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住まいを新築以上にグレードアップできるフルリフォーム(リノベーション)。今回はCRAFTのマンション・戸建てのフルリノベーション(フルリフォーム)の事例を紹介します。
(作成日2024.2.13 更新日2024.9.17)
フルリフォーム(リノベーション)とは
フルリフォーム(リノベーション)とは、躯体以外のすべてを解体し、間取りやデザインをイチからつくること。全面リフォーム・まるごとリフォーム・大規模リフォームと言われることもあります。間取りやデザイン変更に加えて、設備や配管の一新、断熱工事が可能。戸建ての場合はさらに、外観・外構・防水工事・耐震工事を行い、内側から外側まで新築のように一新することができます。さらに「建て替えに比べて費用を抑えられる」といった経済的なメリットも、多くの方に選ばれる理由のひとつです。
事例1. ライトトーンの上質な空間
フルリフォーム(リノベーション)したマンションの事例15選
港区の築14年・132㎡のマンションをフルリフォームした事例です。
廊下をなくし、水回りを一箇所にまとめることで大空間のリビング・ダイニングを設けています。床は挽板フローリング、壁はグレーの珪藻土で仕上げ、上品でくつろいだ雰囲気に。
玄関とLDKの間には、読書を楽しめる小上がりを設け、ご夫婦で趣味を愉しむスペースとしています。
事例2. 無垢なホワイトインテリア
港区の築12年・140㎡のマンションを購入し、フルリフォームした事例です。
「無機質な空間にしたい」というご要望を受け、住宅内の色味を白で統一。ただ、白に統一するだけだと味気ないので、部分的に光、影、壁が重なる箇所を意図的に設け、無機質ながらも表情の感じられる住宅に仕上げました。
廊下の一部を取り込んだことで広くなったリビングは、ホテルライクな無機質な空間ながら、陰影やテレビの横に設けられた暖炉によってどこか暖かさも感じられるようになっています。
事例3. シンプルモダンの美しい家
港区の築13年・150㎡のマンションをフルリフォームした事例です。
よりゆったり過ごせる住宅にするために、もともと3LDKだった間取りを2LDKに変更。部屋を取り込んだことでリビングに面する窓が増え、キッチンまで光が届く明るい空間に生まれ変わりました。
さらに廊下を極力なくし、住宅全体を回遊できるような導線を導入。ヘリンボーンの床や大判タイルの壁といったデザイン性とともに、暮らしやすさも向上しています。
事例4. ミラノの邸宅のように
港区の築7年・119㎡のマンションを中古で買ってフルリフォームした事例です。
大理石や御影石、アンティーク煉瓦、タモの突板などを異なる素材を贅沢に用い、ハイクラスな空間に。
グレイッシュカラーでまとめて統一感を演出しつつも、まるでミラノの邸宅のようなこだわりの詰まった空間になっています。
事例5. 多様な木が交わる上質な住まい
渋谷区にある築22年・120㎡のマンション購入し、フルリフォームした事例です。
リビングサイドにあった必要ない小上がりを取り込みつつ、窮屈に感じていた独立キッチンをオープンにしてLDKを拡大しました。
インテリアは明るくナチュラルなテイストがお好みだったことから、ナラのリブパネルを中心に、質感の異なる木を使用しています。シャープなシルエットを意識し、ナチュラルかつ洗練さのある空間に仕上げたこともポイント。
電磁波対策やインナーサッシの導入、セントラル浄水器の採用など、住宅性能も大幅に向上しています。
事例6. ワンルームのようなセカンドハウス
こちらは、神奈川県の逗子にある築41年・87㎡のマンションをセカンドハウスとしてフルリフォームした事例です。
廊下や寝室などはあえて仕切らず、大きなワンルームのような開放感のある空間に。間仕切りをなくしたことで、家のどこにいてもオーシャンビューが楽しめるようになりました。
ブラックやグレー、モールテックスなどモノクロームでまとめた高級ホテルのような住まいには、長期間不在にしても問題ないよう、24時間の換気システムと天井埋込み型の空気清浄機も導入しています。
事例7. 自然素材のマテリアル
こちらは、築12年、85㎡のマンションをフルリフォームした事例です。
リビングサイドの壁に割肌の石を採用したり、玄関やキッチンの壁に自然素材のジョリパットを左官仕上げで取り入れるなど、自然素材をふんだんに使用。お気に入りの家具がマッチする表情豊かな空間にデザインリフォームしました。
