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重量鉄骨の耐用年数は?特徴・メリット&建物の寿命を延ばす方法を解説

重量鉄骨の耐用年数は?特徴・メリット&建物の寿命を延ばす方法を解説
重量鉄骨の耐用年数は?特徴・メリット&建物の寿命を延ばす方法を解説

重量鉄骨造は、鉄骨造(S造)の中でも6mm分厚い鋼材を使った建物のことです。分厚く丈夫な鋼材を使用しているため、広く大きな空間を作れることが特徴。リフォーム・リノベーションの際も、広々とした空間、自由な間取りを実現できます。

この記事では、重量鉄骨の耐用年数や特徴・メリット、重量鉄骨造住宅の寿命を延ばす方法などについて解説します。

重量鉄骨造とは

柱や梁など住宅の骨組みに鉄骨を使った建物を「鉄骨造」といいます。Steel(鋼鉄)の頭文字を取って「S造」といわれることがあります。鉄骨造は鋼材の厚みによって「重量鉄骨造」と「軽量鉄骨造」の2種類に分けられ、厚さ6mm以上が重量鉄骨造、6mm未満が軽量鉄骨造です。鉄は強度があり、粘り強いという特徴があります。より分厚くて頑丈な重量鉄骨は、高層ビルやマンション、体育館や工場など、大きな空間が必要な建物で使われることが多くあります。鉄骨造の仕組みや、軽量鉄骨については以下の記事で詳しく解説していますのでよろしければこちらもご覧ください。

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重量鉄骨造の耐用年数は?

重量鉄骨造の耐用年数は?

  • ・法定耐用年数……国が設定したもので、減価償却費の算出時に使用される
  • ・物理的耐用年数……劣化により建物そのものが使用できなくなるまでの年数のこと
  • ・経済的残存耐用年数……建物の経済的価値がなくなるまでの期間のこと

一般的にいわれるのが「法定耐用年数」で、減価償却を利用できる年数のことを指し、不動産の価値を公平に算出するために使われます。法定耐用年数は建物の構造や用途によって異なり、住宅の耐用年数は以下のようになっています。重量鉄骨造は6mm以上となるため、法定耐用年数は34年ということです。

重量鉄骨の耐用年数は?特徴・メリット&建物の寿命を延ばす方法を解説

建物の寿命はメンテナンスで延ばせる

重量鉄骨造の法定耐用年数は34年ですが、これは税法上の定義であり、法定耐用年数=建物の寿命ではありません。

建物の実際の寿命は、メンテナンスの程度、使用状況や立地条件などによって左右されます。築年数の古い中古一戸建てや中古マンションなども、適切なメンテナンスを行えば50、60年と長く住み続けることも可能です。

重量鉄骨造住宅の特徴・メリット

重量鉄骨の耐用年数は?特徴・メリット&建物の寿命を延ばす方法を解説

重量鉄骨造の一戸建てには、どのような特徴やメリットがあるでしょうか?ここから詳しく解説していきます。

〈1〉自由な間取りを実現できる

重量鉄骨造住宅は厚み6mm以上の分厚い鋼材を使用するため、丈夫であることが特徴です。強度があるため余分な柱や梁を省略でき、自由度の高い間取り設計が可能です。複数の部屋の壁を取り払い、一つの大きな空間をつくるなど、希望やライフスタイルに合わせた間取りが実現できます。

〈2〉広々とした空間をつくることができる

柱と梁が非常に頑丈な重量鉄骨造住宅は、広々とした空間にできることも特徴の1つです。重量鉄骨造の建物は、ブレース(筋交い)を使用せず柱と梁を一体化させた「ラーメン構造」を採用した物件が多くあります。ラーメン構造は間取りデザインの自由度が高く、広々とした空間を確保できるため、ホテルのようにゆったりとしたリビング・ダイニングをつくることも可能です。天井部分を取り払うこともできるため、上下階をつなげて開放的な吹き抜けリビングをつくったり、駐車スペースを建物内に組み込んだビルトインガレージといった、思いのままのリフォーム・リノベーションが楽しめます。

ただし、ブレース構造の場合はブレース(筋交い)を撤去できず、一部間取りが制限されてしまうケースもあります。お住まいがどちらの構造かを、リフォーム会社にチェックしてもらいましょう。

〈3〉耐震性・防音性が高い

6mm以上の分厚い鋼材を使う重量鉄骨造住宅は、軽量鉄骨造・木造の住宅よりも頑丈で耐震性に優れているという特徴があります。また、防音性が高いことも特徴です。生活音はストレスやトラブルの元となることもあるため、しっかりチェックしておきたいポイントの一つ。さらにしっかりと防音対策をしたい場合は、防音材を入れたり、床や壁を二重にするといったリフォームで音漏れの悩みも解決できます。

〈4〉建て替えの1/2の費用でリフォームできる

重量鉄骨造は非常に頑丈で、解体費用を含めると建て替えが高額になります。

しかし、頑丈な骨組みを活かして行う重量鉄骨リフォーム・リノベーションであれば、費用はおよそ1/2に抑えることが可能です。抑えた費用で内装や設備をグレードアップしたり、外観や外構をリフォームできます。どちらがご自身にとって満足度が高いかをじっくり考えてみましょう。

