、空間が切り替わるアイポイントとしました。
<事例4>上質でシンプルなリビング(築30年/港区/タワーマンション)
カーペットの張り替えを機に、収納不足やスペースの狭さといった、日々感じる小さな不満や使いづらさを解消するためにフルリフォームすることに。インテリアはホワイトを基調とした明るくシンプルな空間をご希望でした。
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独立タイプだったキッチンをペニンシュラ型へ変更して、開放的なLDKに。床・天井・壁を白で統一し、アクセントとなるようキッチン前の壁をタイル貼りにしました。配線が隠せるオリジナルのTVボードは、キッチンの収納扉に合わせた鏡面仕上げです。お持ちのソファや新たに購入した家具が調和する、生活感のないシンプルモダンな空間に生まれ変わりました。
<事例5>ヴィンテージを心地よく(築29年/港区/ヴィンテージマンション)
都心でありながら、豊かな緑に囲まれたヴィンテージマンション。お子さまの入学時期に合わせて賃貸物件を探していたところ、こちらのマンションを一目で気に入りご購入することに。当初は部分リフォームをお考えでしたが、「この家で暮らし続けたい」という思いから、フルリフォームすることになりました。
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ゆったりとしたリビングは、窓から切り取る風景が映えるようシンプルなデザインに。ご愛用の家具に合わせ、ウォールナットの木目やグレートーンで品よくまとめました。折り上げ天井の木枠は撤去して、モダンなイメージに。間接照明を設けて空間の立体感を強調しています。
<事例6>シンプルモダンに和の趣をプラス(築23年/新宿区/マンション)
南向きの角部屋のマンションを、リフォーム前提にご購入。和の趣を取り入れた、明るい和モダンの住まいへと生まれ変わらせることに。南の窓やバルコニーから入る光を、ほかの部屋まで届けることも課題でした。
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独立キッチンの壁を撤去して、II型(セパレート)の対面タイプに変更。さらにリビング・ダイニングに隣接していた和室を取り込んだことで、広々としたLDKに。シンク側の移動できないパイプスペースは柱状に囲ってタイルを貼り、デザインのアクセントとしました。壁の一部をR(アール)とした寝室には、室内窓の障子越しに柔らかな光が届きます。
<事例7>回遊できるキッチン(築14年/大田区/マンション)
お子さまの独立後に購入したマンションを、ご夫婦二人暮らしにフィットするよう3LDKからゆったりとした1LDKにリフォームしました。キッチンのキャビネットを隣接するリビングのカウンター収納と連続させ、伸びやかな奥行きを強調。吊戸棚の面材は、壁のタイルと色を合わせながら、アクセントとなるように光沢のある素材をセレクトしました。
<事例8>ウォークスルーの寝室(築13年/港区/タワーマンション)
お住まいのタワーマンションをリフォームしました。ご夫婦二人暮らしには部屋数が多かったため、3LDKの間取りをゆとりある2LDKへ変更することに。デザインコンセプトは「ナチュラルモダン」です。
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部屋数を減らした分、空間ごとに収納を充実させました。寝室の奥に設けたWTC(ウォークスルークローゼット)は洗面室へも抜けることができ、朝の準備を効率的に。寝室側にはバッグを飾りながら収納できる、ガラスのショーケースを設置しました。内部に設けた照明が、コレクションを美しく照らし出します。
<事例9>タイルが美しいサニタリー(築43年/港区/タワーマンション)
お住まいのヴィンテージマンションをリフォームして老朽化した設備を一新することに。浴室に関しては狭さが気になっていました。建物の構造上、浴室の幅を広げることが難しかったのですが、バスタブを縦方向に設置することでサイズアップに成功。メゾネットマンションの地下にあり水漏れリスクが少ないため、在来工法によりモザイクタイルを貼った美しい浴室に仕上げることができました。
<事例10>廊下をギャラリーに(築13年/東京都/マンション)