また、スマートシステムを導入し、照明やブラインドのスイッチをスマートスピーカーで操作できるようにしたこともポイントです。
事例8. モダンな高級賃貸マンションに
港区にある築28年・263㎡のマンションをフルリフォームした事例です。
メゾネットタイプの物件を、ファミリー向けと単身・DINKS向けの高級賃貸マンションにフルリノベーションしました。
富裕層や外国籍の方をターゲットにしたファミリー物件の方は、グレーや濃いめの木材を中心に構成してシックで落ち着いた空間に仕上げています。
ユーティリティスペースを移動してLDKを広げつつ、独立キッチンをオープンに。既存の勾配天井はそのまま活かし、開放感あふれる明るい空間としました。
事例9. 海辺のセカンドハウス
千葉県浦安市にある築4年・171㎡のマンションをフルリフォームした事例です。
平日は都心で働くオーナーご夫婦が、週末は何もかも忘れてゆっくり過ごすための住居として中古マンションを購入し、フルリノベーションしました。
玄関とLDKの間の間仕切りをガラスドアとFIXガラスに変更し、LDKの先に広がるオーシャンビューを玄関からも楽しめるように。
玄関を開けた瞬間の抜けるような開放感は、平日の都心での忙しない日々を忘れさせてくれます。
完全に独立した小宇宙のような和室やモダンな囲炉裏部屋、海とつながっているような感覚を覚えるバスルームなど、週末が楽しみなるような住まいに生まれ変わりました。
事例10. クラシカルモダンなタワーマンション
こちらは、神奈川にある築10年・110㎡のタワーマンションを購入し、フルリフォームした事例です。
いずれは住み替える予定とのことでしたので、大きな間取りの変更は控え、既存の間取りを活かしながらプランニングしました。
もともと独立していたキッチンをオープンキッチンにし、タワーマンションならではの景観をキッチンからも楽しめるように。
ヘリンボーンの床でクラシカルモダンな雰囲気に仕上げています。
事例11. 景色を享受するタワーマンション
新宿にある築14年・175㎡のタワーマンションを購入し、フルリフォームした事例です。
こちらも将来的に住み替える予定があったため、ご夫婦と2人のお子さま、そして2匹の愛犬が快適に過ごせる住まいを意識しつつ、売却に有利な上質な空間にリノベーションしました。
タワーマンションならではの景観の良さを活かしきれていない間取りだったため、寝室を取り込んでキッチンを大きく移動させるなど、間取りを大胆に変更しました。
それによって44畳の広々とした空間になったLDKは、間延びした印象を避けるために壁で適度にゾーニング。リビングやプレイコーナーなどこもって楽しめる空間も設けています。
事例12. 中庭の緑を感じて過ごす家
東京にある築13年、126㎡のマンションをフルリフォームした事例です。
中庭の緑をいつでも楽しめるよう、細かく分かれていた部屋の間仕切り壁をなくしてひとつの大きなLDKに変更し、中庭側の窓にレイアウトしました。
3人のお子さまのために子ども部屋もリノベーションしており、デスクカウンターと棚、パーテーションがセットになったユニット型の家具をオーダーメイドで製作するなど、勉強に集中できる環境を整えています。
事例13. 暖炉のあるモダンな住まい
こちらは、中央区にある築20年・87㎡のマンションをフルリフォームした事例です。
もともと2LDKだった間取りを1LDKに変更して、リビング・ダイニングを拡大。木と石をふんだんに取り入れたリビング・ダイニングには、薪と煙突がいらないバイオエタノール暖炉を設け、よりゆったりくつろげる雰囲気を演出しています。
暮らしやすさにも配慮し、玄関〜リビング・ダイニングに直接アクセスできる導線だけでなく、SICとWICを通ってリビング・ダイニングにアクセスできる裏動線を設けたり、収納も充実させています。
事例14. 静謐なヴィンテージマンション
港区にある築29年、211㎡のヴィンテージマンションをフルリフォームした事例です。
窓からはゆたかな樹々を望むことができ、邸内には別荘地のように静謐な空気が流れています。これらの景色が映えるよう、リフォームでは余計な装飾を避けてシックなインテリアでまとめました。
オープンにしたキッチンには、背面収納と合わせてオーダーしたkitchenhouseのものを採用。
壁によってさえぎられ窮屈感のあった玄関はガラスでの間仕切りに変更し、家の中はもちろん、その先に広がる四季折々の景色まで楽しめるようになっています。