重量鉄骨造住宅の寿命を延ばす方法

重量鉄骨造住宅だけでなく、どんな建物も経年や環境の影響によって劣化が起こります。しかし、建物は適切なメンテナンスや修繕を行えば建物の寿命を延ばすことができ、法定耐用年数を過ぎたとしても安心して長く暮らすことができます。

ここからは、重量鉄骨造住宅の寿命を延ばす方法についてご紹介します。

〈1〉定期的なメンテナンスをする

建物の寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスを行うことが大切です。修繕の頻度は場所によっても異なり、外壁や屋根、水回りは最低10年に1度はメンテナンスを行うといいでしょう。空調や給排水設備も15〜20年ほどすると劣化が目立ってきます。重量鉄骨造を含む鉄骨造は鋼材を使用しており、サビ(錆)が起こりやすい傾向にあります。鋼材には防錆塗料が塗られているものの、結露や雨漏りなどがあると、見えない部分で劣化が進んでしまいます。

壊れたときに修繕を行うだけでなく、定期的な点検やメンテナンスを行うことで、劣化の進行をおだやかにできます。

〈2〉リフォーム・リノベーションする

大規模なリフォーム・リノベーションにより、建物の寿命を延ばすことができます。リフォーム・リノベーションには、間取りやデザインを変更したり、お気に入りのキッチンを導入したり、寒さ・暑さ・湿気といった今の住宅の悩みを解決できることがメリットです。

例えば、鉄骨造の住宅は外気の影響を受けやすいという特徴がありますが、断熱リフォームによって断熱性能を高めれば、より暖かく、涼しく過ごせるようになります。

〈3〉災害リスクに備えておく

軟弱な土地の場合、地盤沈下のリスクがあるため、地盤改良工事を行い地盤を補強する必要があります。また、海岸が近く常に潮風に晒される物件は塩害対策を行うなどリスクへの対処が必要です。

所有物件ではなく、リフォーム・リノベーションを前提にこれから物件探しを行う場合も地盤や立地条件などをしっかりとチェックしておく必要があるでしょう。

CRAFTの重量鉄骨造住宅のリノベーション事例

ここからは、CRAFTの重量鉄骨造住宅のリフォーム・リノベーション事例をご紹介します。

〈重量鉄骨造住宅のリノベーション事例1〉

重量鉄骨の耐用年数は?特徴・メリット&建物の寿命を延ばす方法を解説
リフォーム・リノベーションデザイン事例#18604

ラーメン構造の重量鉄骨造住宅を、店舗兼住宅にリフォーム・リノベーションした事例です。独立型だったキッチンをオーブンにし、広々として開放感のあるLDKにしました。

フルフラットのキッチンカウンターを採用することでリビングの広さを確保。大きな連続窓から差し込む明るい自然光を浴びながら、料理や食事が楽しめる空間になっています。吹き抜け部分には、既存の窓を活かせるサイズの背の高い本棚を製作して光の差し込むライブラリーとしました。

〈重量鉄骨造住宅のリノベーション事例2〉

重量鉄骨の耐用年数は?特徴・メリット&建物の寿命を延ばす方法を解説
リフォーム・リノベーションデザイン事例#00361

お子さまの成長に合わせ、手狭になってきた部屋を欧米邸宅のような広々としたホテルライクな住まいにリフォーム・リノベーションした事例です。収納スペースをたっぷり設けることで生活感を出にくくし、ホテルのようにゆったりと過ごせる空間に。吹き抜けやロフトなどを設けることで、広々と開放感のある空間になっています。

〈重量鉄骨造住宅のリノベーション事例3〉

重量鉄骨の耐用年数は?特徴・メリット&建物の寿命を延ばす方法を解説
リフォーム・リノベーションデザイン事例#00361

デザインリフォーム・リノベーション事例 #17062

ブレース(筋交い)はリフォーム・リノベーションの際に邪魔になることがあるものの、工夫すれば希望の間取りを実現することもできます。

倉庫を住宅にしたこちらの事例では、構造上なくすことができないブレースを耐火塗料で塗装し、リビングとダイニングの「間仕切り」として活かすことに。ブレースのダイナミックさが、モダンで洗練された印象を与えています。

〈まとめ〉重量鉄骨のリフォームは、実績豊富なCRAFTへCRAFTへ

重量鉄骨の法定耐用年数は34年ですが、これは建物の寿命そのものではなく、あくまで税法上の定義です。適切なメンテナンスやリフォーム・リノベーションを行えば、建物の寿命は延ばすことができます。

1982年の創業より多くの実績があるデザインリフォーム・リノベーションの専門会社のCRAFTでは、数多くの重量鉄骨造のリフォームを手掛けてきました。

「建て替えとリフォームで迷っている」「好みに合わせてイメージを提案してほしい」など、お悩みやご希望、疑問などどんなことでもお気軽にお問い合わせください。

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CRAFT 編集部

<著者>CRAFT 編集部

一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。

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