玄関の傍らに設けたのは、室内窓で間仕切りしたギャラリースペース。正面のリビングへと続く廊下もお持ちの絵を飾れるように3メートルの奥行きを設け、天井にピクチャーレールを埋め込みました。絵画を照らすスポットライトとして、角度調整ができるダウンライトを壁に寄せて設置。モノトーンでまとめた空間が、作品の個性を引き立てます。
戸建てリノベーションのビフォーアフター事例10選
次に、リノベーションで驚くほど変わった戸建てのビフォーアフター事例を紹介していきます。
<事例1>どこにいてもテラスの景色を望める大空間のLDK(築28年/千葉県/戸建て)
現在はマンションにお住まいの施主さま。空き家になってしまっている築28年のご実家をセカウンドハウスとして活用したいということで、CRAFTにデザインリフォームをご依頼いただきました。
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物件は大手ハウスメーカーの軽量鉄骨造の住宅で、構造上撤去できない壁があったため、既存の壁を活かしつつプランニングしました。1階にあったLDKと3つの和室は、
・LDKと北側にあった和室をリビングに
・中央にあった和室をダイニングに
・南側の和室をキッチンに
といった形でそれぞれ変更し、大空間のLDKを実現しています。
<事例2>まるで新築な白基調のラグジュアリーな外壁(築18年/目黒区/戸建て)
住宅密集地に建つ築18年の戸建て。1階にあるリビングの日当たりが悪く、外壁の痛みや汚れが目立ち始めていたこともあり、リノベーションすることに。ブラウンの外壁を白を基調としたものに変更し、新しさとラグジュアリー感を演出。1階と2階の窓をそれぞれ拡張しつつ、新たに小窓を設けたことで、室内の採光性が高まりました。また、バルコニーの壁をルーバーに交換し、プライバシーを確保しつつ、眺望も楽しめるようにしています。
<事例3>一体感の感じられるリビングとDK(築32年/世田谷区/戸建て)
長らく二世帯住宅として活用してきた193㎡の大きな住宅。ただ、1階部分を使わない状態が続いていた上にお子さまの独立で2階部分にも使わない部屋が出てきてしまったため、1階を賃貸物件として貸し出す「賃貸併用住宅」にしつつ、2階部分を居住スペースとしてリノベーションすることに。
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1階部分は将来的にお子さまの住まいとすることを想定しつつ、2LDKのファミリー向けの物件に。住宅として使用する2階は、北側に独立して配置されていたキッチンを日当たりのいい南側に移動してオープンに。また、正面の窓を大きく開口したことで、自然光をたっぷりと取り込めるようになり、外の景色を楽しみながら調理できるようにもなりました。
<事例4>音楽から運動まで楽しめる大人の秘密基地(築40年/目黒区/戸建て)
お父さまが建てたRC造の戸建て住宅。185㎡と広くて立派な住宅ですが、RC造という性質上、冬の寒さが厳しく、細かく分けられた独特の間取りが窮屈に感じられていたということもあり、CRAFTでリノベーションさせていただくことになりました。
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今回のリノベーションでは、2〜3階をご夫妻とお母さまの生活スペースに。1階は、多趣味なご主人さまが楽しめるよう、まるごとプレイルームにリノベーションしました。また、断熱材やペアガラスを入れるなど、寒さ対策も徹底し、快適に過ごせるようにしています。
<事例5>非日常を味わえる高台の別荘(築30年/逗子市/戸建て)
日本を代表する高級別荘地の一つである逗子の披露山にある戸建てを購入した施主さま。広い玄関スペースはたくさんのゲストが訪れる別荘にぴったりではあるものの、デザインの古さや劣化が気になっていました。そこで、重厚感の感じられるデザインからホテルライクで上質なデザインに変更。ローズウッドで造作したベンチやディスプレイスペースは、見た目だけでなく使い勝手も向上させています。また、空間にリズムをプラスするためにあえて設けた床の段差も、今回のリフォームにおけるポイントの一つです。
<事例6>家族が集まる20畳の大きなリビング(築30年/新宿区/戸建て)
ご両親から相続した自社ビルの6階と7階の2フロアを住まいとして使用していた施主さま。より生活しやすい空間にするために、CRAFTにデザインリフォームをご依頼いただきました。