事例15. 回遊動線で過ごしやすく
こちらは、ご主人さまがリタイアするタイミングでセカンドライフを想定してマンションをフルリフォームした事例です。
リビングサイドに設けた畳の読書スペースや対面式の広々としたキッチンなど、趣味を楽しめるスペースづくりにも力を入れ、セカンドライフをより楽しめる空間にしています。
手すりの設置・段差のないフラットな床・開閉しやすい大きな取っ手付きの引き戸など、ユニバーサルデザインを取り入れ、これからも安心してお住まいいただけるように。
フルリフォーム(リノベーション)した戸建ての事例15選
事例1.バルコニーを取り込んでリビングを拡大
長年お住まいのハウスメーカー住宅をフルリフォームした事例です。
バルコニー部分を邸内に取り込んでリビングを拡大し、ゆとりある暮らしを叶えています。
ダイニングとリビングは床に同じタイルを貼って連続性を演出。リビングをダウンフロアにして、ほどよくゾーニングしています。静と動のスペースがさりげなく切り替わり、ライフスタイルにメリハリをもたらしてくれそうです。
事例2.テラスのグリーンを感じる大空間のLDK
築22年・400㎡の戸建てを購入し、二世帯住宅にフルリフォームした事例です。
1階はリビングとダイニング・キッチンが区切られた窮屈な間取りだったため、壁をなくして30畳を超える大空間のLDKに。どこにいても、テラスの鮮やかなグリーンが視界に入ります。
床はオークと大理石、壁には白河石を採用し、テレビカウンターと縦格子戸はオリジナルで製作。和の要素とモダンな空気が交差する、落ち着いた住まいとなっています。
事例3.モダンなシルエットが際立つ白い外観
ご実家から受け継いだ鉄筋コンクリート住宅(RC)をフルリフォームした事例です。
外観のモダンなシルエットが際立つように、外壁を白で塗装。黒スチールのらせん階段と手すりをアクセントとしました。テラスの床には、室内とのつながりを感じられるよう同系色のタイルを採用。段差には間接照明を入れて、夜もライトアップした庭の景色を愉しめるようにしています。
ご両親が大切にしていた和風庭園の趣を残しながらも、新鮮なイメージに一新したことがポイントです。
事例4.「魅せる収納」のあるホテルライクなベッドルーム
築16年の鉄筋コンクリート(RC)住宅を購入。前オーナーのこだわりを感じる部分は、そのまま活かしてフルリフォームした事例です。
倉庫・WIC・書斎だった地下は、ゆとりある寝室に変更。寝室サイドのドレッシングルームは、ブロンズガラス張りとし、内部にLED照明を設置。大切なワードローブを魅せながら収納できるように計画しました。リビングはもちろん、寝室・バスルームといったプライベートスペースのデザインにもこだわり、ホテルライクな暮らしを叶えています。
事例5.大谷石と大自然の美しい調和
逗子・披露山にある鉄筋コンクリート住宅(RC)を購入し、別荘にフルリフォームした事例です。
いただいたのは「都内の自宅とは違った空間に」というリクエスト。そこでリビング~ダイニング~キッチンにかけては壁に大谷石を貼り、趣のある雰囲気に。窓に映る大自然の景色と、素朴な大谷石が美しく調和しています。
タイムレスなひとときを過ごせる、非日常的な別荘に生まれ変わりました。
事例6.視線が抜ける回廊のような玄関
築31年のご実家の戸建てをフルリフォームした事例です。
玄関ホールは、個室の一部をとりこみスペースを拡大。二面の窓から中庭へと視界が抜ける、開放的な空間となっています。
まるで回廊のような玄関~廊下~LDKの天井には、オークのパネルを連続して張って空間の連続性を演出しました。外と中の中間地点にいるような、心地よい玄関ホールに生まれ変わりました。
事例7.ブレースをあらわしに。グレーのモダンなリビング
ご実家の住居兼倉庫ビル。倉庫だった1階部分を、ご家族で暮らせるようにフルリフォームしました。
鉄骨造のブレース構造のため、撤去できないブレース(筋交)をリビングとダイニングの間仕切りとして活用。グレーに塗装しインテリアになじませながらも、ダイナミックなアクセントとしています。
また倉庫ならではの天井高を活かし、リビングをスキップフロアに。階段を上がると目線が変わり、ほっとくつろいだ気分に切り替わります。
事例8.愛犬たちと心地よく暮らす家
築17年の鉄骨造住宅を購入し、4匹の愛犬たちと快適に過ごせるようにフルリフォームした事例です。