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ゲストを招くことも多いということもあり、リビングはもともとあった和室を取り込んで20畳の大空間に。家族が集まる場所であるキッチンとダイニングも、リビングと同じ広さを確保しています。独立して配置され、閉鎖的な空間になっていたキッチンは、アイランドタイプのフラットなキッチンに変更。オープンにしたことでダイニングとのつながりが感じられるレイアウトになりました。新しいキッチンは、奥さまの希望を取り入れて、木目の美しいCUCINAのキッチンを導入しています。
<事例7>木のぬくもりに包まれるリビング(築31年/世田谷区/戸建て)
ご実家への住み替えを検討していた施主さま。中央に位置する中庭が印象的な住宅だったため、この大きな中庭を活かしたプランでリノベーションを行いました。
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中庭にはプールとして活用できる水盤を設け、リゾート地のホテルのような印象に。ダイニングに設けられていた腰壁を大きなFIX窓に変えることで、邸内と中庭がシームレスにつながっているように感じられます。リビングとダイニングの天井と床にはオーク材を採用し、木に包まれるような感覚を受ける空間に。中庭に面していることで適度に開放感も感じられるため、窮屈な印象は受けません。
<事例8>ダイニングとのつながりの感じられるダークグレーのタイルが印象的なキッチン(築31年/世田谷区/戸建て)
これまでダイニングとのつながりが感じられず、少し閉鎖的な空間になってしまっていたキッチン。
CUCINAのL字型のフルフラットキッチンを採用し、ダイニングと同じダークグレーのタイルを壁に用いることでつながりの感じられる空間にしました。パントリーは冷蔵庫の裏に壁を隔てて設けられているため、雑多な印象を受けることもありません。
<事例9>海を望むセカンドハウス(築28年/鎌倉市/戸建て)
鎌倉市にある海沿いの住宅を購入した施主さま。住まいとしてではなく別荘として購入したということもあり、「海を望む夏の別荘」をコンセプトにリノベーションすることになりました。
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コンセプトである「海を望む夏の別荘」を実現するためには2階のLDKの拡張が必須となっていたため、船底天井をダイニングの手前まで拡張することで実現しました。拡張によって新たに露出した梁が見えてしまうと印象が変わり、空間が分断されてしまう可能性があったため、オークのパネルを張って天井部分のつながりも演出しています。
<事例10>家族がつながる二世帯住宅(築16年/江東区/戸建て)
住宅兼事務所として使われていた中古の戸建てを購入した施主さま。お母さまと同居するにあたり、二世帯住宅としてデザインリフォームすることに。室内は179㎡あって広々としているものの、採光性の悪さやプライバシーを確保しづらいなどの問題がありました。
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そこで、共用のスペースとなるLDKを2階に移動し、バルコニーを設置。バルコニーとLDKの間に大きな一枚ガラスの窓を設けたことで、薄暗さを解消しつつ、空気も循環させられるようになりました。また、バルコニーは全体をウッドフェンスで囲い、ほどよく視線をさえぎっているため、まわりの視線を気にすることなく生活できるようになっています。
〈まとめ〉中古の物件もフルリフォームで新築同様に
CRAFTでサポートさせていただいたリフォーム・リノベーションのビフォーアフター事例を、マンションの事例と戸建ての事例に分けてたっぷりと紹介してきました。
使いづらい間取りや築年数が古いマンション・戸建てであっても、フルリフォームで一新することができます。構造によっては壁の撤去や、水回りの大幅な移動が難しいケースもありますが、プランニングの工夫により制約を感じさせないような間取りにすることも可能です。
リフォーム・リノベーションで、新築同様に生まれ変わる住宅のビフォーアフターを実現してみませんか?CRAFTではご希望に合わせた間取りとデザインをご提案しています。お住まいのマンションや戸建てをリフォームする方はもちろん、これから物件を購入してリフォームする方も、ぜひお気軽にご相談ください。
<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。