南西の窓に面した明るい空間に、LDKをレイアウト。CUCINAでオーダーしたフルフラットのキッチンは、モダンな印象を与えています。レンジはビルトイン、炊飯器なども収納することで生活感を排除。サイドの壁にはタイルを貼ってボリュームを持たせ、シンプルなキッチンのアクセントとしました。
床には、アンティークレンガのように一枚づつ色ムラの異なるタイルを。愛犬にも心地よい足ざわりです。
事例9.さまざまな自然素材が交差する
事例10.amstyleのオーダーキッチンを主役に
ご実家のハウスメーカーをフルリフォームし、ご夫婦で住み替えた事例です。
ご希望だった「amstyleのオーダーキッチン」を中心にプランニング。LDKの床はオーク、リビングやキッチンの壁にはイタリア産のグレーのタイルを貼り、ブロンズカラーが美しいキッチンとなじませています。Cassinaやarflexの家具がフィットする上質な空間に。
お好きな映画や音楽をこもった雰囲気で愉しめるように、あえて天井高の低い方にリビングをレイアウトしたこともポイントです。
事例11.グレーのタイルと窓の景色
築28年のご実家を、セカンドハウスとしてフルリフォームした事例です。
1階は3つの和室を取り込んで、大空間のLDKを設けています。床と壁にはグレーの大判タイルを貼り、スタイリッシュな雰囲気に。軽量鉄骨造のため撤去できない柱は、黒く塗装してアクセントとしています。
どこにいても外の景色を感じる、オリジナルのセカンドハウスに生まれ変わりました。
事例12.屋根付きシャッターガレージを新設
築33年の鉄筋コンクリート(RC)住宅を買って、フルリフォームした事例です。
敷地内にはご希望の「屋根付きシャッターガレージ」を新設。ベージュのレンガと木製シャッターでモダンに仕上げ、美しい街なみに溶け込ませています。
門扉や外階段、エントランスまわりも一新し、外側~内側までイメージアップ。屋根やベランダの防水、外壁補修なども行い、住まいの全体の性能を高めて快適に過ごせるようにしました。
事例13.建築的価値のあるご実家を住み継ぐ
42年前に吉村順三氏が設計したご実家を、ご家族で暮らせるようにフルリフォームしました。
それぞれ独立していたリビング・ダイニング・キッチンをひとつにつなげ、大空間のLDKを新設。リビング~ダイニング~メインダイニングをゆるやかにゾーニングし、来客時や家族の団らんなど、シーンに応じて使い分けることができるようにしています。
断熱材の充填、窓ガラスとサッシの交換、配管の交換などにより住まい全体の性能も高め、これからも長く快適に過ごせるようにしました。
事例14.ストレスフリーの回遊性のある間取り
お住まいの鉄筋コンクリート(RC)住宅は、築9年と比較的新しかったものの「LDKが過ごしにくい」「寝室からバスルームが遠すぎる」「トップライトの直射日光が辛い」というお悩みを解消するためにフルリフォームしました。
隣室を取り込みLDKを拡大し、家族や愛犬と伸びやかに過ごせるように。間取りは大幅に変更し、寝室サイドにバスルームをレイアウト。各部屋をつなげ、ストレスなく家中を移動できるようにしています。
キッチンには吊り戸棚を設けず、美しい石目模様のタイルを際立たせています。メインダイニングのほか、キッチンサイドに小さなダイニングスペースを設け、忙しい朝もさっと食事を提供できるように。トップライトには半透明の樹脂板を設置し、直射日光を和らげました。
事例15.オーシャンビューのアウトドアリビング
神奈川県の鉄筋コンクリート(RC)住宅を購入し、フルリフォームした事例です。
オーシャンビューの眺めを活かすため、敷地内に広大なアウトドアリビングを新設。ファイヤービットのあるリビングエリア、パーゴラのあるカフェエリアなど、たくさんのゲストを招いてポームパーティーも愉しめる空間に。
もう一方の敷地にはバレルサウナと水風呂、ジャグジーを設置。波の音や潮風を感じながら外気浴ができる最高のスポットです。
〈まとめ〉気になる事例を参考にフルリフォーム(リノベーション)のイメージを固めよう
CRAFTのフルリフォーム事例をご紹介しました。フルリフォームはマンションも戸建てもできることが多いため、ご希望に優先順位をつけることが大切です。また、フルリフォームの実績が豊富な会社に依頼することも成功ポイントのひとつ。
これからフルリフォームをご検討の方は、ぜひ実績豊富なクラフトにご相談ください。オーナーさまのお好みやライフスタイル、ライフプランに合わせて、オーダーメイドのプランをご提案します。
<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。